宇宙世紀0079年11月、オデッサ作戦以降劣勢を強いられていたジオン公国軍は大きな賭に打って出た。
連邦軍の根拠地、アマゾン川流域にあるジャブローへの侵攻である。
機動戦士ガンダムの最も鮮烈なシーンを挙げよと問われれば、恐らく多くの者が、このジャブローの戦いを挙げるだろう。
小学生の頃、DVDはもちろん、ビデオデッキすらない時代、ガンダムの再放送はリアルタイムで見るしか手立てはなかった。17時半からの再放送を毎日見るのは難しい。皆、それぞれ習い事があり、わたしもそろばん塾に通っていた。
だが、「ジャブローに散る」の回だけは違った。皆、目の色を変え、「今日、ジャブローだよな」と朝から気もそぞろだった。
その日の夕刻、放課後の町に小学生の姿はなかったという。
「ジャブロー」といえば、やはり最高のクライマックスは連邦軍のジムにシャアズゴ、もといシャア専用ズゴックが一撃を加えるシーンである。
瞬きもせず、わたしたちはそのシーンを見届けた。中には、写真を写す者さえいた。
小学生の頃など、ストーリーの奥深いところまで見ていたかといえば、決してそうではない。
連邦軍とジオン軍の戦争ということは理解していたが、どのような戦局であったかなど、実は当時、よく分からなかったのである。
むしろ、シャアズゴの一撃で、ジオン軍の方が強いと思ったほどである。
「ガンダムカフェ」は今、カレーフェアの真っ最中だ。
「ジャブロー侵攻」という名前のつくシーフードカレーは税込1,404円(恐らく、アキバのカレーで今、最も高価なカレーがこれである)。カレーフェアの中では最も高い価格のカレーに設定されている。
つまり、カレーフェアのひとつの目玉が「ジャブロー」である。
やはり、「ジャブロー」における戦いが、ガンダムサーガともいうべき、物語のエポックメイクな出来事であったことは間違いない。
皿に盛りつけられた鋏を持つケチャップライスは言わずもがなシャアズゴである。その左手にある白米の山は恐らくジムだろう。
カレーはアマゾンの鍾乳洞を見立てたものだろうか。その中に3つのコロッケが添えられている。これはアッガイか。
すると、盛り付けられた生野菜は、さながらアマゾンのジャングルかもしれない。
ビジュアル的には申し分ない。視覚的には1,400円の価値はあるだろう。味については聞かないでほしい。これはあくまで目で楽しむものなのだから。
「ジャブロー侵攻」という名称はジオン主体である。
一方、アニメでは「ジャブローに散る」が回のタイトルである。これは、ジムに搭乗していたウッディ大尉を指していると思われる。
何故、ジオン軍が主体なのだろうか。
何故、ジオンに、そしてシャア・アズナブルに魅力を感じてしまうのだろうか。
トヨタもシャア専用の「オーリス」を発売した。
それは、滅びゆくものの甘美さか、それとも儚さ故の憐れみからか。
その意味をよくよく噛みしめながら、わたしはシャアズゴに見立てた赤いご飯を貪った。
なお、カレーフェアは9月10日までである。
ガンダム好きだったとは知らなかったなあ。っていうか、師がアニメを見るというイメージが俺にはなかったよ。ちょっと驚きだ。
でもよく考えりゃ、小学生なんだからそりゃ漫画見るよなあ・・・。
俺はなぜかガンダムだけは未だに見てない。なんでか分からないけど。だから今回の記事の内容はさっぱりわからないよ。(笑)
それにしても、東京にはホント、いろんな店があるねえ。
オタクだったといっていいだろうね。真性の。
前もアニメ主題歌ベスト20みたいな記事書いたよ。
実は「ガンダム」よりも「ダグラム」の方が好きだった。
政府軍に対向するゲリラ軍が主人公の「ダグラム」。
師は流行もの嫌いだからね~。
過去の戦史がある一方で、未来の戦史があってもいいのかなと、ガンダムに関してはそう思う。
手塚治虫や藤子不二雄が未来を予見していた漫画を描いていたのは確かだろうけれど、ガンダムの方が実はリアルだと思う。
モビルスーツという言葉だけをとってもすごいと思う。