![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/3b/c4ecd1ef37bf96e0b3e11e29188c6385.jpg)
7月6日、オレは恵比寿に出かけた。ビールメーカーのサッポロがただでビールを飲ませてくれるという。
ただで飲ませてくれるというビールは「エーデルピルス」という銘柄で7月16日に発売される。今回、サッポロはブログなぞを書いている連中を対象に、試飲会を企画し、たかだか月間アクセス4400のヘボブログを主宰する熊猫はそれにまんまと乗せられたというわけ。
土曜日の午前中、電車に乗り、池袋を超え、新宿を超え、渋谷を越えてサッポロ本社脇の恵比寿麦酒館に向かったのである。。
実は、「エーデルピルス」との出会いは初めてではない。
遡ること10年ほど前、オレは地ビールに入れ込んでいた。あちこちの地ビールを飲み歩いて一人悦にいっていた。そのうち、大手のビールメーカーにもご当地でしか飲めないビールを出していることを知る。サッポロも例外ではなく、恵比寿麦酒記念館には、4種類のビールを飲みくらべできるお得なセットがあるといい、その1種類が「エーデルピルス」だった。
そうして、いそいそと出かけたのだが、実際飲んだ「エーデルピルス」は、その当時わたしの印象に特に焼きつくこともなかった。
こうして、10年の月日が経ち、再びまた、「エーデルピルス」を飲ませてもらうことになったのだ。
正直言って、オレは、それほど期待していなかった。
どうせ、ありがたぶって、ちょっこっと飲ませて終わりのイベントだと思った。
だから、朝起きたときには、どちらかと言えば「面倒臭いな」と思ったほどだった。
だが、様相は違った。
まず、会場が恵比寿麦酒記念館ラウンジの更に奥にある暗がりの部屋にオレは通されたのである。
その部屋とは、「ビアアカデミー」と呼ばれる飲食店向けのビールの勉強会を実施する部屋で、「一般の人が入ったことは恐らくない」(サッポロのご担当)というものだった。
既に何人ものブロガーと思われる方たちが、着席している。
オレは、一番後ろの席に案内され、そして着席した。
しかし、そこからビールに辿りつくまでが長かった。
「エーデルピルス」に関する座学が始まったのである。
一瞬、オレの脳裏にこんな言葉が浮かぶ。
「ただより高いものはない」。
ビールを目前にしながら、オレたちは囚われのように、辛抱しなければならなかった。
サッポロの担当者が言う。
「『エーデルピルス』とは、ドイツ語で『高貴なピルスナー』と言う意味。本場ドイツでこの名称の使用を認めてくれた」。
何ぃ!自信満々じゃないか!っていうか、自慢話じゃないかっ!
「世界最高級といわれるチェコ産ファインアロマホップを100%使用」。
何ぃ!随分贅沢じゃないか!しかし、それがどれだけ贅沢なのか、本当のところはよく分からない。
そして…
「きめが細かく美しい泡」
「華やかなホップ香」
「高貴で爽快、キレある苦味」
「スッキリした喉ごし」
「エレガントな余韻」
といった歯が浮くような形容詞が矢継ぎ早に飛び交う。
「ホントかよっ」!
オレは心の中で呟いた。
そして、およそ10年前の記憶を手繰り寄せるのだが、かつて飲んだ「エーデルピルス」の記憶は全くもって蘇らなかったのである。
そんな、ごたくが散々並べられ、おとなしく席についていたビールの囚人たちももはや我慢の限界だった。
2列目の席のおっさんが「もう飲ませてよ」というようなことを直訴したのである。
それを合図とし、席についた20人近い参加者がザワつく。
もう暴動寸前だった。
それを見計らって、我々の前に350ml缶の「エーデルピルス」が並べられた。
全てはサッポロの計算ずくだった。
ぎりぎりまでオレたちを焦らして、期待が最高潮に達した瞬間にビールが並べられる。
全てはサッポロのペースだった。
「こんにゃろっ!」
だが、そこでまだ「おあずけ」が終わったわけではなかったのだ。
次は、「三度注ぎ」という注ぎ方のレクチュアが始まった。
これは、普通にウチで実践しているビールの注ぎ方と、きめ細かい泡のビールに最適な注ぎ方を比べようというものである。
①まず最初にグラスの半分を目安に勢いよくビールを注ぐ。
②少しゆっくりグラスの縁まで更にビールを注ぐ。
③泡がグラスの縁まで下がったのを見計らって、最後にゆっくりと泡を盛り上げるようにビールを注ぐ
こうして、3度注ぎと普通注ぎとの2種類のグラスを眼前に置いた。
そして、いよいよ飲み比べである。
勢いよくグラスに手をかけ、わたしは一気に黄金色の液体を流し込んだ。
「うまい…。うまいじゃないか」
既にわたしは注ぎ方の飲み比べなどどうでもよくなっていた。
とにかく、そのビールはうまかったのである。
そして、わたしは口に中でこう反芻するのだ。
「きめが細かく美しい泡」・・・「うむ、確かに」
「華やかなホップ香」・・・「うむむ、まさに」
「高貴で爽快、キレある苦味」・・・「うむむむ、いかにも」
「スッキリした喉ごし」・・・「うむむむむ、まことに」
「エレガントな余韻」・・・「うむむむむむ、その通り」
あとは、もう憑かれたように「エーデルピルス」を飲むオレがいた。
くそっ!おれとしたことが。
サッポロにしてやられたではないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/37/e6a96b9189a9093a73ef39104648727a.jpg)
「エーデルピルスにぴったりなおつまみ」として出された「ジャガイモのおやき」、そして「タイ風 豚のグリル」(写真)。
タイ料理好きのこのオレを知ってのわけでもないだろうが、まさにピンポイントで射ち抜かれた感じ。
あとは、もうこうなれば、オレがサッポロに一矢を報いる方法といえば、ヱビスより高いという、この「エーデルピルス」を散々飲んで、サッポロに損害を与えてやることだけだ。
ングング!
ふ~っ!
缶が3本、あとは樽生3杯。
しかし、飲めば飲むほどに、うまい!
うますぎる。
オレの完敗。
いや、招いてくれたサッポロと「エーデルピルス」に乾杯だぁ!
ただで飲ませてくれるというビールは「エーデルピルス」という銘柄で7月16日に発売される。今回、サッポロはブログなぞを書いている連中を対象に、試飲会を企画し、たかだか月間アクセス4400のヘボブログを主宰する熊猫はそれにまんまと乗せられたというわけ。
土曜日の午前中、電車に乗り、池袋を超え、新宿を超え、渋谷を越えてサッポロ本社脇の恵比寿麦酒館に向かったのである。。
実は、「エーデルピルス」との出会いは初めてではない。
遡ること10年ほど前、オレは地ビールに入れ込んでいた。あちこちの地ビールを飲み歩いて一人悦にいっていた。そのうち、大手のビールメーカーにもご当地でしか飲めないビールを出していることを知る。サッポロも例外ではなく、恵比寿麦酒記念館には、4種類のビールを飲みくらべできるお得なセットがあるといい、その1種類が「エーデルピルス」だった。
そうして、いそいそと出かけたのだが、実際飲んだ「エーデルピルス」は、その当時わたしの印象に特に焼きつくこともなかった。
こうして、10年の月日が経ち、再びまた、「エーデルピルス」を飲ませてもらうことになったのだ。
正直言って、オレは、それほど期待していなかった。
どうせ、ありがたぶって、ちょっこっと飲ませて終わりのイベントだと思った。
だから、朝起きたときには、どちらかと言えば「面倒臭いな」と思ったほどだった。
だが、様相は違った。
まず、会場が恵比寿麦酒記念館ラウンジの更に奥にある暗がりの部屋にオレは通されたのである。
その部屋とは、「ビアアカデミー」と呼ばれる飲食店向けのビールの勉強会を実施する部屋で、「一般の人が入ったことは恐らくない」(サッポロのご担当)というものだった。
既に何人ものブロガーと思われる方たちが、着席している。
オレは、一番後ろの席に案内され、そして着席した。
しかし、そこからビールに辿りつくまでが長かった。
「エーデルピルス」に関する座学が始まったのである。
一瞬、オレの脳裏にこんな言葉が浮かぶ。
「ただより高いものはない」。
ビールを目前にしながら、オレたちは囚われのように、辛抱しなければならなかった。
サッポロの担当者が言う。
「『エーデルピルス』とは、ドイツ語で『高貴なピルスナー』と言う意味。本場ドイツでこの名称の使用を認めてくれた」。
何ぃ!自信満々じゃないか!っていうか、自慢話じゃないかっ!
「世界最高級といわれるチェコ産ファインアロマホップを100%使用」。
何ぃ!随分贅沢じゃないか!しかし、それがどれだけ贅沢なのか、本当のところはよく分からない。
そして…
「きめが細かく美しい泡」
「華やかなホップ香」
「高貴で爽快、キレある苦味」
「スッキリした喉ごし」
「エレガントな余韻」
といった歯が浮くような形容詞が矢継ぎ早に飛び交う。
「ホントかよっ」!
オレは心の中で呟いた。
そして、およそ10年前の記憶を手繰り寄せるのだが、かつて飲んだ「エーデルピルス」の記憶は全くもって蘇らなかったのである。
そんな、ごたくが散々並べられ、おとなしく席についていたビールの囚人たちももはや我慢の限界だった。
2列目の席のおっさんが「もう飲ませてよ」というようなことを直訴したのである。
それを合図とし、席についた20人近い参加者がザワつく。
もう暴動寸前だった。
それを見計らって、我々の前に350ml缶の「エーデルピルス」が並べられた。
全てはサッポロの計算ずくだった。
ぎりぎりまでオレたちを焦らして、期待が最高潮に達した瞬間にビールが並べられる。
全てはサッポロのペースだった。
「こんにゃろっ!」
だが、そこでまだ「おあずけ」が終わったわけではなかったのだ。
次は、「三度注ぎ」という注ぎ方のレクチュアが始まった。
これは、普通にウチで実践しているビールの注ぎ方と、きめ細かい泡のビールに最適な注ぎ方を比べようというものである。
①まず最初にグラスの半分を目安に勢いよくビールを注ぐ。
②少しゆっくりグラスの縁まで更にビールを注ぐ。
③泡がグラスの縁まで下がったのを見計らって、最後にゆっくりと泡を盛り上げるようにビールを注ぐ
こうして、3度注ぎと普通注ぎとの2種類のグラスを眼前に置いた。
そして、いよいよ飲み比べである。
勢いよくグラスに手をかけ、わたしは一気に黄金色の液体を流し込んだ。
「うまい…。うまいじゃないか」
既にわたしは注ぎ方の飲み比べなどどうでもよくなっていた。
とにかく、そのビールはうまかったのである。
そして、わたしは口に中でこう反芻するのだ。
「きめが細かく美しい泡」・・・「うむ、確かに」
「華やかなホップ香」・・・「うむむ、まさに」
「高貴で爽快、キレある苦味」・・・「うむむむ、いかにも」
「スッキリした喉ごし」・・・「うむむむむ、まことに」
「エレガントな余韻」・・・「うむむむむむ、その通り」
あとは、もう憑かれたように「エーデルピルス」を飲むオレがいた。
くそっ!おれとしたことが。
サッポロにしてやられたではないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/37/e6a96b9189a9093a73ef39104648727a.jpg)
「エーデルピルスにぴったりなおつまみ」として出された「ジャガイモのおやき」、そして「タイ風 豚のグリル」(写真)。
タイ料理好きのこのオレを知ってのわけでもないだろうが、まさにピンポイントで射ち抜かれた感じ。
あとは、もうこうなれば、オレがサッポロに一矢を報いる方法といえば、ヱビスより高いという、この「エーデルピルス」を散々飲んで、サッポロに損害を与えてやることだけだ。
ングング!
ふ~っ!
缶が3本、あとは樽生3杯。
しかし、飲めば飲むほどに、うまい!
うますぎる。
オレの完敗。
いや、招いてくれたサッポロと「エーデルピルス」に乾杯だぁ!
土曜日は暑かったので、より美味しく感じましたよね。
たっぷり待たされましたし(笑)。
飲兵衛にはためになる過去記事も拝読させていただきます。
それにしても、全国飲み歩いていらっしゃるのですね!
やっぱり居酒屋最高~♪
どこかの飲み屋でバッタリお会いするのを楽しみにしています。
ボクも呼んでほしい……。
カ~って暑くなって、プハ~と一杯やりたいところです。
しかし、居酒屋でバッタリとなると、クローカちゃんに会えませんね。
仕事でたまに恵比寿に行くので、恵比寿でバッタリお会いしましょう!
ima-P、行きたかった?
同伴者、一人OKだったんだよ。
妻は妊娠中なのでパスだったから、一人で行ったんだけれど。
ima-P誘えばよかったなぁ。
&マーケティングに嵌められている様な
気もするが、(笑)なんつっても「ただ酒」
な訳で、こういうのなら嵌められていいか
なって感じもするなあ・・・。
事実この記事を読んで、師もそういった
嵌め込まれ方を楽しんでいるように
読めたしね。
ちなみにこの記事を読んだ俺、エビス
マニアとしてこの新発売の製品を買わ
なければと思ってしまったのも、、
まさにサッポロの戦略にずっぽり嵌って
いる訳なんだよなあ。(苦笑)
そして、師は綺麗に自分が飲んだ分の
仕事をしたということで・・・。
恐るべしサッポロ!そして熊猫刑事!(笑)
一応、オデは記者よ。
あくまで中立よ。
ただ酒飲んだこととは無関係よ。
ホントにウマイんだから。これ。
ヱビス好きの師にとっては、ちょっと苦いかも。
オデはヱビス好みじゃないんだよ。甘くて。
これは苦味と香りが半端じゃないんだ。
是非、師がウチに来る日はこれを買ってきてもらいたいナ。
ちょうちん記事を書くような男でないことは。
ただ、それも含めてプロモーションは成功な
んだよなあ。
胡散臭い嘘はこのブログ時代、あっという
間にばれるからね。
それにしてもエビスって甘い?
俺、ビールの味分かってないんかな?
うーん、分かってないな。(苦笑)
しかし、訪問時にこの商品をおねだり
するとは・・・。
やるな、師よ。(笑)
サッポロは余程この商品に自信がある、とみたね。
スチールパートナーもびっくり(意味不明)だよ。
ヱビスについては、人それぞれだからね。金色のヱビスは自分にとって甘いねぇ。
何杯か飲むと口の中がベタベタになってくる。
そうは、言いながらもオデは師のウチでオヤジさんの大事なヱビスをガンガン頂いたけどね(苦笑)。
「エーデルピルス」の発売は7月16日だって。
師が訪問してくれるときは、まだ売ってないかも。
って、またオデ、「エーデルピルス」の宣伝してるよ(苦笑い)。
どう書くのか気にはなってたんですが、
でもやっぱりおいしかったですよね!
そして、サッポロさんの社員の方ともお話してわかったんですが、
みなさん、ホントにビールスキー!
そして商売ベタ(笑)。応援したくなりますよ。
他所よりおいしいの作ってるんですから~♪
この夏、贅沢したいときにはエーデルピルス、飲みますよ、こじこじは!U^ェ^U
発泡酒やその他の雑酒でも使える技ですね。
確かに、サッポロさんは控えめでしたね。
社風がシャイというか。
わたしも★マークを見る目が少し変わりました。
また、居酒屋におけるビールの注ぎ方にも最近注意しています。
こだわる店とそうでない店がはっきり。それは、お客様のもてなしの姿勢であると思うようになりました。
初めて出会ったのは、佐賀の居酒屋さんでしたが、
あまりにもの好みどんぴしゃの味に大好きになり、
(今もIPAが大好きだったり、とにかく苦味好きです)
その後調べてみるものの、缶はなく、飽くまでお店のタップから注がれるものだけでした。
はーー、しかし、サッポロさん、缶に踏み出したんですね~~。
帰国してから飲むのが楽しみですっっ!!