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BASEBALL馬鹿 BLOG

お風呂放浪記NO.05 ~蒲田温泉~(大田区蒲田本町)

2008-07-12 11:00:31 | お風呂さすらい
 蒲田!この懐かしい響き。タイ人が多い街。ゴミゴミとして、少しバッチぃくて。でも好きだったなぁ。この街。

 ここいらには、居酒屋はいっぱいあるし、ラーメン屋もあるし、風俗関係の怪しげなお店もいっぱいある。街を歩けば様々なアジアの言葉を聞くことができるだろう。怪しげなおっさんも多い。
 「銀ちゃ~ん!」みたいなカッコしている人はさすがにいないが、ヤバそうな人はけっこう多い。ヤバそうな人比率は高いと思う。
 
 そういえば、この日、京浜東北線でヤバそうな人見たなぁ。甚兵衛着て若い女性と電車に乗っているんだけれど、喧嘩の話しばかりしてるんだ。しかも、大声で。ウチら家族は、浜松町駅で降りたんだけれど、彼らも降りてきて、駅のエレベータで一緒になったら、その人ウチらにこんなことを言うんだ。「ヤクザみたいに見えるけれど、自衛隊員です」だって。ホントかよ。
 まぁ。自衛隊が憲法違反かどうかオデには分からないが、やっぱ似たようなもんなのか。

 さて、妻と子供の帰郷を羽田空港で見送ったオデは一人寂しく京急線の蒲田駅で降りた。
 蒲田温泉に行ってみようと思ったのだ。
 昼間にひとっ風呂浴びて、その清い体で昼間から居酒屋に行く、という算段だ。

 そんなわけで、京急蒲田で降り、目の前の商店街のアーチをくぐって、くだんの温泉に向かったというわけ。
 しかし、この辺りも変わらないねぇ。
 変わったのは、京急蒲田駅の西口改札がきれいになったくらいか。

 ところで、蒲田温泉のまた遠いこと遠いこと。
 ネットでおおよその場所を把握して来たのだが、これがまた駅から遠い。環八通りを越えるまでもけっこうな距離があるが、そこからまだ10分は歩いた。

 しかも、この日はやたらと暑かったナ。
 陽はカンカンに照っているし、20分も歩いているうちに、お風呂なんてどうでもよくなってきた。早く、麦酒を体内に取り込みたい一心しか、オデの朦朧とする意識を覚醒する術はなかったね。

 まぁ、そんなわけでほうほうの体になりながら、やっとこ蒲田温泉に着いたのだった。
 でもね、着いたなり温泉から大きな歌声が聞こえてくるわけよ。
 この温泉施設には休憩室があるようで、どうもそのエコーがガンガンにかかった歌声はそこから聞こえてくるようだ。
 こりゃ、マズイ時に来たもんだ。
 カラオケ大会の日に来ちゃったら、ゆっくり風呂にも浸かれないよ。
 こりゃ、今日はやめよう、と思って素通りしたんだが、やっぱり思い直したわけよ。
 だって、今日を逃したら、わざわざまた来る機会あるかなってさ。
 思い直して、蒲田温泉の門をくぐってみたわけさ。

 すると目の前に自販機が。
 どうやら、これで入湯券を買うようだね。
 大人450円。「手ぶらセット」なるものも用意されているようだから、タオルなぞ持っていなくても安心だわな。

 自動ドアを開けて番台に。ここは番台が外にある。
 そこに座るおばさんは、優しそうな方。入湯券を渡して、いざ中へ。
 カラオケは、どうも2階で行われているらしく、ものすごい音が聞こえる。
 脱衣所には、近所のお爺さんが話しこんでいる。
 別に聞きたくもないが、耳が遠いから大声で話しており、自然に聞こえてきてしまうのだ。
 「連れ合いを亡くしたのは、平成12年でネ」とA爺さん。
 「もうそんな前になるの?幾つで?」とB爺さん。
 「79歳だよ」とA爺さん。
 「そんなに歳いってたの?」

 いそいそとその脇で服を脱いで、オデは浴室にGOしたんだ。ところが、驚いたね。浴室には大勢の客がいたからさ。だって、昼間の2時過ぎだよ。
 やっぱ、カラオケ効果なのかねぇ。

 浴室は案外狭かった。その中で10人余りの人が入浴しているんだから、けっこうな混みようだったわけですな。
 助かったのは、石鹸。しっかり据え付けのポンプ式ボディソープがあった。タオルは持っていたけれど、石鹸はなくて。セーフセーフ。

 ひととおり体を洗って、いざ浴槽へ。んでもってその浴槽を見てびっくり。お湯が真っ黒だ。いやね、黒湯だっていうことは知っていたんだけれど、こんなに真っ黒だとは思ってなかったわけよ。養老渓谷のようにコーヒー色なのかなってさ。したっけ本当に真っ黒。透明度0。

 家に帰った後、密かにホームページで調べると、こんなことが書いてあった。

「蒲田周辺の温泉の多くは冷鉱泉と呼ばれる非火山性の温泉です。温泉が出る理由については諸説あって 定かではありませんが海水や海草などが大昔から沈殿してできたいわゆる化石水だとされています。 黒湯という名前で親しまれていますが、その名の通りコーヒーのような茶褐色か黒色で透明度は低いです。 多少のヌルヌル感と僅かな香りを持っています。」(「東京蒲田温泉郷より」

 また、それによると温泉法の2つの条件をしっかりクリアしているとのこと。天然温泉であることは知っていたんだけれど、まさかこんな本格的なものだとは思っていなかったね。
 湯温は45度くらいか。
 もっとも加温しているようだけれど。

 ここには、サウナもあって、オデもひとつ入ってみようと思ったんだが、その1畳くらいしかない設備には既に先客が何人も居て、断念したというわけ。

 30分くらい浴場に留まっていたけれど、その間お客はひっきりなし。
 いよいよ頭がクラクラしてきて、上がったけれど、いい気持ちだったなぁ。

 昼間の風呂がこんなに気持ちいいなんて。
 帰り際、入口に1枚のポスターが目に付いた。
 「大空ひかる 来たる!」
 日付をみると今日になっている。
 どうやら、カラオケ大会ではなく、演歌歌手が来ていたというわけね。

 さて、居酒屋行くか!




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