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居酒屋さすらい 1671 - 名古屋にも角打ちがあったか - 「みのや北村酒店」(名古屋市東区矢田)

2020-08-07 22:42:21 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

名古屋は立ち飲み、不毛の地である。日本有数の大都市なのに、立ち飲みの件数は極端に少ない。県民性に拠るところが大きいと思うのだが、実際は分からない。

以前は歩いて、名古屋の立ち飲みを探したが、もう埒があかないから、ネットに頼ることにした。すると、ナゴヤドームの近くに角打ちらしき店がヒットした。

「みのや北村酒店」。

大曽根の駅から徒歩5分ほどの店である。

外観は地元コンビニ風で、恐らくちょっと前に建て直しをしたのだろう。微妙に陳腐化しているが、それがかえって親しみやすい。

角打ちはちょっと緊張する。ちょっとしたお店ルールがあることが多いから。東京でも、各地にある角打ちにはそれぞれ独特の風習があった。

さて、お店に入る。

店内は意外に広い。酒の品揃えが豊富だ。ビールのコーナーに行く。おぉ、クラフトビールもたくさんある。一通り物色したが、ピンとくるものがなく、再びレジの前を通ると、「生ビール」があることが分かった。

角打ちで生ビールか。本格的だな。

では、まずはその「生ビール」から。すると、店の女将さん、「つまみもいろいろ用意してますよ」と教えてくれた。

大抵、角打ちの立ち飲みスペースは店の隅っこや、母屋の隣に用意された別室であるケースが多い。だが、この店、店内のあちこちに立ち飲み用のテーブルを点在させているのだ。「生ビール」を受け取って、近くの空いてるテーブルにポジショニング。すると、そのテーブルに簡単なメニュー表が置かれている。

ほほぅ。この角打ち、料理も出してくれるらしい。確かに、東京でも、しっかりとしな料理を出す角打ちはあるが、揚げ物を出す店はそれほど多くもない。いや、多分チンなのだろうが。

それでは、「白身魚のフライ」と「チーズ」からスタート。

つまみや飲みものは基本的に、メインのレジではなく、レジ横にある別のエリアが注文の窓口になっている。その窓口の横にはコミックスが書棚に置かれ、自由に読めるようだ。こんな光景も東京の角打ちにはない。

例の窓口から声がかかる。

「白身魚のフライね〜」。

いそいそと取りに行く。もちろん、キャッシュアンドデリ。水色の容器が可愛い。もしや、これドラゴンズカラーではないか。

「生ビール」がなくなり、次は何か珍しいものでもいただくかと、店内を再び物色。すると、酎ハイコーナーで、こんなものを見つけた。

「クラフトチューハイ」。

ご当地愛知県の蒲郡産みかんを使ったサワーだって。これは東京では、見たことがない。

プルタブを開けて、ゴクゴク。これはうまい。そんなに甘すぎず、すっきりしている。蒲郡のみかんがどのくらい有名なのかは分からないが、地元産というのが、まず嬉しい。

すっきりと飲み干し、今日はこれにて終了。名古屋の角打ちを堪能させてもらった。名駅からはちょっと遠いけど、ナゴヤドームに来たら、是非立ち寄りたい。いや、カーブが勝った時だけね。

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