居酒屋さすらい 0523 - 居酒屋チェーンの流れを変えた- 「味一献 土風炉」（所沢市日吉町）

「土風炉」に初めて行ったのは、10年前、自由が丘で。
個室という概念を持ち込んだのが、この店だと思う。
今では、個室の居酒屋は珍しくもないが、当時はかなりの衝撃を受けた。
「土風炉」は料理もおいしく、かなり凝った店。その点、当時から異彩を放っていたように思う。
オリジナルの創作料理でおもてなしをするというのも当時では驚きだった。

純和風の店舗の内装。
ちょっとアダルティな雰囲気。
居酒屋チェーンの革命といってもいい。
「江戸町文化」というのがコンセプトらしい。
演出効果は抜群である。

所沢の店はそれほど広くもない。
所沢にいると、江戸町文化を感じさせない。
なにしろ、この街の通りは忙しなく、何か退廃的な雰囲気を感じさせる街並みだからである。
でも、店に入ると少し気持ちがリセットさせるのは、この「土風炉」が持ち合わせる魅力のひとつなんだろうなと思う。

「土風炉」のメニューの中でも特に素晴らしいのが「もっちり豆冨」。
このメニューは「土風炉」の最高傑作だと思う。
チェーン店の中で、最もワクワクさせてくれる店が「土風炉」だと思う。