「雪がうぐいす色」と謳う「さやの湯処」。
どんなん色だよ、それ。
イメージは抹茶。そこまで鮮明な緑ではないにせよ、ある程度の緑色をイメージした。
東京23区内の温泉にはたいてい色がついている。
有名なのは、蒲田温泉郷の黒湯である。ディーゼル車の使いこんだエンジンオイルのような黒光りするお湯は圧巻だ。
ほうじ茶の様な色をしてしているのが、後楽園の「ラ・クーア」、豊島園の「庭の湯」、そして染井温泉。黄金の湯といわれる武蔵小山の「」は山吹色である。
だが、うぐいす色とはついぞ聞いたことがない。
脱衣場を抜けて、湯の水面を前にして、「あぁ」と思った。
うぐいす色というより、ひすい色かな。けれども、確かに緑色している。
「さやの湯処」のホームページによると、空き家になった邸宅の井戸から汲み上げたという温泉は、白濁した水が特長だという。その日によって、色が違うというから、まさに天然ものなのだろう。
泉質はPH7.6の弱アルカリ性、塩分濃度の高いナトリウム塩化物強塩温泉である。
都内の温泉は、塩分濃度が高い温泉が多い。
躰を洗って、源泉風呂に入ってみた。
湯温は42℃か。熱すぎず、温すぎず。
いいあんばい。
驚くことに、この風呂は、天然温泉で加温なしという(季節によって、加温があるらしい)。
もし、本当ならすばらしい。まさか、今どき、虚偽の宣伝などできないだろうから、恐らく事実なのであろう。
いいお湯である。
内風呂は、温泉ではないようだが、寝湯や打たせ湯があり、楽しめる。
サウナも乾式とスチームがあって、退屈することはない。
これで1030円はお値打ち。
平日は830円とのこと。
「ラ・クーア」や「庭の湯」のような、大規模浴場(筆者はこれをAセグメントと呼ぶ)ではなく、Cセグメントである銭湯との中間に位置付けられるBセグメントの風呂は、お得感が高い。
染井温泉といったBセグメントのお風呂が狙い目である。
ここもその一つの様子。加温なしの掛け流しとは素晴らしい。
そういうと、俺、銭湯天翔の湯以外ではしばらく本格温泉入ってないなあ。いきてえなあ、ひなびた温泉地・・・。
にしても師の風呂の分別方法、面白いね。
ひなびた温泉行きたいね~。
師とまたどっかに。
昨秋、伊香保温泉に行ったけど、かなりひなびてた。
これから、地方の温泉は、衰退していくのかな。