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釈然とせず何かむしゃくしゃする。
人と人が生きるうえで、摩擦が生じるのは世の常。しかし、やっぱり釈然としない。オレが悪いのか、相手に非があるのか。それともお互い様か。
とにもかくにも、ここはひとっ風呂浴びてすっきりさせるとしよう。
銭湯好きが高じて本まで出版している疋田 智さんも自身の著作でこんなことを言っている。
「あえて都心で銭湯に入るということは、『何か気分を変えてやろう』とか、『えい、ムシャクシャする。一つっ風呂浴びるかな』なんてときだ。つまり、『あまり気分のよくないとき』が多いのだ。(中略)これは『銭湯の効用』を物語るものなのであろう。『銭湯は気分をリセットしてくれるもの』なのだ」(「自転車とろろん銭湯記」より=早川書房)。
さて、どこに行こうか。
と考えるが、アイデアはない。
地元に戻るとだいぶ遅い時間になりそうだと分かって、ふと足を止めた。
「そうだ、会社から最も近い銭湯にしよう」と決め、オレはいつもの帰宅ルートから外れ、中央通りの方に足を向けた。
「燕湯」
JR御徒町駅から徒歩3分。
白地に染めた暖簾が眩しく、ライトアップされたブルーテントも実にクールであり、入母屋の屋根が実に精悍な構えを醸す。入口は整然として、清々しい。
店はおおよそ入口で決まるといっていい。「見た目90%」とは店にも当てはまるのだ。
引き戸を開け放つ。
番台は中央、そこに気品あふれるきれいに老いられたお婆さんが鎮座まします。
「こんばんわ」
その笑顔がなんとも優しい。
夜脱衣所は清潔そのもの。
マナーの良さが如実に現れている。
7時の「燕湯」はけっこう混んでいた。
その多くは常連さん。
皆が皆わいわいと挨拶を交わしたりしていた。
これまでのお風呂放浪では、大抵わたしが最年少であったが、この日の「燕湯」には、わたしより年下と見られる青年も入っていた。
長髪をなびかせ、腕と背中に彫り物がある青年だ。
馴染み客らしく、他の年配客と野球の話しで盛り上がっている。
青年 「野球の贔屓チームはどこっすか?」
年配 「広島カープさ。なんか、かわいそうでよ」
青年 「今年、頑張ってますよね」
年配 「踏ん張っているね」
確かに、「燕湯」にお邪魔した7月9日時点、カープは踏ん張っていたけれど。
浴場レイアウトはオーソドックス。
洗い場は中央の壁のカランも含めて全4列。浴槽は浴場奥に2槽だ。
ペンキ絵は富士山。少し変わっている点はペンキ絵から湯船まで、溶岩流が冷えた鬼押し出し風の岩が装飾とされている点か。それは、それで風情はあるのだが、そこに「タオルは湯船につけないで」といった手書きの注意事項がぶら下がっているのは、おおいに雰囲気を壊す。
お湯の温度は46℃。
かなり熱し。
3分と入っていられず、1度入って、クールダウンし、また入ってクールダウンを何回か繰り返した。
風呂が熱いせいか、客の回転は早い。
皆、さっさと体を洗って、さっさと湯船に浸かって、さっさと出て行ってしまう。
これが、江戸っ子。
粋なのか。
銭湯情報誌「1010」の08年12月号には「燕湯」が掲載されており、そこにはこのようなことが記されている。
「昭和25年築の風情あふれる建築は文化財として評価され、今年(注08年)3月、文化庁から有形文化財に登録された」
なるほど!やはり、価値ある素晴らしい建物であったのだ。
また、同湯の特徴は「朝湯」と同誌は批評する。
「『朝湯の会』
という集まりもあり、その伝統を守って、そのまま現在も続いています」とは燕湯の奥様橋爪雅栄さんの弁。
朝6時から20時まで。
ホント!素晴らしいです!
人と人が生きるうえで、摩擦が生じるのは世の常。しかし、やっぱり釈然としない。オレが悪いのか、相手に非があるのか。それともお互い様か。
とにもかくにも、ここはひとっ風呂浴びてすっきりさせるとしよう。
銭湯好きが高じて本まで出版している疋田 智さんも自身の著作でこんなことを言っている。
「あえて都心で銭湯に入るということは、『何か気分を変えてやろう』とか、『えい、ムシャクシャする。一つっ風呂浴びるかな』なんてときだ。つまり、『あまり気分のよくないとき』が多いのだ。(中略)これは『銭湯の効用』を物語るものなのであろう。『銭湯は気分をリセットしてくれるもの』なのだ」(「自転車とろろん銭湯記」より=早川書房)。
さて、どこに行こうか。
と考えるが、アイデアはない。
地元に戻るとだいぶ遅い時間になりそうだと分かって、ふと足を止めた。
「そうだ、会社から最も近い銭湯にしよう」と決め、オレはいつもの帰宅ルートから外れ、中央通りの方に足を向けた。
「燕湯」
JR御徒町駅から徒歩3分。
白地に染めた暖簾が眩しく、ライトアップされたブルーテントも実にクールであり、入母屋の屋根が実に精悍な構えを醸す。入口は整然として、清々しい。
店はおおよそ入口で決まるといっていい。「見た目90%」とは店にも当てはまるのだ。
引き戸を開け放つ。
番台は中央、そこに気品あふれるきれいに老いられたお婆さんが鎮座まします。
「こんばんわ」
その笑顔がなんとも優しい。
夜脱衣所は清潔そのもの。
マナーの良さが如実に現れている。
7時の「燕湯」はけっこう混んでいた。
その多くは常連さん。
皆が皆わいわいと挨拶を交わしたりしていた。
これまでのお風呂放浪では、大抵わたしが最年少であったが、この日の「燕湯」には、わたしより年下と見られる青年も入っていた。
長髪をなびかせ、腕と背中に彫り物がある青年だ。
馴染み客らしく、他の年配客と野球の話しで盛り上がっている。
青年 「野球の贔屓チームはどこっすか?」
年配 「広島カープさ。なんか、かわいそうでよ」
青年 「今年、頑張ってますよね」
年配 「踏ん張っているね」
確かに、「燕湯」にお邪魔した7月9日時点、カープは踏ん張っていたけれど。
浴場レイアウトはオーソドックス。
洗い場は中央の壁のカランも含めて全4列。浴槽は浴場奥に2槽だ。
ペンキ絵は富士山。少し変わっている点はペンキ絵から湯船まで、溶岩流が冷えた鬼押し出し風の岩が装飾とされている点か。それは、それで風情はあるのだが、そこに「タオルは湯船につけないで」といった手書きの注意事項がぶら下がっているのは、おおいに雰囲気を壊す。
お湯の温度は46℃。
かなり熱し。
3分と入っていられず、1度入って、クールダウンし、また入ってクールダウンを何回か繰り返した。
風呂が熱いせいか、客の回転は早い。
皆、さっさと体を洗って、さっさと湯船に浸かって、さっさと出て行ってしまう。
これが、江戸っ子。
粋なのか。
銭湯情報誌「1010」の08年12月号には「燕湯」が掲載されており、そこにはこのようなことが記されている。
「昭和25年築の風情あふれる建築は文化財として評価され、今年(注08年)3月、文化庁から有形文化財に登録された」
なるほど!やはり、価値ある素晴らしい建物であったのだ。
また、同湯の特徴は「朝湯」と同誌は批評する。
「『朝湯の会』
という集まりもあり、その伝統を守って、そのまま現在も続いています」とは燕湯の奥様橋爪雅栄さんの弁。
朝6時から20時まで。
ホント!素晴らしいです!
なんか、あれは保健所の指導により、42度
以上だかなんだかにしないといけないから
らしいということを聞いたことがある。
ほんとかどうかわからんが・・・。
なお、温度を熱くして回転を上げようとして
いるのではないかという穿った見方とか、
常連客であるお年寄りを繋ぎ止める為に
高温設定しているという話しなんかも
あるらしい。
ちなみに俺は最近、38度とかのぬる湯が
お気に入りだ。
なお、健康の為には高温の風呂はすこぶる
体に良くないらしいので、師よ、注意する
んだ。
特に熱い湯が好きな比率の高いお年寄り
には、すこぶる良くないらしいよ・・・。
それにしても中々いい感じで銭湯ライフを
送ってるね。
銭湯後の居酒屋。これまたすこぶるビールが
うまそうだね。
しかし、銭湯&居酒屋って俺もそうだが
師もおっさんの階段を駆け上がってるなあ。(笑)
でも、基本は熱い風呂が好きな江戸っ子気質に由来しているんだろうね。
なんかの文章で見たけれど、江戸っ子気質は体に優しくないものばかりだよ。
気が短い、熱い風呂が好き、宵越しの金は持たない。
こうしてみると、江戸っ子ってどんなヤツなんだよ!
銭湯&居酒屋。
こんな素敵な組み合わせはないよ。