過日、小欄にて新御徒町の「はすの里」を紹介した。タイ料理の食べログランキング、全国2位という実力派だが、自分の中では確信があった。「ブルースカイタイランド」の方がうまいなと。確かに「はすの里」のグリーンカレーはうまい。けれども味が整っていて、洗練されすぎているのだ。例えれば、マンダリンオリエンタルホテル。一方、「ブルースカイタイランド」のそれは粗野と言っては失礼だが、屋台文化のバンコクらしさがあり、マーケットの食堂でいただく味。どちらを支持するかといえば、日常的な味わいの方が断然好きだ。粗野という表現は語弊があるか。要するに「ブルースカイタイランド」の方が、レモングラスとココナッツミルクの割合が多く、味が濃いのである。
「ブルースカイタイランド」は庶民的な感じの店主で、大きな体躯に似合わず、繊細な仕事をする。例えば、前菜のサラダ、そしてメインの料理。最後にスイーツと飲み物でおもてなしをしてくれる、その心遣いの一つひとつにセンスを感じさせてくれるのだ。
しかし、小欄で何回か書いてきたように、数年前までは900円だったランチが、今や1,100円。ちょっと気軽には行けなくなった。ただ、それでも御徒町最高のタイ料理という自分の評価は変わらない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます