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「鳥紀」を出て、階段を昇り、地上に出ると、頭上には月が浮かんでいた。満月ではないけれど。
「萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月」。
さて、帰ろうかと仙台へと向かうと、数分もしないうちに立ち飲み屋を見つけた。女性が店頭まで溢れて、酒を飲んでいる。
バルだ。仙台にもバルがあるのか。
立ち飲みを見つけると、入店せずにはいられない、悲しき性。
気が付いたら、ボクはその店「オッジ・ドマーニ」のカウンターに立っていた。
金ピカの手すりがついており、瀟洒な雰囲気が漂う。目の前に黒板があり、メニューが書かれている。
「アヒージョ」「タパス」。ふむふむ。スペインバルか。
5、6年前はほとんどなじみのなかったこれらの単語も、今やもうすっかり定着した。
飲み物は「ギネス」をパイントで。
つまみは「ムール貝のシェリー蒸し」(500円)。
スペインバルといえば、ムール貝。それは、欧州サッカーとともに文化も輸入されたといってもいいだろう。
例えば、Numberの後藤健生氏のサッカー紀行。或いは、金子達仁氏と馳星周氏のサッカー文章には、必ずといっていいほどムール貝が登場する。スペインバルには欠かせないムール貝。
もっとも、サッカージャーナリストらが食べたムール貝は生。シェリー蒸しはちょっと違うが、これも最高にご機嫌だった。
もうニンニクの薫りがたまらない。ギネスがすすむすすむ。
周囲を見渡すと、女性客がやたらと多いことに気が付く。
ボクの隣も女性だった。数十分前までいた「鳥紀」とは全く違う店内の風景と雰囲気。
女性らの声が店内を包む。音楽はほとんど聞こえない。
「ショートパスタ」というメニューが気になる。
ペンネ。ニョッキ。
金額も400円、500円とそう高くはない。「タパス」もほぼ500円。
ワンコインでこの料理が食べられるのは素晴らしい。
六本木や恵比寿のバルではこうもいかない。
もう少し、食べて行きたかったけれど、もうお腹が満腹。
またの機会にしよう。
価値あるバル。
また行きたい。
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