雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ラブジョイで初撮りならず(アンラッキー!)

2015年01月14日 | 画像処理のはなし
昨夜は久々に移動性高気圧が西側を通過するため、GPV予報 も天気予報も
今年の初撮りを期待させるものでした。
昼間から撮影場所の除雪を行い夜に備えました。
薄明が終了したころには設営を終えたのですが・・
北極星をはじめ星が全く見えず 極軸設定もできません。

結局23時頃まで粘りに粘ったのですが最後まで星が見れず、撤収。
 に因んで、
予定していた 「今年の初撮りもラブジョイ彗星(ラッキー!)
というブログ記事タイトルは幻に終わりました。

もし星が見えたら話題のラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)を3分露光で32枚ほど撮る予定でした。
なぜこんなに多数の枚数を撮ろうとしたかと言うと・・
星も彗星も流れていない画像を作成したいため。
実はこれを可能にするフリーソフトとして『eepkytacker』 があるのですが、
昨年の撮り納めで撮ったラヴジョイ彗星2分×16枚をD.S.Sで処理したもの
たしかに彗星も恒星も流れてないのですが、ノイズっぽい荒れた画像になってしまいます。
そこで昨年ステライメージを使って同じようなことができないか、やっているのですが。
 

この方法で処理してみると
彗星の移動方向に沿って恒星が薄い尾を引いたように見えています。
このステライメージを使った方法(仮にDSSもどきと呼ぶ)は
A.恒星を消去した画像
B.彗星を消去した画像
を作成して、加算平均または比較明で画像合成するのですが
焦点距離が短い、またはコンポジットする露光間隔が短いと、彗星核の移動量が少なくなって
ステライメージのσ(シグマ)クリッピングでも星がかすかに残ってしまいます。
上の画像は15枚の画像を5枚おきに(約11分間隔)3枚コンポジットしたものを5組コンポジット。
今回はより恒星が消去しやすいように、
3分露光32枚の画像を8枚おきに(約26分間隔)4枚コンポジットしたものを
8組コンポジットする予定でした。
彗星が流れて見えない範囲で露光時間を抑えるとなると、
結局枚数多く撮ってコンポジットする画像の時間間隔を空けるしかないという発想です。

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今朝は氷が張っていたところを見ると夜半過ぎには晴れたようです。
晴れても夜半過ぎには下弦の月が上ってくるので撤収を決断しました。
この天気は昼過ぎにはくずれ、ふたたび冬眠状態に戻ります。
DSSもどき」はあくまで画像処理のお遊びということで・・

500本を超えるこれまでの全記事リストは、 こちら から。
雲上くもがみ
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コメント (10)
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