雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

これは魔物では無く、風の仕業?

2015年03月24日 | それでも星は流れる
( これは前回記事  の続きです。 )

23日夜、3度目の検証できりん座のNGC2403を撮影したとあと
カメラモニターで確認したところ、どうやら今回は魔物は現れなかったようです。
その後23時頃には全天 雲に覆われたのですが、これはGPV予報通り。
予報では日が替わった1時頃からふたたび晴れるとの事。
そして予報通り星が見え始めました。

待機している間に次の撮影対象を決めておきました。
それはしし座の銀河トリオ
ただ、予想とは違って少し雲があります。それもかなり早く流れています。
そのうち
防犯灯隠し竿が風にあおられて防犯灯の灯りがモロに鏡筒に。
バターン! わっ灯火遮蔽パネルA,Bとも風で倒れた!(パネルは変形)
パタパタピューン、あっ系外銀河導入Mapが飛んでった。(なんとか回収できました)

あとでわかったのですが、GPV予報では雲が切れるころには風速7m/sの風が吹く予報になっていました。
どうも南風が吹いたようで気温が一時的に5度ほど急上昇していました。
撮影時は外気温、カメラ冷却温度は記録するようにしています
結局パネル類は撤収して撮影を行いました。
結果はすべての画像で赤経(西から東へ)方向に大きく流れていました。
もっとも風が強かったころのPHDグラフです。

15分露光 5枚の流れです。
右は5枚の画像(合計75分)をそのまま比較明で重ねたものです。
75分間で約38画素も流れていました。
それでも画像処理してみました。
しし座の銀河トリオ
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大 )
( 上が北の方向 )
撮影DATA(抜粋): 2015/ 3/ 22am 00:41’~ VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4
露出15分×5 枚  ISO 1600 Cooled 60D (気温9℃ 冷却 -9℃)  ガイド鏡GS-60S 他は前回と同様

このあと弱い風はまだ残っていたのですが、北天のM101銀河を朝まで撮影しました。
雲があるようには見えないのですが、透明度は更に悪化しました。

15分露光 8枚の流れです。
右は8枚の画像(合計120分)をそのまま比較明で重ねたものです。
2時間でなんと西から東へ約78画素も流れていました。
15分露光で10画素も流れてしまっては到底作品にはなりません。
M101回転花火銀河(おおぐま座)
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大 )
( 上が北の方向 )
撮影DATA(抜粋): 2015/ 3/ 22am 02:42’~ VixenVC200L+レデューサ(合成f=1,278mm F6.4
露出15分×8 枚  ISO 1600 Cooled 60D (気温5.5℃ 冷却 -11℃)  ガイド鏡GS-60S 他は前回と同様

この画像のガイドデータです。
縦軸のスケールのケタがこれまでとは大違いに。
PHD2のガイドグラフでは健闘しているのに、実際の画像で大きく流れている。
風で星がブレるのは当然だが、どんどん流れていくのはなぜ?
風がガイド鏡筒かVC200L鏡筒のいずれかの向きを変化させているのか?
たわみにしては大き過ぎるこの流れはなんなのか?
風の無い日に再度検証してみます。

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先ほどファンヒータの給油で外に出たら道路が白くなっていました。
これから2,3日は雪マークが出ています。
今回の新月期も成果なしで終わりそうです。

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雲上くもがみ
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コメント (4)
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