雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ひどい空の木星と月

2015年03月09日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
昨夜は夕方から雲の無い空になったのですが、あいにく満月過ぎの月がじきに昇ってくるため、
20時頃大赤斑がちょうど正面に廻ってくる木星を撮る事にしました。
2日の夜にも木星を撮っているのですが、今回はより拡大できるよう接眼鏡とビデオカメラを使用。
今回は東の空に昇ってくるものを撮るため、玄関前に設営しました。

ビデオモニターで木星の横縞も見えていたし、大赤斑もなんとかわかったので
そんなにひどい空だとは思わなかったのですが・・
処理前のビデオ画像の画面コピー
この2分前後のビデオ動画をRegiStack6で処理してみました。
DATA : 2015/03/08 18h53m~ VC200L+NLV20mm SONY HDR-CX170 約3000フレームの画像をRegiStack6で処理
惑星の撮影は経験・技術とも不足ですが、それにしてもがっかりな画像です。
他にもピントを合わせ直しながら何回かに分けてビデオ撮影を行いましたが
似たようなものしか得られませんでした。
(左)19h04m~ 2636/5757フレーム  (右)19h12m~ 5443/6987フレーム
(左)20h08m~ 3913/4737フレーム  (右)20h26m~ 3537/3777フレーム
それでも木星の早い自転で大赤斑の位置が変わってゆくのがわかります。

この夜の空のシーイングがひどかった事がわかったのは、このあと撮った月の画像処理でした。
撮影DATA: 2015/ 3/ 8  22:47’頃~ Vixen VC200L(f=1,800mm F
露出1/125秒 ×24 枚(北部)×27 枚(南部) AviStackでコンポジット 
北部・南部を I.C.E (マイクロソフト)でモザイク結合 ISO 400 kiss X2 EM-200USD赤道儀 
いつもなら寝ぼけたような画像でもAviStackで見違えるのですが、今回は全く効果なし。
画像全体が大きく揺らいでいるため、本来の位置が検出できずAviStackでもお手上げでした。

こんなにひどい空とは知らず、エクステンダーでの撮影も行っていました。
VC200L+2.0X(合成f=3600mm) 露出1/40秒 25枚コンポジット
これでも時間をかけてAviStackで処理済みの画像です。
これなら先日2日に薄雲の中で撮った画像の方が明らかにましです。

星雲・銀河の撮影で無かったため、設営撤収が簡単で比較的短時間の撮影だった事が
不幸中の幸いでした。
もしこんな空で徹夜で銀河の撮影を行っていたとしたら、ピンボケのような画像になったのでは。


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今年に入ってまともな空はまだ3夜くらい。
そんな訳で星が見えれば撮るしかないのですが、
今回の木星の画像処理は半日以上かけてこのありさま。
昨夜は腰の痛みもまだ残っていた中での撮影だっただけにがっくりです。

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雲上くもがみ
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コメント (9)
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