雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

この回転花火(M101) 訳あり品につき・・

2015年05月25日 | 天体写真(系外銀河)
21日に徹夜で子持ち銀河を撮影した疲れもとれてないのに、
翌日22日夜のGPV予報は一晩中雲なしの真っ黒けでした。
まだ月も細くこの時期を逃してはならないと、昼間から寝だめをして臨みました。
一晩中かけて撮ったのは・・

回転花火(または車輪)銀河 M101 (おおぐま座)
( 画像クリックで元画像の35%まで拡大 )  ほとんどノートリミング

( 右が北の方向 )
撮影DATA: 2015/ 5/ 22 22:07’~ Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4) 露出15分×8枚 20分×9枚
  ISO 1600 Cooled 60D (気温16~12℃ 冷却 -4~-7℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7 FlatAide
総露光時間は前夜の子持ち銀河には及びませんが、それでも時間かけたことから、
淡い腕の部分もそれなりに出せたと思います。

それなのに この画像のどこが ”訳あり品” なのか?

ヒントは以下の2つ
1.なぜ、構図にうるさい雲上(くもがみ)なのに銀河が右に偏っているのか?
2.なぜ、前夜の子持ち銀河のようにレデューサーなし(f=1800mm)で撮らなかったのか?

答えは今年3月27日に撮ったこの画像。
( 画像クリックで該当記事にリンクします。)
この画像を撮った夜は薄明が始まってしまったため、15分5枚しか撮れませんでした。
今回、この銀河を選んだのは北天で長時間撮れる対象であることの他に、
3月に撮った画像と構図を合わせ、重ねる事(コンポジット)により総露光時間を増やすためでした。

このため、目盛り環導入から慎重な構図合わせに1時間近くもかけて、
特に左端にあるNGC5474がギリギリ入るよう試写で確認したのですが・・
本番の画像ではわずか外れて写っていませんでした。(ショック)

なぜ、本番で位置がずれてしまったのか?
わたしの場合、構図が決まったあとにキャリブレーションを行うのですが、
その順序はW→E→N→Sになります。
わたしの赤道儀EM-200はN,S方向(Dec)の
バックラッシュ(ギヤのあそび)が大きいため、
N方向に移動したまま戻らなかった可能性が考えられます。

くやしいので、重なった部分だけコンポジットしてみました。
これで総露光時間が時間を超えましたが、違いはあるでしょうか?

撮影中のおりおんショットです。

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一晩中かけて”訳あり品”を撮った翌日の夕方の空には
大きなペケが。

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雲上くもがみ
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コメント (8)
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