雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

北天の大花火 M13(ヘルクレス座)

2015年05月07日 | 天体写真(星雲・星団)
先月26日夜、上弦の月が沈むのを待ちきれずに
りょうけん座の球状星団M3を撮り終えたのは、日が替わり月が沈んだ01時10分。
これからいよいよ本番なのに何を撮るか悩んでしまいました。
これから新しい対象を導入し、ピント確認やHD2のキャリブレーションなどで1時間近く必要で、
薄明が3時23分に始まることを考えると、正味1時間余りしかありません。
そこで暗い系外銀河をあきらめ、引き続き明るい球状星団をレデューサー無しで撮る事にしました。

月が沈んでこの夜のメインタイトルに選んだのは、またしても球状星団。
撮影開始時に高度87度と真上にあったヘルクレス座M13を狙いました。

M13 (ヘルクレス座)
( 画像クリックで元画像の35%まで拡大 )   ノートリミング画像
( 上が北の方向 )* 左上の系外銀河NGC6207も入れるためタテ構図としました。
撮影DATA: 2015/ 4/ 27am 01:58’~ VixenVC 200L(f=1,800mm F) 露出10分・分×各8 枚
  ISO 1600 Cooled 60D (気温11.5℃ 冷却 -7℃)  ガイド鏡GS-60S タカハシEM-200USD PHD2 ステライメージ7

M13中心部のトリミング画像です。
星団内の星の色の違いを誇張するため、彩度をかなり上げています。
数十万個の星の集まりだそうですが、この画像でも千個くらいは写っていそうです。
青い星は若く、黄色味がかった星は年老いているそうです。

球状星団はめったに撮らないと言いながら、昨年5月にも撮っていました。
( 画像クリックで全体画像を表示します。)
この時はまだVC 200Lがなかっため、短焦点反射のR200SS(D200mmf800mm)にエクステンダーを付けてf1500mmで撮影。
R200SSでも純正エクステンダー(現在は販売中止)でf1500mmまで拡大できるのですが、
画像周辺で放射状の大きな流れが発生しています。

VC200Lではエクステンダーなしでf1800mmまで拡大でき、画像周辺の収差がありません。
ただしこれだけ長焦点になると、その夜の大気のゆらぎ(シィーング)が星像の良否に影響を与えます。

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ほんとはこの夜もう1台のカメラで平行して撮影した
南天の銀河もあるのですが、
この翌日にプチ遠征して撮った画像の比較用にする事にしました。
さて、プチ遠征でどんな画像が得られたのか? 次回 掲載の予定です。

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雲上くもがみ
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コメント (6)
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