雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ダーク&フラットに こだわった M81 & M82(冷却デジカメ再検証4)

2016年04月01日 | 画像処理のはなし
30日は夕方まで雨なのにその後晴れるという変わった雲予報でした。
予報はほぼ当たったのですが 雨が上がった後も風が強くて、
撮影を開始したのは22時過ぎになりました。
雨上がりの割には透明度いまいちの空。
月が0時過ぎに上ったあとも撮り続けた おおぐま座のおなじみの銀河コンビです。

M81 & M82  (おおぐま座) 
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大表示 )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 3/30 22:35’~ Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4) 露出 10分×16枚 ISO 2500 
LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-6.7~-9.6℃)  タカハシ EM-200 Temma2M ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7

今回の撮影で検証したかった事は、新しいダークファイルとフラットファイルを使ったノイズ低減の効果でした。

撮影した16枚のダーク処理には、その時のCMOS温度に応じて4種類のダークファイルを使用しました。

またフラットファイルも先日新たに作成した24枚コンポジットのものを使用したのですが・・↓
たて縞(カメラの向きで)ノイズが目立ってひどいものでした。

たて縞ノイズはダークノイズかと思っていたのですが、ネット検索で調べたら
同じ感度で撮ったフラット処理で消せる もののようです。
今回使ったフラットファイルはISO800で、ISO2500は未作成です。
そこで、2年前に作ったISO2500のフラットファイルで処理してみました。↓
( 画像クリックで元画像の50%拡大)
きれいさっぱり、たて縞ノイズが消えてくれました。
( 最初に掲載した画像も旧フラットで処理したものです )
ただ2年前とはワイドアダプターも別物で、ごみの影も変わっていました。
早急にISO2500でのフラットファイルを作成しなければなりません。

今回たて縞ノイズが目立ったのは、構図をたてにしたことによりたわみによる星の動く方向と、
たて縞ノイズの方向が同じくなり、ディザリング効果が生じなかったためと思われます。
( 今回のたわみによる移動量 露光1時間あたり 赤経(東西方向)13.4画素 赤緯(南北方向)3.3画素 )

今回の撮影風景です。
元画像では両銀河の存在がなんとか確認できました

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もう何年も天体写真をやっているのに、
たて縞ノイズはダーク減算で消せるものだと思っていました。
おかげでまた撮影に張り合いが出て来ました。
台所の天窓から見える我が家の桜のつぼみも色づいてきました。

雲上くもがみ
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コメント (6)
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