雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

VC200L鏡筒、コンクリート面に激突!

2016年04月03日 | 機材
それが起きたのは2日の早朝でした。
ダークとフラット処理さえ徹底すれば、空が悪くてもなんとかなる」 と過信した雲上(くもがみ)は、
透明度2( 5段階評価 )にもめげず前夜から撮影をしておりました。

2つの系外銀河の撮影を終えた時点で、下弦の月が高くなったので撤収作業を開始。
細かい機材の撤収を終え、鏡筒を外すため
ガイド用機材で重い鏡筒バンド上部(約5㎏)を両手で持ち上げて
反対側に回したときに・・
VC200L鏡筒がバンドから転げ落ち、ガッコーン!という大音響とともに
コンクリート面に落下 しました。

その時の再現画像です。
この時思ったのは・・・ 終わったな..

いつかこんな日がくるような気がしていたのですが・・まさか、ガイドも安定したこの絶頂期に突然。
この夜は、とりあえず主鏡が外れたりしてないことだけ確認して
事故のショックとほぼ3夜に及ぶ疲れから朝4時過ぎに布団に入りました。

そして 明るくなった数時間後
再確認すると、主鏡部などへは一見ダメージが無さそうだったのですが、
鏡筒に傷とへこみが見つかりました。
落ちた時にどうやら、この部分がスロープにある段差にぶつかったようです。
( 結果的には、当たり所が良かった? )
以前に、鏡筒バンドで締めただけでもタワむこの鏡筒を
まるで紙でできているようだ」 と揶揄したことがあったのですが、
もしかしたら、やわな筒の部分にあたって 緩衝材の役割をはたしてくれたかも知れません。

これだけの衝撃をうけたのですから、デリケートな光軸は大きく狂ったはず。
レーザー光は一応戻ってきてくれてます。↑
コンパクトデジカメで撮ってみても、いいのか、わるいのか? ↑

余りにじれったくて、昨夜 雲の切れ間の星を撮って検証してみました。
中央の明るい星は西に傾いたぎょしゃ座のカペラ ISO2500 露光20秒
一見するとまともそうですが、等倍で見てみると・・↓
左側にある星のひとつの等倍画像
落下前の星像は隅々まで小さく丸かったのに・・
カペラをわざとピントをずらして撮ってみました。↓
あきらかに光軸がズレたようです。(あたりまえと言えば、あたりまえ)

メーカー送りにすれば、光軸を調整した上に鏡まで洗ってくれる。
ただ、それだと1か月間は使えなくなる。

雲上(くもがみ)にとって、あと何回あるかわからない4月の新月期。
ここはVC200Lの光軸調整にも挑戦してみますか。
( うまく行かなかったら、メーカー送りすればいいし・・ )

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深刻な記事内容で暗くなったみなさん。(わたしだけ?)
気分転換に、家内手作りのちりめん細工です。
癒しになったかどうか?

雲上くもがみ
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コメント (15)
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