雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ここはきっぱりレデューサーはずして、M81M82コンビ再撮影

2021年03月18日 | 天体写真(系外銀河)
3月も下弦の月が過ぎた8日夜のSCW予報は当初22時ころから晴れるというもの。
当日になると雲がきれるのは0時ころと 予報が悪化したのですが、
わが越後の3月はまだ晴れる日は少ないため、このようなチャンスを逃すと
バチがあたって ひと月成果なしという事にもなりかねません。

そこで明るいうちから機材を設営して待機していたのですが、
幸いなことに22時過ぎから雲が切れて撮影開始できました。
撮影対象は晴れる時間帯によっていくつか候補を選んでいましたが、
見かけの小さな春の系外銀河は
やはりレデューサーなしのVC200L鏡筒で撮ろうと決めていました。
そこで最初に撮ったのは、ちょうど南中直前の・・

M81 & M82  (おおぐま座)  
M81(NGC3031)[右下]:距離 1,200万光年 視等級 6.9等級  視直径 21’×10’ 渦巻銀河(活動銀河核) 
M82(NGC3034)[右上]:距離 1,200万光年 視等級 8.4等級  視直径 5.1’×1.6’ 相互作用銀河 
( 画像クリックで 当ブログ最大サイズで表示します )
( ほぼノートリミング *縦構図で撮っていて 右側が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 3/ 8 22:27’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 15分 × 10枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

このコンビは今年1月にも撮っていますが、レデューサー付きのVC200L鏡筒だったため
この構図にするには大幅にトリミングが必要でした。
また1月の撮影時は薄雲があって空が明るめでした。

レデユーサーを外して長焦点にすることにより、画像が暗くなるのですが
一枚当たりの露光時間も総露光時間も5割増し(x1.5倍)にしています。
他にもこの対象を選んだ理由は、昨年3月に全く同じ光学系で撮影している事。
昨年の画像も加えて(重ね合わせて)画像処理することで、
より強い処理でもノイズの少ない画像が得られます。

やってみた結果です。(今度は上を北にしてドーンと掲載)
( 撮影時のカメラの傾きの違いにより 少しトリミングしています )
昨年の撮影DATA : 2020/ 3/18 22:48’~  露出 15分 × 10枚 + 分 × 枚 *他の撮影DATAは今年と同じ
M81銀河の左側にぼんやり写っているのは矮小銀河PGC28757で、これでも今まで一番の写りです。

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名が表示されます )
 0時14分ころ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影

次回は2年ぶりに撮った、M63ひまわり銀河 の予定です。

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家の周りはすっかり雪がとけてしまいましたが、
臨時の排雪所となった近くの公園には大きな雪山が。
孫たちが来たら春先までソリ遊びができると思っていたのですが、
公園の入り口に「立ち入り禁止」のゲートが立てられ
今週から雪山を崩す作業が始まりました。
県内各地でとけた雪で地滑りが発生しているためでしょうか?
この雪の山の中にある滑り台はいつ顔を出すのでしょう

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