雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<Ⅰ-02・03 金星・火星> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』  

2021年08月20日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順にしています。

Ⅰ 太陽系
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Ⅰ-02 金星 Venus 4200万 km (地球からの平均距離)
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地球のすぐ内側を回る惑星で平均距離が地球に最も近い惑星です。
常に厚い雲に覆われた灼熱の惑星です。

金星の太陽面通過 2012/ 6/ 6
この次に見れるのは22世紀(2117/ 12/ 10)という非常に珍しい現象です
平日の朝から始まったのですが、ちょうどこの年の4月に退職していたため撮る事ができました

金星はそのまばゆい明るさから宵の明星明けの明星とも呼ばれてきました。

明け方の3惑星 2015/ 10/ 15
木星も明るく見える惑星ですが、金星はけた違いの明るさです

ベテルギウス超新星爆発か!? 2020/ 8/ 20am
撮影を終えようとしていた朝方に、上って来たオリオン座付近に見慣れないまばゆい星が・・
超新星爆発が近いと言われていたベテルギウスかと思ってあわてて撮影しました(実は金星でした)

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Ⅰ-03 火星 Mars 5600万 km (地球からの平均距離)
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地球のすぐ外側を回る惑星で、直径は地球の半分ほどで質量は1/3の惑星です。
大気はとても薄いのですが 季節の変化もみられ、
昔は火星人が作った運河があるのでは・・などと興味を掻き立てられてきた惑星です。

火星の公転周期は1年11ケ月で、内側を回る地球は2年2か月ごとに追い越していきます。
この時に地球と火星が最接近するのですが、火星が楕円軌道のためその距離には差があります。

退職した2012年 4月から現在(2021年8月)までの間に最接近は4回あって、
そのうち見かけの直径が20秒角を越える大接近は2018年と2020年の2回でした。

初めて丸く写せた火星 2014/ 3/ 24am

2014年の最接近時の火星 2014/ 4/14
この年の火星の視直径は最接近時でも約15秒角と小さめでした
右側は同じエリアを写したと思われるHST画像

そしてマスコミでも話題となった2018年の火星大接近でしたが・・
大接近4日後の火星 2018/ 8/ 4~5am
最接近時の火星の視直径は24.3秒角とまさに大接近でした
しかしながら大接近の期間に火星面で大きな砂嵐が発生したため、鮮明な画像が得られなかったようです

そして次の最接近となった2020年も撮影していました。
撮影時の様子です。 ↓

最接近20日後の火星 2020/ 10/ 27~28am
視直径こそ22.6秒角と2018年に及びませんでしたが、自転で変化する火星の地形も楽しめました。
上の一連画像から作成したGIFアニメです。↓

次に火星が大接近となるのは2033年7月5日です。(83歳じゃ、撮影は無理か?)

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Ⅰ-04 水星 Mercury 9200万 km (地球からの平均距離)
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もっとも内側を回る惑星で、直径は火星よりも小さい地球の1/3で 質量は地球の6%しかありません。
( 地球からの平均距離が火星より遠いというのは意外でした )
太陽からの離角が小さく、金星ほど明るくないため見たことのある人は少ないと思います。

わたしも撮った記憶がなかったのですが 、よく探したらたった一枚だけ見つかりました。
西空の金星と水星 2015/ 1/18 17h33m
かろうじて電線のすぐ下に写ってるんですが・・

次回は 巨大なガス惑星 木星土星 の予定です。

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前回撮影できたのが7月17日の夜でしたのでもう1か月以上たちます。
気が付けば8月もじきに満月を迎え、晴れても下旬までは星の撮影は不可。
雨は一段落しそうですが、新型コロナは感染爆発で先が見通せません。

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