ブログ
ランダム
ブログ訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!
記事を書く
検索
ウェブ
このブログ内で
ログイン
ブログ開設
トップ
dポイント
メール
ニュース
辞書
教えてgoo
ブログ
住宅・不動産
サービス一覧
閉じる
雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
重ねりゃいいってもんじゃない?(無理やりコンポジット)
2014年01月09日
|
画像処理のはなし
天体写真にとって、
コンポジット
(重ね合わせ)は画像処理の基本です。
(いろんな理由から、長時間の露光ができないという事もあるのですが・・)
天体写真では、目に見えない暗い天体を浮かび上がらせるため、
暗い部分のわずかな明暗差を拡大しなければなりません。
その結果ふつうの写真では目立たない暗部のザラつきまで強調され、
見にくい画像となってしまいます。
コンポジットでザラつきを平均化し、その際に星の位置を合わせて
重ね合わせることにより、目的の対象を強調することもできます。
わたしが画像処理に使っている
ステライメージ7
では、
ずれている画像でも基準位置を指定することにより、
重ね合わせが可能です。
前回記事
では、
冬の入り口で空の状態が悪く、露光時間が稼げなかったため、
一部は1年前の画像とコンポジットしました。
別の日に撮影したものを、コンポジット・モザイク合成した作品は時々見ますが、
一年以上も前の画像とコンポジットするという例はまれです。
その理由はたぶん
カメラや撮影する光学機器が変わってしまうため、もあると考えます。
(
ステライメージ7
では拡大縮小をやってまで、ずれを合わせることはしてくれません。)
前回記事で1年前の画像とコンポジットしたものは、
カメラも、撮影に使った反射鏡筒(R200SS)も同じでしたが、
コマ収差を補正するためのコマコレクターが異なっていました。
カタログではいずれも”
焦点距離を変えずに
収差を補正”とあったのですが、
重ね合わせたところバーダー社が1%程長め
(ビクセンが短め?)
で、
更に像の歪み(歪曲収差)も異なっていたため、ずれてしまいました。
結局、拡大率の大きかった画像の方を縮小してコンポジットを行いました。
(この手順については、次回以降の記事の中で説明しますので
興味のあるかたはご覧ください。)
この一連のコンポジット手順は、撮影機材やカメラ変わっても可能な事に気づき、
「
無理やり
コンポジットした画像でも、その恩恵は得られるのか?
」
実際の画像で検証してみることにしました。
検証は、以下の様に徐々に条件を厳しくしていきます。
Act.1 コマコレクターのみ異なる
Act.2 撮影したカメラが異なる
(+コマコレクタも)
Act.3 撮影した光学系の焦点距離が異なる
(+コマコレクタも)
Act.4 撮影したカメラも光学系の焦点距離も異なる
(+コマコレクタも)
今回は前置きが長くなったため、
ACT1
のみ検証します。
Act.1 コマコレクターのみ異なる
場合のコンポジット結果
[サンプル1]
網状星雲(西側)
共通DATA: R200SS(D=200mmf=800mm) ISO1600 Cooled60D LPS-P2FIL タカハシEM-200USD PHDGuiding
画像
A
DATA: 2012/08/24 10分×8枚加算平均
ビクセン コマコレクタ3
( 画像クリックで全体画像を表示 )
画像
B
DATA: 2013/09/29 5分×13枚加算平均
バーダーMPCC MarkⅢ
( 画像クリックで全体画像を表示 )
画像
A,B コンポジット
(画像B
約
99%縮小)
( 画像クリックで全体画像を表示 )
*各掲載画像はコンポジット後、画像処理をおこなったものです。
[サンプル2]
M33さんかく座銀河
共通DATA: R200SS(D=200mmf=800mm) ISO1600 Cooled60D LPS-P2FIL タカハシEM-200USD PHDGuiding
画像
A
DATA: 2012/09/17 10分×12枚加算平均
ビクセン コマコレクタ3
( 画像クリックで全体画像を表示 )
画像
B
DATA: 2013/10/02 5分×36枚 10/07 10分×6枚 加算平均
バーダーMPCC MarkⅢ
( 画像クリックで全体画像を表示 )
画像
A,B コンポジット
(画像B
約
99%縮小)
( 画像クリックで全体画像を表示 )
*各掲載画像はコンポジット後、画像処理をおこなったものです。
求めているものは
(A+B)÷2
という平均化ではないのですが・・
あなたの判定は?
==========================================
無理やりコンポジット、その効果は微妙?
それでもこの時期、撮影もできそうにないので
次回はもっと無理やりな検証を実施予定です。
うまくいけば数年かけて、総露光時間100時間も目指せるのですが・・
雲上
(
くもがみ
)
ブログランキング参加しています。
←ポチッとおねがいします。
にほんブログ村
==========================================
#科学
コメント (2)
«
「天体アルバム2013」 ...
|
トップ
|
目指すは100時間露光?(...
»
このブログの人気記事
最長寒波が去ったので、設営場所の雪掘りしました。
おおぐま座 NGC3184銀河(小さな回転花火)
”ふきのとう” 食べごろコンテスト
ステラショット3の新機能『ライブスタック』検証
お見せできるのは、雪ぐらいしか・・(しつこい寒波)
2 コメント
コメント日が 古い順 |
新しい順
こういうのは考えます。
(
ミッチー
)
2014-01-12 21:50:07
こういった事はやってみたことがありますが、
よっぽど条件が似ていて、かつコンポジットの精度がよくないと、
メリットとしてあらわれないのではないか、って印象でした。
まあ、単純に「良い」+「悪い」を2で割れば「良い」以上にはならないなあ、とか。
単純に、同一日の撮影でも、前半の明るいうちのをコンポジットから除外することもありますし。
タイトル通り、重ねりゃいいってもんじゃない、という感覚はあります。
でも、ホントかなあ(笑)
返信する
タイトル通りですね。
(
雲上(くもがみ)
)
2014-01-12 23:15:05
ミッチーさんの言われるとおり、
「良い」+「悪い」÷2 <「良い」というのは納得できます。
コンポジットの精度については、星像の大きさを考えると
充分ではないかと考えているのですが、
検証例では「悪い」方によって、画質が引きずられてしまっています。
ある程度「良い」ものでないとコンポジットの+アルファが
得られないですね。
返信する
規約違反等の連絡
コメントを投稿
goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます
名前
タイトル
URL
※名前とURLを記憶する
コメント
※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。
▼ 絵文字を表示
携帯絵文字
リスト1
リスト2
リスト3
リスト4
リスト5
ユーザー作品
▲ 閉じる
コメント利用規約
に同意の上コメント投稿を行ってください。
コメント利用規約に同意する
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。
コメントを投稿する
「
画像処理のはなし
」カテゴリの最新記事
正月は「どこが変わったんでしょうか?」で遊ぼう。(”加算平均”処理で作れます)
異なる鏡筒・カメラの画像をコンポジット_その3(関数電卓からエクセルへ)
異なる鏡筒・カメラの画像をコンポジット その2(作業手順)
過去の異なる鏡筒・カメラの画像をコンポジット(PixInsightじゃないけど・・)
期待以上だったステラショット3アップデータ3.0fの検証結果 (ZWO社CMOSカメラのカラーバランスを...
[速報]今月中にアップデータ供給予定!(ステラショットのZWO社CMOSカメラ撮影不具...
ステラショットで、ZWO社のCMOSカメラを使う 当面の対策(がんばれ!! アストロアーツ)
がんばれ !! アストロアーツ(星空でのステラショット3検証撮影結果報告)
アストロアーツからの回答を受けて、只今実撮影で検証中!(ステラショット3の『オフセット』不具合問...
ステラショット3で『オフセット』による不具合(その後)
記事一覧
|
画像一覧
|
フォロワー一覧
|
フォトチャンネル一覧
«
「天体アルバム2013」 ...
目指すは100時間露光?(...
»
プロフィール
フォロー中
フォローする
フォローする
自己紹介
雲上(くもがみ)
めったに星の見えない雪国で、30年ぶりに天体写真に挑戦しています。
ログイン
編集画面にログイン
ブログの新規登録
最新記事
最長寒波が去ったので、設営場所の雪掘りしました。
お見せできるのは、雪ぐらいしか・・(しつこい寒波)
とりあえず初撮りだけでも・・ カメラ三脚で『冬のダイヤモンド』
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅢ)
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅡ)
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅠ)
星も見えないのに、「本日の撮影プラン」作成をエクセルで効率化
私の天体写真ブログ12年間の人気No.1記事は、なんと・・
天体写真ブログ12年間の人気記事 30位~11位
私の天体写真ブログ12年間の人気記事を調べてみました。
新年明けましておめでとうございます
正月は「どこが変わったんでしょうか?」で遊ぼう。(”加算平均”処理で作れます)
やはりこれがラストショット? 先月撮った かに星雲リベンジ撮影
上越天体写真友の会(J-APA) 『第4回天体写真展』 開催中
たまたま撮れた 3億光年彼方のバラ銀河
アンドロメダ銀河と伴銀河M110 モザイク撮影
11月の3夜目は、C11鏡筒バックフォーカスの検証から
M78 ウルトラの星雲 モザイク撮影
最も見えにくいメシエ天体M74、C11鏡筒でリベンジできたか?
アンドロメダ大銀河 南西部 モザイク撮影
>> もっと見る
バックナンバー
2025年02月
2025年01月
2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2023年06月
2023年05月
2023年04月
2023年03月
2023年02月
2023年01月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
カテゴリー
上越天体写真友の会
(10)
全記事一覧(カテゴリー別)
(5)
天体写真(系外銀河)
(267)
天体写真(星雲・星団)
(291)
天体写真(月・惑星・彗星)
(154)
天体写真(流星群・星野写真)
(27)
自宅で撮った『大宇宙SCALE』
(64)
画像処理のはなし
(87)
それでも星は流れる
(44)
天体写真よろず話
(115)
機材
(151)
手作りグッズ
(10)
ガイド星図22時
(17)
天体アルバム2021
(4)
天体アルバム2020
(4)
天体アルバム2019
(4)
天体アルバム2018
(4)
天体アルバム2017
(5)
天体アルバム2016
(5)
天体アルバム2015
(5)
天体アルバム2014
(4)
天体アルバム2013
(8)
天体アルバム2012
(3)
みんなの宇宙(そら)
(35)
今夜のターゲット
(6)
春の銀河アタックプラン
(6)
ブログのはなし
(16)
我が家の四季
(100)
日記
(20)
5年前のそら
(7)
そら(宇宙)のかるた
(6)
木製帆船
(10)
ブックマーク
「上越清里 星のふるさと館」
新潟県内最大の口径65cmの望遠鏡、プラネタリウム設置。
アクセス状況
アクセス
閲覧
869
PV
訪問者
457
IP
トータル
閲覧
4,054,593
PV
訪問者
1,449,439
IP
最新フォトチャンネル
ch
212204
(24)
天体アルバム2012
>> もっと見る
ポチッとお願いします。
天体写真 ブログランキングへ
文字サイズ変更
小
標準
大
カレンダー
2025年2月
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
前月
次月
goo blog
お知らせ
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈
【コメント募集中】外で鼻をかんだティッシュはどうする?
訪問者数に応じてdポイント最大1,000pt当たる!
dポイントが当たる!無料『毎日くじ』
goo blog
おすすめ
おすすめブログ
【コメント募集中】外で鼻をかんだティッシュはどうする?
@goo_blog
お客さまのご利用端末からの情報の外部送信について
最新コメント
雲上(くもがみ)/
お見せできるのは、雪ぐらいしか・・(しつこい寒波)
さすけ/
お見せできるのは、雪ぐらいしか・・(しつこい寒波)
神仏照覧日本海/
ステラショット3の新機能『ライブスタック』検証
グローバル鉄鋼商事/
ステラショット3の新機能『ライブスタック』検証
雲上(くもがみ)/
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅢ)
Unknown/
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅢ)
雲上(くもがみ)/
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅢ)
さすけ/
ある日突然 大口径C11鏡筒がやってきた!!(そのⅢ)
雲上(くもがみ)/
上越天体写真友の会(J-APA) 『第4回天体写真展』 開催中
さすけ/
上越天体写真友の会(J-APA) 『第4回天体写真展』 開催中
よっぽど条件が似ていて、かつコンポジットの精度がよくないと、
メリットとしてあらわれないのではないか、って印象でした。
まあ、単純に「良い」+「悪い」を2で割れば「良い」以上にはならないなあ、とか。
単純に、同一日の撮影でも、前半の明るいうちのをコンポジットから除外することもありますし。
タイトル通り、重ねりゃいいってもんじゃない、という感覚はあります。
でも、ホントかなあ(笑)
「良い」+「悪い」÷2 <「良い」というのは納得できます。
コンポジットの精度については、星像の大きさを考えると
充分ではないかと考えているのですが、
検証例では「悪い」方によって、画質が引きずられてしまっています。
ある程度「良い」ものでないとコンポジットの+アルファが
得られないですね。