前回
の続きです。
「赤道儀の目盛り環を見ながら、天体があるはずの位置まで
動かしたのに、目標の天体は入っていませんでした。」
どこで誤差が生じたのでしょう?
考えられる原因の1つ目は
■ 基準星および対象天体の位置データの誤差 ■
◆天体写真を再開した当初は、星図上でモノサシを使って位置を
割り出していました。(当然スケールに応じて誤差が発生します。)
○ 社会人になってすぐ買った
『 最新版全天恒星図 』 誠文堂新光社 S43発行
( スケール 4mm/1° )

○ 2009.10 『 滝星図(8.5等) 』をダウンロード
その後、全ページを印刷してファイリング。現在も使用中。
( スケール 9mm/1° )

*星図をクリックすると滝星図のページにリンクします。
http://www.geocities.jp/toshimi_taki/atlas_85/atlas_85_jp.htm
*無償でダウンロードできる事が信じられないほど、すばらしい星図です。
◆ 2010.9 「 ステラナビゲータ Ver.9 」アストロアーツ 購入

現在はステラ・ナビより位置データを取得できるようになり、
位置データの誤差はなくなりました。
それでは他に考えられる原因は
■ 赤道儀目盛りの読み取り誤差 ■

赤緯(Dec)目盛り 推定読み取り誤差±0.5°
(指標と目盛り環との間に段差があり読み取り誤差が発生するので、
手作り指標 を付けてあります。)

赤経(Ra)目盛り 推定読み取り誤差±2分
(赤道換算±0.5°)
*推定読み取り誤差は、夜間屋外の悪条件を考慮したもの。
読み取り誤差の推定値では赤経(Ra)・赤緯(Dec)とほぼ同じに
なっていますが、
実使用では、「 赤緯(Dec)のズレの方が大きい 」
事を実感しています。
その考えられる原因としては
・赤緯(Dec)目盛り環は指標との間に段差があり、
斜め読みによる読み取り誤差が発生しやすい。
・Ra目盛り環とちがい、Dec軸の方向は変化し、
Dec目盛り環が読みにくい位置にある事が多い。
・目盛り間隔が狭く読み取り誤差が発生しやすい。
(Ra: 2.2mm/1目盛り Dec:1.8mm/1目盛り)
以上から、
赤緯(Dec)目盛りの読み取り精度を上げる対策が必要!
と考え、こんなグッズをつくりました。
<---(クリックで拡大)
(・・・・・・・なんや、けったいな形やな?
これが、ほんとの虫めがねってか?)
EM-200赤道儀に搭載するとこうなります。

これで、Dec目盛りを3倍程度まで拡大して見る事ができます。
(・・・目盛りが大きく見えてよさそうだけど・・・、
2回にも分けて掲載するほどのものか~?!)
そういわれますけど・・・・
・見やすい倍率が得られるレンズを探して、使わなくなった接眼鏡をバラシ、
・赤道儀への搭載方法(着脱が可能な事)、見やすいレンズの位置を検討。
など・・・・、これでも結構苦労したんですから。
(・・・・・・なんか、ものたりんなあ~)
気にせず、先に進みます。 (まだ読んでくれてますか~?)
見かけは悪いけど、必ず効果があるはず!
ついに、実戦で検証してみる機会が来ました。
○赤道儀の据付・極軸合わせが完了し、『Decメガネ』を取り付け
ます。
(注)「Decメガネ」はこのグッズの愛称です。・・・言っていませんでしたぁ?
○キツ過ぎず、それでいてゆるんで落ちるほどではない、絶妙な装着感、
十分机上検討を重ねた成果です。
○それではさっそく基準星を導入します。
ン・・? ェエ・・! ウッソー!!!
(・・・どうした! なにが起きた?)
目盛りが・・・! 目盛りが見えない・・・・!!
(しばらくの 沈黙 )・・・・
『赤緯(Dec)軸にはバランスを取るためのウェイトを取り付けた
シャフトがあるんですが、それが邪魔して、「Decメガネ」を
正面からのぞく事ができません!
これは以前からわかっていたことですが、多少斜め読みになっても
目盛りは見ることができていました。
ところが「Decメガネ」を取り付けて斜めからみると、
レンズのせいでケラレが発生し、中心の指標すらみえないのです!』
・・・・(ユルサン! わしは許さんぞ!!
今度はまじめに「天体導入」の話だと思って前回から見ていたのに。
”所詮は机上検討”なんて結末・・グスッ、(・・泣いている)
もうこのブログなんか、見てやるもんか! )
結局、私の得た結論は
赤道儀の目盛り環を使った導入方法では、
誤差の発生をさけることができない!
というものでした。
(・・・・・ホラッ、やっぱり、そうだ! これで”チャンチャン”
にする気だ。えいっ もうログアウトしてやる。ブチッ....)
それでは、この問題を解決するには
「自動導入の赤道儀に買い換える」 しかないのでしょうか?
すでに怒って帰られた人もおらるようですが・・
( まだどなたか残っておられますぅ~? )
いよいよこれから本題なのですが・・・
スミマセン。まだ残っておられる人がおられたら、帰られた人を
呼んできていただけますぅ?
そのあいだに、この続きをUPしておきます。→→
==========================================================
長くなりましたので、一服していただいてから
続編をご覧ください。
記事タイトル 「手作りグッズの紹介(天体導入)・つづきの続き」 です。

「赤道儀の目盛り環を見ながら、天体があるはずの位置まで
動かしたのに、目標の天体は入っていませんでした。」
どこで誤差が生じたのでしょう?
考えられる原因の1つ目は
■ 基準星および対象天体の位置データの誤差 ■
◆天体写真を再開した当初は、星図上でモノサシを使って位置を
割り出していました。(当然スケールに応じて誤差が発生します。)
○ 社会人になってすぐ買った
『 最新版全天恒星図 』 誠文堂新光社 S43発行
( スケール 4mm/1° )

○ 2009.10 『 滝星図(8.5等) 』をダウンロード
その後、全ページを印刷してファイリング。現在も使用中。
( スケール 9mm/1° )

*星図をクリックすると滝星図のページにリンクします。
http://www.geocities.jp/toshimi_taki/atlas_85/atlas_85_jp.htm
*無償でダウンロードできる事が信じられないほど、すばらしい星図です。
◆ 2010.9 「 ステラナビゲータ Ver.9 」アストロアーツ 購入

現在はステラ・ナビより位置データを取得できるようになり、
位置データの誤差はなくなりました。
それでは他に考えられる原因は
■ 赤道儀目盛りの読み取り誤差 ■

赤緯(Dec)目盛り 推定読み取り誤差±0.5°
(指標と目盛り環との間に段差があり読み取り誤差が発生するので、
手作り指標 を付けてあります。)

赤経(Ra)目盛り 推定読み取り誤差±2分
(赤道換算±0.5°)
*推定読み取り誤差は、夜間屋外の悪条件を考慮したもの。
読み取り誤差の推定値では赤経(Ra)・赤緯(Dec)とほぼ同じに
なっていますが、
実使用では、「 赤緯(Dec)のズレの方が大きい 」
事を実感しています。
その考えられる原因としては
・赤緯(Dec)目盛り環は指標との間に段差があり、
斜め読みによる読み取り誤差が発生しやすい。
・Ra目盛り環とちがい、Dec軸の方向は変化し、
Dec目盛り環が読みにくい位置にある事が多い。
・目盛り間隔が狭く読み取り誤差が発生しやすい。
(Ra: 2.2mm/1目盛り Dec:1.8mm/1目盛り)
以上から、
赤緯(Dec)目盛りの読み取り精度を上げる対策が必要!
と考え、こんなグッズをつくりました。

(・・・・・・・なんや、けったいな形やな?
これが、ほんとの虫めがねってか?)
EM-200赤道儀に搭載するとこうなります。

これで、Dec目盛りを3倍程度まで拡大して見る事ができます。
(・・・目盛りが大きく見えてよさそうだけど・・・、
2回にも分けて掲載するほどのものか~?!)
そういわれますけど・・・・
・見やすい倍率が得られるレンズを探して、使わなくなった接眼鏡をバラシ、
・赤道儀への搭載方法(着脱が可能な事)、見やすいレンズの位置を検討。
など・・・・、これでも結構苦労したんですから。
(・・・・・・なんか、ものたりんなあ~)
気にせず、先に進みます。 (まだ読んでくれてますか~?)
見かけは悪いけど、必ず効果があるはず!
ついに、実戦で検証してみる機会が来ました。
○赤道儀の据付・極軸合わせが完了し、『Decメガネ』を取り付け
ます。
(注)「Decメガネ」はこのグッズの愛称です。・・・言っていませんでしたぁ?
○キツ過ぎず、それでいてゆるんで落ちるほどではない、絶妙な装着感、
十分机上検討を重ねた成果です。
○それではさっそく基準星を導入します。
ン・・? ェエ・・! ウッソー!!!
(・・・どうした! なにが起きた?)
目盛りが・・・! 目盛りが見えない・・・・!!
(しばらくの 沈黙 )・・・・
『赤緯(Dec)軸にはバランスを取るためのウェイトを取り付けた
シャフトがあるんですが、それが邪魔して、「Decメガネ」を
正面からのぞく事ができません!
これは以前からわかっていたことですが、多少斜め読みになっても
目盛りは見ることができていました。
ところが「Decメガネ」を取り付けて斜めからみると、
レンズのせいでケラレが発生し、中心の指標すらみえないのです!』
・・・・(ユルサン! わしは許さんぞ!!
今度はまじめに「天体導入」の話だと思って前回から見ていたのに。
”所詮は机上検討”なんて結末・・グスッ、(・・泣いている)
もうこのブログなんか、見てやるもんか! )
結局、私の得た結論は
赤道儀の目盛り環を使った導入方法では、
誤差の発生をさけることができない!
というものでした。
(・・・・・ホラッ、やっぱり、そうだ! これで”チャンチャン”
にする気だ。えいっ もうログアウトしてやる。ブチッ....)
それでは、この問題を解決するには
「自動導入の赤道儀に買い換える」 しかないのでしょうか?
すでに怒って帰られた人もおらるようですが・・
( まだどなたか残っておられますぅ~? )
いよいよこれから本題なのですが・・・
スミマセン。まだ残っておられる人がおられたら、帰られた人を
呼んできていただけますぅ?
そのあいだに、この続きをUPしておきます。→→

==========================================================
長くなりましたので、一服していただいてから
続編をご覧ください。
記事タイトル 「手作りグッズの紹介(天体導入)・つづきの続き」 です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます