雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

『星像合焦用切欠仮面』完成から、完璧なピント合わせへ

2013年04月13日 | 手作りグッズ
先日のNFD400mmによる撮影で、またまた”ピンぼけ”に気づかず
一晩を無駄にしてしまいました。
その原因のひとつが、自作の「バーティノフマスク」がOHPシートにパターンをプリントしただけのもので、
得られるテストパターンの明瞭度が低いためでは無いかと考えました。
そこでプリントでは無く、パターンを切り抜いたものに作り直す事に決めました。

そのブログ記事のコメントに寄せられた皆さんからアドバイスを参考に、作り上げたのが
和名 星像合焦用切欠仮面(通称 バーティノフマスク)
越後「加茂の桐ダンス」の技が生きています。(ウソです。版画用のベニヤ板です。)
大事なスリットの部分は”ロックタイ”(他にも呼び名はいろいろ)を切って使っています。
(コメントをいただいた”ただよし”さんからのアドバイスです。)
・・・・・・・・・・・・・・・・上右) NFD400mmレンズに装着した状態です。

なんか安っぽく見えたので、木製帆船づくりでやった塗装を行ってみました。
単なる”汚し塗装”?・・・(どなたですか? 『焼肉用円卓』 なんていう人は。)

新しい「バーティノフマスク」で得られる星像(テストパターン)が、どの程度のものかは別途検証するとして、
他にも”ピンぼけ”を防ぐ対策が必要です。

ピントの位置の、正確な再現を可能にする。・・・・・・・・・・
レンズ鏡胴に「副尺付目盛り」(天文ガイド付録)を貼り付けました。
上左) 以前から付けていた目盛り。(一目盛り以下の読み取り精度が低かった。)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・上右) レンズ左横に副尺付の目盛りを追加した。(目盛りの1/10まで読み取り可能となった。)
  

幸いな事に、NFD400mmレンズのピントリングは、ほとんど”遊び”がありません
このため、0.1目盛りづつ動かしてピント位置を探す事も可能になりました!


大きな画像で合焦位置を判定する。・・・・・・・・・・
少しづつピント位置をずらして撮った画像を、パソコンに取り込んで比較する。
問題は、取り込む画像を「バーティノフマスク」を付けた星像にするか、
外して撮った実際の星像とするかでした。
この問題の答えは、”ミッチー”さんから いただいたコメントにありました。
「バーティノフマスク」で、おおよそのピント位置をつかんだら
その位置の前後の実際の星像をパソコンに取り込んで比較する。というものです。

だったら、わざわざ作り直す事 無かったんじゃない?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それを言っちゃあ おしまいだよ

kissDXでも可能な、具体的な方法が見つかりました。・・・・・・・・・・・・・・・
(1). 「ほぼピント位置」と思われる前後を、何枚か撮影します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2). EOS付属のユーティリテーを立ち上げ、撮影した画像をパソコンに取り込みます。
(事前にカメラとパソコンをコード接続しておきます。)・・・正確に言うと、取り込み時にパソコン側を接続する。・・
単身赴任時代に買ったコンパクトノートパソコン。(最近はPHDガイディング用に使っていました。)

(3). 取り込みが終わると、同じユーティリテー内の「ズームブラウザ」が自動的に立ち上がります。

(4). 画像を並べて、適度に拡大し、最適画像を見つけ出します。
ズームブラウザ」では最大で4枚までの、同時比較が可能です。

(5). 最適画像を撮った時のピントリングの位置に、副尺を使って精密に合わせます。


「バーティノフマスク」の作り直しから始まったのですが、
みなさんからいただいたアドバイスのおかげで、思いもかけない
完璧なピント合わせの手順に辿りついたのではないでしょうか?
あとは、実際の撮影において成果がだせるのかどうかです。


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今夜はさっそく晴れそうなので、ピント合わせ手順の検証をしてみます。
その前にやっと天候が回復したので、地元 高田の夜桜(日本三大夜桜)を見てきます。

雲上くもがみ

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2 コメント

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ありがとうございます。 (雲上(くもがみ))
2013-04-14 23:44:56
ただよしさん、アドバイスありがとうございました。
手持ちのロックタイを切って使いました。
(やや幅広だったのがどう影響するか?)
これまでは自動ガイド以外ではパソコンを使っていなかったのですが、
昨夜の撮影ではR200SS+1.4X(合成f=1120mm)のピント確認に初めて使ってみました。
(新しいバーティノフマスクはまた別の機会に)
その結果意外だったのですが、直接”星像”では判別が難しくて
バーティノフマスク像での判定がわかりやすかったです。
シェアウエアの紹介ありがとうございます。
とりあえずは改造リモコンで間に合っているのですが、
この先、撮影時のパソコン常用となった時は考えてみます。
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祝 バーティノフマスク完成 (ただよし)
2013-04-14 21:59:29
自作バーティノフマスク完成おめでとうございます。ただよしです。
工作が得意な方が作ると凄いですね。耐久性ありそうですね。
EOS Remote の活用をお考えのようですね。私は2,000円程度のシェアウエアで、Backyard EOS というものを使っています。
以下、Backyard EOS の紹介です。
「ISO1600で3分8枚撮って、同じISOで5分10枚撮って、7分16枚撮って、ISO800で12分2枚撮る」のような複数パターンISO感度&露出&枚数を撮影前の1回の設定作業で完了さることが出来るので便利です。
ファイル名もCanon独自以外に例えば、
M8_20130411-224120_1600iso_180s_LPS-P2.CR2のように撮影情報をファイル名に反映させることが出来るので編集時に必要なファイルを一発で見つけることが出来ます。
http://www.backyardeos.com/
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