雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<銀河系外-03 アンドロメダ大銀河>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年12月11日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
昨年8月より掲載を開始したこのシリーズ
いよいよ最終章の Ⅲ-銀河系外 に入ります。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

私たちの太陽系が所属する天の川銀河系を離れて、島宇宙が群れなす大宇宙 銀河系外 に。


銀河系外MAP
ビッグバンにより誕生したといわれる宇宙の大きさは138億光年を越えると言われています。
そこには星やガスが集まった「銀河」が無数に存在します。
銀河は互いに引き合って小さな集団(直径数百万~数千万光年)「銀河群」や
大規模な集団「銀河団」を形成し、それらがいくつか集まって直径1億光年ほどの
「超銀河団」を形成、超銀河団は連なって、石鹸の泡に似た「宇宙の泡構造」を形成しています。
( 説明文の一部は 成文堂新光社の大宇宙SCALE より引用しています )

まずは天の川銀河周辺1000万光年までの近傍銀河から始めます。

天の川銀河の直径が10万光年であることを考えると宇宙空間の広大さがわかります
(注1)各銀河の大きさは大きめに誇張されて図示しています
(注2)各銀河の位置は方向を考慮せず、距離のみで図示しています

書籍『大宇宙SCALE』の掲載順では銀河系外のトップバッターは
わが天の川銀河の伴星雲である大・小のマゼラン銀河が掲載されているのですが
未撮影”のため紹介だけさせていただきます。
Ⅲ 銀河系外
-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-01 大マゼラン銀河 158000 光年 
種別 不規則銀河 明るさ 0.9等級 見かけの大きさ 645×550分角 星座 かじき座
< 未撮影 >
-----------------------------------------------------------------
未撮影”の理由: 天の南極に近く(約30°)自宅から撮ることができないため。
・・・・且つ赤道をを越える海外旅行をしたことがないため。

-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-02 小マゼラン銀河 198000 光年 
種別 不規則銀河 明るさ 2.7等級 見かけの大きさ 320×185分角 星座 きょしちょう座
< 未撮影 >
-----------------------------------------------------------------
未撮影”の理由: 大マゼラン銀河と同じ。


その次に掲載されているのが 早くも登場のアンドロメダ銀河で 、お隣の銀河と言われている所以(ゆえん)です。

Ⅲ 銀河系外
-----------------------------------------------------------------
Ⅲ-03 アンドロメダ大銀河 235万 光年 
M31(NGC 224):種別 渦巻銀河 明るさ 4.4等級 見かけの大きさ 190×60分角 星座 アンドロメダ座
-----------------------------------------------------------------
アンドロメダ大銀河M31は天の川銀河系の約2倍、約4000億個の星々からなる巨大な渦巻銀河です。
空が良い時は自宅からでもぼんやりと肉眼で存在がわかります。
そのせいか、昔はアンドロメダ星雲と呼ばれていました。

( ブログの制約から 元画像の35%にサイズを縮小しています )
( 北部・南部に分けて拡大撮影して 個別に画像処理後にモザイク合成しています )

口径20センチではアンドロメダ銀河内の個々の星を分解することはできませんが、
大きな散光星雲や散開星団・球状星団は確認することができます。
上の画像から散光星雲が写っている部分を縮小なしで切り出したもの

今年9月末に400mm望遠レンズで より広範囲を撮影したアンドロメダ銀河になります。 ↓
( 元画像を30%縮小 右が 北の方角になります )
撮影DATA : 2022/ 9/30 23:20’~  Canon NFD400mm(自作絞りF4相当
露出 分 × 28枚 + 分 × 10枚 ISO 3200 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・自動ガイド) ステライメージ9(画像処理)

上の画像を撮影しているときの『只今撮影中ショット』になります。 ↓
アンドロメダ銀河が写っていますが 肉眼ではもっとぼんやりとしています

次回は さんかく座 M33の予定です。

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雪国越後の週間予報では お日様マークを全く見ることができません。
せめてこの冬は大雪になりませんように。

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<銀河系番外-5 バブル星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年12月06日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
3ヶ月ぶりにこのシリーズを再開したばかりですが、天の川 銀河系 は今回で終了となります。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


今回は天の川銀河 番外編の5番目 カシオペア座の バブル星雲 になります。
Ⅱ 銀河系
-----------------------------------------------------------------
番外-5 NGC 7635 バブル星雲 11000 光年 
種別 散光星雲 明るさ - 見かけの大きさ 15× 8分角 星座 カシオペア座
-----------------------------------------------------------------
見かけは小さめですが、バブル星雲(和名 しゃぼん玉星雲)の名前がピッタリの星雲です。
この泡を作ったのは内部で明るく輝く高温の星の恒星風です。

見かけが小さいため長焦点の反射鏡筒を使って撮影しているのですが、
ごく近くに散開星団M52があるため両者が入る構図で撮っています。

焦点距離の短い反射鏡筒で少し広い範囲をとると ・・・
右側に散光星雲が入ってきましたが、ステラナビゲータには NGC No.の表示がありません

鏡筒は上の画像と同じですが、フルサイズカメラで撮ると更に広い範囲が写ります。
更に下(南)側にクワガタ星雲と呼ばれる淡いけど大きな散光星雲が入ってきました。
バブル星雲はずいぶん小さくなりましたが、まだ泡はくっきりと見えています。

この画像の『只今撮影中ショット』になります。 ↓
( 四角枠は掲載した画像の撮影範囲です )
2019年 9月 8日 0時30分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

次回からは 天の川銀河 を離れて 
Ⅲ 銀河系外 の島宇宙が対象になります。

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ワールドカップ ドイツ戦ではうたた寝してる間に逆転し、
スペイン戦では寝過ごして起きたら勝っていた。
真夜中の決勝トーナメント1回戦を起きて応援すべきか?
結局PK戦まで見届けました。
日本選手はよく頑張った!!
「負けなかったけど、勝てなかった。」というのが
にわかサッカーファンの感想でした。


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<銀河系番外-4 ばら星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年12月02日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
雪国越後につき12月に入っていよいよ星空が縁遠いものになってきました。
そこで約3ヶ月ぶりにこのシリーズを再開することで 当ブログの冬眠を避けたいと思います。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


今回は3ヶ月前からの継続で 天の川銀河 番外編の4番目 いっかくじゅう座の ばら星雲 になります。
Ⅱ 銀河系
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番外-4 ばら星雲 5500 光年 
種別 散光星雲 明るさ - 見かけの大きさ 80×60分角 星座 いっかくじゅう座
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ばら星雲の見かけの大きさは満月5個分を上回るとても大きな星雲ですが、
眼では感じにくいHα線の成分が強いため肉眼では見ることはできません。
しかしながら写真では目が覚めるような大輪の赤いバラが冬空に浮かび上がります。
( デジ一眼では 肉眼に合わせるためにHα線をカットするフィルターが取り付けられているのですが
このフィルターを取り外した改造済みカメラを使用する事で赤い星雲が写りやすくなります )

たしかに 一見すると名前どおりに華やかなバラの花なのですが、しばらく見つめていると・・・
おぞましいド〇ロの顔に見えてきませんか?

上の画像撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠は最初に掲載した画像の撮影範囲です )
2021年 1月21日 0時52分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
冬の星座オリオンより遅めに南中してくるため、自宅での撮影は年が明けてからになります。
その時期に晴れる事は稀ですが、撮影には裏口の除雪がまず必要になります。

今年の冬は未撮影のばら星雲ですが、以前に鏡筒・カメラを変えて撮った画像もお見せします。

ばら星雲 は複数のNGC№を持つ星雲・星団で構成されていますが、NGC2244は星雲中心部の散開星団を示します

すじ状に見える暗黒帯はガスの濃い分で、ここから星が誕生してきます。
ばら星雲中心部の空洞に見える部分は 新しく誕生した星たちの恒星風が作り出したものです。

次回で 銀河系 番外編は 終了する予定です。


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今朝4時からのワールドカップ スペイン戦、応援する予定でしたが
家内の「2対1で勝ったよ!」の声で起こされました。
正直言って勝てるとは思わなかった。ブラボー!!

急に冷えてきて12時にはみぞれが積もりました
マズイ、暖かい日が続いていたのでまだタイヤ交換が終わってない!


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