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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
突然ですが、CMOSカメラ ポチりました。
2023年04月12日
|
機材
これまでの記事の流れでいけば、今回は
同じ光学系・カメラで数年かけて撮りだめた画像を合わせて処理する事により
デジタル一眼の能力を極められるか?
と言った趣旨の検証記事になるはずだったのですが ・・
時は 春の系外銀河シーズン真っ只中で
見かけの小さい系外銀河が撮影対象とならざるを得ず
あんなんや
そんなんや
こんなん ばかり
確かに
宇宙の広さ
は感じることができるのですが、
フルサイズの
EOS6D
に 長焦点の
VC200L
( fl=1,800mm)
を
レデューサなしで使っても まだ主役の銀河が小さすぎます。
これでは何年もかけて総露光時間を増やしても、
解像度の向上には限界があります。
EOS 6D
を使い始めてはや5年がたちました。
そこで昨今の
CMOS
カメラについて調べてみました。
( この時点では あくまで調べるだけだった・・ )
CMOSカメラ
のうち、
モノクロ
タイプについてはまず除外。
除外した理由はライトフレームの他にRGBフレームも別撮りが必要で
冷却CMOSモノクロカメラ
で撮った素晴らしい画像は総露光時間が一桁ちがいます
月平均2夜くらいしか晴れない雪国の空では いつになっても作品が完成しない
ということで
最近目立っているZWOの
冷却CMOSカラーカメラ
の中から3機種ピックアップしてみました。
まずは気になる
写野角
の違いについて
*
EOS 6D
は手持ちのフルサイズデジ一眼ですが 比較のため掲載
ピクセルサイズ
EOS6D
(6.5μ) ASI2600MC (3.76μ) ASI294MC (4.63μ) ASI533MC (3.76μ)
総画素数
EOS6D
(2014万) ASI2600MC (2608万) ASI294MC (1169万) ASI533MC (905万)
そしてもっとも大事な
購入価格
(税込み)
ASI2600MC Pro ¥
277,000
ASI294MC Pro ¥
153,800
ASI533MC Pro ¥
123,000
ここでASI2600MC Proの価格は残された期間では減価償却できないだろう、
という事で除外しました。
( 75歳まであと3年余りということから・・)
残ったのは ASI294MC Pro と ASI533MC Pro の2つですが
実画像で比較しようと、検索できたみなさんの画像があまりパッとしません。
( 価格が手ごろで天体写真ビギナーの人の利用が多いため? )
それで余計 自分で使って検証してみたい気持ちが強くなりました。
結局
ASI533MC Pro
をポチってしまったのですが、
決め手は某ブログの
”
搭載されているゼロアンプグローは衝撃的
” という記載でした。
参考にしたブログ記事
ASI2600MC Proをしばらく使った評価まとめ
値段も手ごろで、どうせなら
より新しい機能を組み込んだもの
がいい!
ACアダプター ¥4,730 ZWO EOS-EFマウントアダプターⅡ(カメラに取付) ¥9,100 スターベースで購入
ほかにはカメラの付属品がありますが、これだけあればすぐにでも撮影ができそうです。
それというのも、
ステラショット2
がそのまま使えそうな感触を得ているから。
このところ マンネリで行き詰まり感があったのですが、久しぶりにワクワクしています。
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この月曜日の孫娘の入学式は晴天だったのですが、今日は雨の中を登校です。
ピンクのレインコートが孫娘です
毎年恒例の「ゼンマイを探せ20〇〇」のブログ記事は今年はお休み。
昨日、家内に急かされて山に行ってきたのですが
途中道路が崩れて通行止めになっていたりで、
戻れなくなる前に急いで帰ってきました。
そんなわけで収穫は いつもの半分くらい
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コメント (2)
M51子持ち銀河で、貯光 ついに10時間オーバー
2023年04月08日
|
天体写真(系外銀河)
3月19日夜
(20日早朝)
新月期に撮った
M51子持ち銀河
です。
この夜のメインで薄明まで総露光3時間の画像です。
M51 子持ち銀河
(りょうけん座)
( ノートリミングで 元画像の30% 縮小 )
(
上 が 北
になります )
撮影DATA
: 2023/ 3/20 01:29’~
Vixen
VC200L
( fl= 1800mm F9)
露出
15
分 ×
10
枚 +
5
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
前に撮ったおおぐま座のNGC2841では時折オートガイドが大きく乱れたのですが、
なぜかこのM51では朝までずぅーっとガイドは安定していました。
撮影時の
ステラショット2
のガイドグラフです。 ↓
ガイド許容値は
±0.25
ピクセルに設定しているのですが、
撮影鏡筒
VC200L
(fl=1800mm)とカメラ
EOS6D
画像では
±1.1
ピクセルに相当します。
この銀河は同じ光学系およびカメラで2021、2020、2019年にも撮影していたので、
その画像を含めて処理をしてみました。↓
追加した 過去の
撮影DATA
■2021/ 3/20 01:48~ 露光時間 15分 × 10枚 + 3分 × 6枚
■2020/ 4/14 23:45~ 露光時間 15分 × 10枚 + 3分 × 6枚
■2019/ 3/ 9 02:36~ 露光時間 15分 × 8枚 + 3分 × 8枚
*2019年のみLPS-D2フィルタ 他の撮影DATA は 今回と共通
見栄えのするおなじみの銀河ですが、見かけの大きさは”親子”あわせてもわずか8分角。
総露光時間を増やすことでどう変わったのか?
今回も等倍画像で切り出して比較してみました。
4年かけて ついに総露光時間が10時間を越えました
一見すると今年の画像も良く見えますが、
銀河の暗部も出そうと無理をした結果 荒れた画像になっています。
恒例となった 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 3月20日 02時50分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
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先日 引っ越してきた孫娘と満開の高田の桜を一緒に見て来ました。
来週には孫娘はピカピカの一年生です。
自宅2階のベランダから撮った 早春の火打山と焼山です
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マイナー? おおぐま座 NGC2841(貯光 まだ4時間)
2023年04月04日
|
天体写真(系外銀河)
今回からは先月
(3月)
19日夜に撮った春の系外銀河になります。
この夜は新月に近いため月明かりを気にせず一晩中撮影が可能だったのですが
千葉から孫娘の家族が引っ越しのため夜遅く着いたので、
22時過ぎからの撮影となりました。
朝まで撮影が可能なこの夜のメインは
M51子持ち銀河
と決めていたのですが
南中するのが日が替わった1時30分だったため、
1時間ほど前に南中していた
おおぐま座
の
NGC2841
を
時間つぶし
(?)
に撮影しました。
NGC 2841
(おおぐま座)
( 元画像の30% 縮小画像 )
(
上 が 北
になります )
撮影DATA
: 2023/ 3/19 22:25’~
Vixen
VC200L
( fl= 1800mm F9)
露出
15
分 ×
4
枚 +
5
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
今回はオートガイドが安定せず、使えた画像の総露光時間は90分しかありませんでした。
この銀河は同じ光学系およびカメラで2020年3月にも撮影していたので、
その画像を含めて処理をしてみました。↓
過去の
撮影DATA
■2020/ 3/25 21:54~ 露光時間 15分 × 10枚 + 3分 × 5枚
*他の撮影DATA は 今回と共通
見かけの大きさは10分にも満たない上に、フルサイズカメラでの撮影のため銀河が小さく写っています。
銀河部分を縮小なしで切り出した画像です。↓
( 左側が今年の画像 右側は2年分の処理画像 )
この銀河は
羊毛状渦巻銀河
のプロトタイプと
Wikipedia
にありましたが、
ザラついた今年だけの処理画像ではその特徴がわかりません。
実は当初は2年分の画像を
ステライメージ
の自動位置合わせでコンポジットしたところ
星像の劣化が目立ったため、銀河周辺の星でマニュアルで位置合わせを行いました。
原因は2年間の撮影時の画像中心の大きなずれで、
VC200L
のフルサイズ画像周辺部の星像の劣化が広い範囲に及んだためです。
白枠が自前の導入Mapを使った今年の画像、2020年は導入Mapを使わずに撮っています
別の日に撮った画像をコンポジットする場合は
画像の中心座標はもちろん、画像の傾きにも留意しなければなりません。
恒例となった 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 3月19日 23時56分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
次回はこの夜のメインタイトル M51子持ち銀河、
過去画像を合わせると貯光10時間オーバーになる予定です。
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孫娘の家族が千葉から移住してきて2週間が過ぎました。
頻繁に行き来しているのですが まだまだ大変。
まずは来週に迫った孫の小学校の入学に向けた準備が最優先です。
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