香彩日記

一筆入魂!今の思いを『書』に込めて。

雅印ー朱文・白文

2010年10月01日 16時00分51秒 | 篆刻
          

引き続きご依頼頂いた雅印が出来ました。
右は、前回と同じ朱文。左は白文です。
見た通り、文字が赤く出る印を朱文、文字が白い印を白文と言います。

前回、印稿を紹介しましたが、印稿作りは篆書や篆刻の字典を用いて作製します。
篆書には、それぞれ生まれた時代の異なる小篆・甲骨文・金文・印篆などがあります。
↓「安」の篆書のいろいろ。
 
2字以上の印を作る時は、同じ時代の文字で統一し、違う時代の文字が並ぶという不自然さを避けます。
今回は、2つとも印篆から文字を選んで印稿を作りました。
印篆は、漢時代の印(漢印)の文字です。
歴史の教科書に載っていた金印も漢印です。

今回はわかりやすいものという依頼なので、現在の漢字に近いものを選びました。
「安」は上記の印篆から↓この文字を選び、他の文字に統一させました。


出来上がりの印面は、こんな感じです。↓

朱文は文字のまわりを刻し、白文は文字を刻します。
古色や雅味がでるように、輪郭を敲きます(撃辺)。
まだ、まだ鍛錬が必要ですね。


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