許せねぇ~  〈t.b練習版)

2005年06月19日 | diary
テレビのニュースで、今では珍しくも無いカルガモの赤ちゃんの話題をやっていた。
とはいえ、やはりその姿は何とも言えずかわいい~~。
柔らかな産毛が風にふわふわと揺れ、必死でお母さん鴨の後をお尻を振りながら追いかけている姿は、見ているだけで癒される。
ちょうどそこに、夫がやってきた。

「わぁ、やっぱりカルガモの赤ちゃんってかわいぃ~」わたしは、つい年甲斐も無い声を出してしまった。
すると夫「この間、昼休みに近くの池に行ったら、鴨の赤ちゃんが何羽も泳いでいて可愛かったよ」と続けた。
そこの池は街中にあるが、近くの暇なおじさんがいつも釣り糸をたれている。
ところが夫「釣りをしていたおじさんが、近くの浮島にある鴨の巣から卵を網で掬い取っているのをみた」と言った。
「ええっ!だって親鳥が温めているんでしょ」
その釣りをしていたオヤジ、隣の釣り人に言い訳をしたそうだ。
「親がいないから無精卵じゃないかな、どうせカラスにとられるくらいなら、持ち帰って俺は食べるんだ。
駅前のデパートじゃ結構高く売っているんじゃないかな。鴨の卵は。ヒヒヒ」
ヒッヒッヒといったかどうかは知らないが…。

わたしは黙ってみていたという夫に、何故注意をしなかったのと文句をたれた。
「無精卵かもしれないけれど巣から卵を盗むなんて。そのオヤジ卵を狙うカラスやイタチと一緒よ。サイテーね。見過ごすあなたも信じられない」
「そう思ったよ。でも最近は下手に注意すると逆ギレする老人もいるからね。うかつにはできないよ」
確かに。そんなニュースを、カメラが狙っているというのに我を忘れ、切れているオヤジをモザイク画像で見ることがある。
最近は年齢に関係なく切れる人が多い。夫がびびったのもまぁ仕方がないかも。

願わくは、卵の鮮度が落ちていて、そのオヤジが腹痛で苦しめば、、、などと思ってわたしは溜飲を下げるしかなかった。
コメント
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