陶芸も趣味

2005年06月23日 | art
梅雨の晴れ間、日延べしていた陶芸の窯に、今日こそはと火を入れた。(電気窯なので電気を通したほうが正しいかも)
わたしの趣味のひとつは陶芸なのだが、本格的に習ったのはもう20年も前。
今では自宅に轆轤や窯を揃えて、気の合った友人とコネコネと粘土を捏ねて気儘に製作をしている。
土に触れていると不思議と気持ちが癒されていくと言うが、それは確かにいえる。

「作品が溜まって仕方がないでしょ」とよく言われるが、実際に残しておきたい作品は少ない。
それに窯の中で割れてしまったり、釉薬が垂れてしまったり失敗も数限りが無いのだ。
今回は2年ほど前に、素焼きをしておいた大鉢ふたつ。
古い作品なのでひとつは何の粘土だったのか忘れてしまっている。釉薬は火炎紅釉を還元で焼く。

陶芸の何が面白いのか、何に惹かれるのかと聞かれれば、焼成が終わり冷えた窯の蓋を開ける瞬間のスリル感。
あと釉薬によって、酸化と還元の焼成方法の違いで、全く想いも寄らなかった色彩になるのが何と言っても魅力だ。
しかし、ほとんどが蓋を開けて瞬間にがっかりさせられる事のほうが多い。
が、しばらく時間が経って作品への自分の思惑を忘れている頃には、新たな良さを見つけ自己満足している。

先日も友人の新築祝いに…とつくったはずの壺も、いざとなると惜しくなってしまった。
明日の今頃には蓋を開けているが、今回も期待するのはやめよう。
(実はうっかり、火ならぬ電気の神様に手を合わせ、お神酒を上げるのを忘れてしまった。こういう時だけは信心深くなるのです)
コメント
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