このところ、めっきり父の体力が落ちている。
今日も、朝からベッドで横になりトロトロと寝ているようだった。
逆に変に(?)体力が充実している時もあり、そんな時はひとりでどこへでも歩いていく。
とはいえ、沢山歩けるわけではないけれど、そういう時は必ず事件が起きるのだ。
例えば自転車事件。
10年前にやっと自動車運転免許証を返却して、ヤレヤレと思った。
そうしたら、自転車に乗り、あちこちへと行きだした。
ところが、当時から病気が潜んでいて、そのせいで自転車で何度も転んではどなたかのご親切を受けていたようだった。
骨折をしなかったのが不思議なくらい、しかし痣が絶えることは無かった。
やっと、自転車に乗ることを諦めて貰い、母も私もやっと安心した次第。
ところが、夏の初めに父がひとりでホームセンターに行き、何故か自転車を買ってきたのだ。
母は、父が呆け始めたのではないかと疑い、私は自転車に乗ることを諦めてもらうことでスッタモンダしたことを思い出した。
そのホームセンターから、どのように父が自転車を運んできたのか誰も知らないし、敢えて聞かなかった。
既に父の足からはごそっと筋肉が落ちているので、乗ってきたとは思えなかったし。
私の頭からは「どうしてなの!?」と怒りの湯気は立ち…
しかし、落ち着いて父と話をすれば
「売っている自転車を見ていたら、そのうちまた元気になってどこへでも乗っていけるような気がしてね…」と。
少し私は泣いた。
元気で力強く仕事に励んでいた父が、気がつけば日々身体も心も弱くなっていた。
私もいずれは、出来ない事の方が多くなる日が来るのは確実だ。
その時は素直に、老いを受け入れられるだろうか。
多分、私のことだからいつまでも足掻いていそう(笑)
今日も、朝からベッドで横になりトロトロと寝ているようだった。
逆に変に(?)体力が充実している時もあり、そんな時はひとりでどこへでも歩いていく。
とはいえ、沢山歩けるわけではないけれど、そういう時は必ず事件が起きるのだ。
例えば自転車事件。
10年前にやっと自動車運転免許証を返却して、ヤレヤレと思った。
そうしたら、自転車に乗り、あちこちへと行きだした。
ところが、当時から病気が潜んでいて、そのせいで自転車で何度も転んではどなたかのご親切を受けていたようだった。
骨折をしなかったのが不思議なくらい、しかし痣が絶えることは無かった。
やっと、自転車に乗ることを諦めて貰い、母も私もやっと安心した次第。
ところが、夏の初めに父がひとりでホームセンターに行き、何故か自転車を買ってきたのだ。
母は、父が呆け始めたのではないかと疑い、私は自転車に乗ることを諦めてもらうことでスッタモンダしたことを思い出した。
そのホームセンターから、どのように父が自転車を運んできたのか誰も知らないし、敢えて聞かなかった。
既に父の足からはごそっと筋肉が落ちているので、乗ってきたとは思えなかったし。
私の頭からは「どうしてなの!?」と怒りの湯気は立ち…
しかし、落ち着いて父と話をすれば
「売っている自転車を見ていたら、そのうちまた元気になってどこへでも乗っていけるような気がしてね…」と。
少し私は泣いた。
元気で力強く仕事に励んでいた父が、気がつけば日々身体も心も弱くなっていた。
私もいずれは、出来ない事の方が多くなる日が来るのは確実だ。
その時は素直に、老いを受け入れられるだろうか。
多分、私のことだからいつまでも足掻いていそう(笑)