お彼岸最後の日を「結願の日」とも言うそうだが、その結願の日に私の実家の菩提寺である川越のお寺に、両親そして姉と墓参に出かけた。
暖かいけれど、ひどく風の強い日だった。
先日突風で怖い目にあってから、風は苦手。
まして体重40kgを切ってしまった父は、風で飛ばされて転ばないように気をつけた(笑)
父の先祖は川越出身なので、菩提寺は蔵作りの街並みのなか、国の登録有形文化財であるかつての埼玉銀行の真下にある。
川越は「小江戸」「武蔵野の小京都」などとよばれ、いつ訪れても観光客がたくさんいる。
まして、来月から始まる朝の連ドラは、川越が舞台だそうだ。
川越は訪れる度に趣も変わっていく。
けれど、地元では街並みを保存するための様々な苦労があるらしい。
まして、都内から近いため観光客があまりお金を落とさないのも悩みとか。
そんな川越のウリは何と言っても、黒漆喰の蔵。
先週のTV番組「美の壷」は、この蔵の美についてだった。
そこで遅ればせながら、見慣れた川越の蔵の黒漆喰について知った次第。
防火目的の白壁の漆喰は雨や雪に弱い為、明治時代の大火を経験してから、その上に菜種油を燃やして出る油煙で漆喰を作り、更に塗り上げる。
それを職人の掌で磨きをかけると、鏡面のような輝きを持った防火機能を兼ねた壁面が出来るという訳。
その黒漆喰が剥げ落ちてしまった後の白と黒の風情も、何とも味がある。
そして川越といえば、シンボル的存在の「時の鐘」
この下で買うお団子も好きなので、久しぶりに買ったらイヤに小さくなって皆でびっくり!
やはりお団子は、お団子のように丸くころころしていて欲しかった(笑)
見所も多く、名物のサツマイモの芋懐石などグルメもありと、私の好きな街のひとつなのだ。