暴走老人

2009年08月06日 | diary
結婚相手を選ぶときは、舅姑と同居しない人のほうが良いわよ……
母からよく言われた。

そんな言葉は、ひとえに愛する娘を人間関係で苦労させない為に、幸せを願う親としてのアドバイスのひとつだったのだろう。
確かに母の時代は、嫁は忍の一字で、舅姑に仕え、夫に従い、家と家族を守るのが嫁としての務めだった。

あ~~ん(涙)
そんな娘の幸福を願っていたはずの親から、今私は振り回されっぱなしである。

両親は歳を重ねるごとにわがままになり自分勝手、口をついてでるのはマイナスな言葉ばかり。
私の両親ほど、幸せな老夫婦はどこをさがしてもいないと思うけれど。
なのに、できない事ばかり数え不満ばかりを吐く。
そして、もう死にたいと言いながら、薬はしっかり飲んでいる。

両親にはなるべく近づかないようにしているのだが(冷たい娘で結構)しかし、身近にいるとそうもいかないときもある。

両親の主治医からは、血圧やコレステロール値などは心配せずに、特に肉類などをしっかり食べるように進言されている。
なので、滋養のあるものを毎日作っていけば、感謝はするけれどアレは硬い、コレは飽きた…だの言いたい放題(苦笑)

週末に主治医から電話があり、両親の検査結果を知らせてきた。
両親共々これと言ってどこも悪いところはないそうだ。
ウラヤマシィ!
食べる事と歩く事、それだけで良いとの事だ。
そして夏痩せが心配なので、更に栄養のあるものを無理にでも食べさせなければ大変なことになるとも言われたが。
しかし、無理やり食べさせられることができる人たちだったら苦労はしない。

おまけに、父は犬の散歩をするのも最近は疲れると言うので、とうとう父の犬の散歩も私の役目になった。

愛犬と散歩もできないという父なのに、時々暴走しひとりでバスに乗りデパートに行ってしまうことがある。
(父は昔からデパ地下が好きなのだ)
母も出かけると言う父を止められず、それに気づいた私と大喧嘩。
そして挙句の果て、父はデパートで転び、連絡を受けた私が迎えに行き、ぺこぺこと平謝り。
それでも、体が思うように動かないと言いながら、隠れて未だに父は暴走する。
父と母ふたりで出掛けてくれれば、私も安心だからと言うけれど、まるで駄目。
我儘なので、お互いのペースに合わせたくないらしい。

それなりに元気なのは嬉しいけれど…ね
しかし、困った夫婦。

そして、私がひとこと。
「夫婦仲良くしてね」

そんな訳で、私は最近ふたりに振り回され、お疲れ気味。
舅姑はいないはずだった…のに。

鏡を見れば、私の眉間には皺。
ふっくらしていた一重目蓋はぼこっと落ち込み
夫には、眼の周りにクマができていると言われた(涙)

今は自分の親をみている人の方が、苦労しているのは良く聞く話だ。

確かに私が嫁だったら、そして両親が舅姑だったら、他人ゆえお互い垣根もあるし遠慮もすると思う。

時々思う、グレテヤル!!
コメント (2)
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