朝のうちは雨が激しくなかったので、月イチの通院に母を連れて行く。
木曜日は午前中だけの診療。
こんな天気だったので空いていた。
医師の前だと母は、しっかりと受け答えができる。
とはいえ、認知症もあるし、だから日々物忘れが進んでいる。
昨日まで普通にできたことが、今日は理解できなくなったり、とんちんかんなことを急にやってみたり…
しかし、まだ着替えたり、入浴、排泄など自分のことはできるけれど…。
そういう母をみていると、子育てをしているような錯覚に陥ることがある。
老人介護は子育てに似ていると言った友人がいたが、確かに彼女の言葉を今は納得できる。
そんな感想を、昨日訪問されたケアマネさんに話したところ…
赤ちゃんは、大きくなるに連れ、ひとつひとつ物事を覚え大人になっていく。
けれど、人生のピークを越えると、今度はひとつひとつ忘れて赤ちゃんに戻っていく…と。
なるほどね。
厳しい介護では無いけれど、同じことを母は何度も言ったり、自分のものが分からなくなったりして
そのたびに説明を繰り返し、どうせまたすぐ忘れてしまうのにと思いながら、文句のひとつも言っている自分に疲れて。
そろそろ施設にお願いする時期がきたのかしらと思ったり、まだ大丈夫かもと気持ちが揺れ動く。
私自身の問題なのかも。
自分が思っている以上に、ストレスが満載という気がする時もあり
そういう時は、色々なことにやる気が失せている。
これではいけないと思いながらも
出かけるのも億劫。
やる気が萎えていく。
友達には、ショートステイでお泊りをしている時に、旅行したりリフレッシュすれば、などとは言われるけれど、そういう気も起きない自分に不満なのだ。
友達はみんな介護は終わり、自由にしているのを見ると羨ましく思うのが本音。
母を介護する以上に、今は自分自身を持て余している。