クレームは宝

2005年06月07日 | diary
朝、TVで「クレーム、苦情は宝」という番組をやっていた。
これは福井県の商工会議所が「苦情は宝」という発想で生まれた事業だとか。
苦情クレーム博覧会なるものを開催したり、HPでも各種のクレームを一般公募して企業がそれに応え、商品開発や再検討をする。
クレームと聞くとマイナスイメージだがそれをプラスに変換することには大賛成だ。

ちょうど先日、パーマのトラブルで店側にクレームをつけた友人と、クレームということについてお喋りしたばかりだった。
友人は腹が立った勢いでクレームをつけたけれど、果たして自分は何が目的で苦情を言っただったのだろうということだ。
結果において相手側の的外れな対応に振り回されて、自分の中に未消化の悪い部分を残す事になり、それが後味の悪さになったという。
勿論、相手側が非を認めて陳謝し、解決を両者で見出すのが真っ当な解決なのだろうが、現実は曖昧でほとんど非は認めず、解決の道すら見えにくいのが現状だろう。
結局は、いま自分が感じている不愉快な気持ちを相手側に分かって欲しい…それが何と言ってもクレームをつける側の目的の第一番じゃないかしらと言うのが結論。

わたしも以前、某有名メーカーの新発売の口紅を買った。
ところが使い出すと、その口紅のスティックのデザインがこだわりすぎて、回す時についている飾りが毎回指に刺さった。
今だったらPL法があるから企業も神経質になるのかもしれないが、当時は無かった。
こんな危ない商品、どんなものだろうかと化粧品会社にクレームの手紙を出した。
早速電話がかかってきたが、指の方はいかがでしょうかと言う問いに、大丈夫ですが…と答えた途端、お客様のような方法で口紅を回す方は珍しいとか、そういうクレームは今までひとつもありませんと言われた。
だんだん腹が立ち、口紅の持ち方は人によっても微妙に違うと思うので、一考をお願いしたいと言って電話を切ろうとした。すると、その口紅の替わりに同額の洗顔料を送ると言ってきた。そんなものに変えてもらいたいわけじゃなかった。
消費者の方が悪いと言わんばかりで、今思い出しても後味の悪いクレームだった。
使ってみたら嫌な想いをした、まずはその想いに対する企業の優しさがあればあんなに後味が悪くは無かっただろう。
相手が不快に思っている気持ちをひとまず受容する、それだけで冷静になり解決できるクレームは結構多いのではと思った。
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納得がいかないこと (その1)

2005年06月05日 | diary
 折角入社した会社を、息子さんが辞めてしまったと、朝から電話で友人に嘆かれた。
辞めた理由を聞くと、仕事が自分に合わないみたいだから…という答えが友人から返ってきた。
今は嫌だと思ったら即、辞めるものらしい。
親がまだ経済的に富んでいるから、何もそこまで嫌な会社で我慢をする必要はないと思うのだろうか。
しかし、何故か友人もそうだが、親は面と向かって子供に親としての意見を言わないみたいだ。
それがわたしには良く分からない。わたしは子供に物事をはっきり言うタイプだ。
いつかは定年を迎える父親。家のローンのためにパートに出る母親。息子さんの顔が浮かぶ。
そして友人は体調が悪い中、病院に通いながらパートに出ている。おまけに疲れで意識が一瞬朦朧としてコーヒー茶碗を取り落として、2度の火傷を足に負い皮膚科へ通っているのとわたしに再び嘆いた。

これって、変だと思う。
友人は、息子が自分にあう仕事を見つけるまで仕方がないわと言う。
自分に合う仕事? 
絶対に嫌な仕事くらいなら分かりもするが。

以前ラジオを聴いていたら、世界的な照明デザイナーの石井幹子さんが職業の適正について語っていた。
何が自分に合うかなんて分からない、でもたまたま選んだ場所、縁のあった場所で10年はひたすら100パーセントの力を出してやってみる。10年経って気が付けばその道のオーソリティーになっている…と。
ひたすら10年間我慢するのも100パーセントの力を出すのも大変だが、彼女の経験に基づいた言葉…それは正論だろう。
最近、何かと納得がいかないことが多くて参ってしまう。
コメント (3)
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久しぶりの更新

2005年06月03日 | diary
プロバイダーを変えたので、勿論アドレスが変わった。
友人にその変更を知らせるのにも、ただ「変りました」では味気が無いので、日ごろのご無沙汰と近況を伝えながらメールを打った。
相手によってそれぞれ内容を変えているので大変だ。
おまけに犬好きな友人には、ご丁寧に我が家のわんこの写真を添付したり…だから全然はかどらない。
しかし、これがきっかけでメールが即返ってきたり、電話まで掛かったりで懐かしい瞬間も味わった。

おかげでブログにアクセスすることも無く、更新もしなかった。
そして、わたしはいつも代わり映えの無い毎日を、ただ何気なく過ごしていると思っていた。
けれど、この間の事を思い返してみても、確実にいろいろな事が起こり、少しずつでも日々変化していることを思い知らされることがあった。
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