SANBABA  (三婆)

2008年05月13日 | diary
土曜日から天候がぐずつき、今日も冷たい雨が。

日曜日は、義父の七回忌の法事だった。
告別式も、三回忌も、そして今回も雨。
義父は雨男ではなかったというのに…。

その法事の席で、大阪からいらした3人のおば様達に初めてお会いした。
親類のおば様ゆえ。義母から時々話は聞いていたけれど。

3人とも70歳を過ぎ2人は姉妹、そしてもうお一方は82歳。
この3人、生まれたのは東京らしいが、今はまさに大阪のおばちゃんそのもの。
元気で、その文字の通り姦(かしま)しい。

自分達を紹介するときに、必ずつける惹句が
「うちら3人、みんな未亡人ですねん」
未亡人なんて言葉も、死語の世界になりつつあり、久しぶりに聞いた言葉。

夫がいないから元気なのか、大阪人だから元気なのかは分からないが
何しろアクティブなのには、頭が下がる。
興味を持った様々なことにチャレンジするわ、1人はPCで会社の経理もやっているとか。
旅行も思い立った時に、即ひとり旅だそう。

そして、最高齢の82歳のおば様は、何かの話題をきっかけに、ついポロリと。
おば様が、はにかみながら言った事は
「うち、結婚したいねん」
これには色々な意味で、一同びっくり。

本当にいくつになっても元気な女性は、すべてのことに元気で前向き。
その3人に共通しているポリシーは、過去は絶対に振り返らないことだそう。

私は振り返りっぱなしです。
くよくよと。
あの時ああすれば良かった、こうするべきだったなどと。
おば様方に言わせると、人生いくら振り返っても、決して学習にはならないらしい。

なるほど~~。
何となくその意味わかります。

そして「どうして、そんなに行動的になれるのですか」
と訊く私に
1人のおば様が、お財布から出して見せてくださったのが
免許証の様に、顔写真が入ったカードだった。
70歳以上の人がもらえるという大阪の「敬老無料パス」
大阪の地下鉄やバス、市の施設などがすべて無料になるらしい。
そして、5年間使用可とか。
近々、私は大阪に出かけるので、世界最大といわれる大阪の水族館について訊ねたら、「海遊館やろ」と話題沸騰。
何でもご存知。
交通費の心配が無く、足腰が丈夫だったら、確かにあちこちと行動してみようと思うかもしれない。
そう積極的に思うのも、大阪のおばちゃんなればこそ?
だって、交通費も馬鹿になりません。

しかし、これでは大阪の財政がパンクするのも道理かも。

そして、おば様方は「関東に出てこられるのも、今回これが最後かも」と言い。
それならば、銀座とまだ行ったことの無い浅草にも寄って、「あれ買うて、これ買うて」と(笑)
なかなか鼻息も荒い。

この様子では、6年後の13回忌にもお会いできそうな様子。
そして、望み通りに再婚しているおば様もいそうな勢い。

大阪の三婆(きゃ、ごめんなさい!)に、皆が押されっ放しの、賑やかな法事でした。
コメント (2)
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GWに 山梨へ

2008年05月09日 | おでかけ
GWの後半に、山梨の某温泉に出かけた。

連休に家でごろごろ…なんてことは間違っても出来ない貧乏性。
家でやらねばならぬことは多々あるけれど。
家にいるとかえって疲れてしまいそうな気がして、連休直前にnetであちこち温泉探し。
そして、何とか予約が取れたのが山梨という訳。

5日は、予報通り雨がポツポツと降り出した。
こういうときは屋内施設に限るので、以前から行ってみたいと思っていた山中湖畔にある「三島由紀夫文学館」へ。


          


          


文学館は、思いのほかこじんまりとしていた。
しかし、一度に島の生涯やその多くの作品を知るには、格好の場所かもしれない。

『映画・演劇資料収蔵展』を特別展として、映画・演劇ポスター・初演舞台写真・初演プログラム等が展示されていた。
遥か昔に観たことのある「黒蜥蜴」のパンフ類は懐かしかった。
そして、今まで「獣の戯れ」を「けもののたわむれ」と思っていたら、「けだもの」とルビがふってあった。
確かに、読み方ひとつでも何となくニュアンスが違ってくる。


           


周囲では、八重桜や枝垂桜が満開だった。
春は、まだ停滞中。


翌日は、快晴になった。
GWの最後の日だけれど、思ったより人出も少なく、車の渋滞とは無縁だった。


           

山梨と言えば葡萄、そしてワインの宝庫。
ワイナリーの葡萄畑では、小さな葡萄が生育中。


そして富士五胡を巡り富士の風穴、氷穴に行けば、外の暑さとは違い穴の中は氷点下の寒さ。


           


最近、TVなどで盛んに取り上げられている、青木ケ原樹海に向かった。

様々な人間のドラマを飲み込んでいるとは到底思えない、樹海の新緑は瑞々しかった。
樹海の中に遊歩道があるけれど、溶岩の岩盤がむき出しになって、遊歩道とはいえ非常に歩きにくい。

           


死に場所を求めてここにやってくる人は、奥深い森の彼方しか見ているのではないかと思う。
頭を上げて目前の堂々として雄大な富士山を眺めたら
死へのベクトルが少しばかり変わっていくような気がするのだけれど…


          


    富士山は、大きく美しかった!
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哀しき地鶏ラーメン

2008年05月04日 | diary
GWも終盤に入った。

昨夜、秋田出身の友人が、秋田のお土産なのと
秋田比内地鶏のラーメンを、持ってきて下さった。

まさか、例の老鶏ではあるまいかと疑いつつ(ゴメン)色々な具も付き
まして私の好きな細麺。

今日の昼食に頂きましょうと準備に取り掛かり
煮えたぎった湯の中に麺を投入した途端。

ピンポンとチャイムが鳴り、隣家のご主人の声。
回覧板かと思い、猛ダッシュで門へ行けば
隣家の犬が、我が家の庭に入ってしまったので、連れ戻しにきたという。

話を聞きながらも、私の頭の中は麺のことで一杯。
もう茹で上がる頃、細めんだしぃ。

老夫婦では逃げる犬は捕まえられないと思い、裏に犬を追い詰めやっと捕獲。
そこへ、お嫁さんがみえたので犬を渡した。

ガラス戸越しに家の中を見れば、気の利く息子がガス台に向かっているので少し安心。

老夫婦に、工事中の迷惑をついでに詫びると、
お暇なおふたり、工事中のことを話しながら家の中を覗き込み……。

あ~あ、もう駄目!
やっとおふたりが、お帰りになった後のラーメンは大変なことに。

既に、茹ですぎた麺が大きな団子と化していた(笑)
コメント (2)
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