おくりびと、 そして・・・ 

2009年03月16日 | movie
両親が、話題の映画『おくりびと』を観たいと言い出し、私が同行することになった。
ウィークデーなのに未だに入場者が多く、受賞効果はまだまだ続いているようだった。

映画はタイムリーなエピソード、例えば職の解雇、孤独死、性同一障害など、そして未だに依然として存在する特定の職業への偏見などが盛り込まれ、時々ホロリとさせられる。
人間を丁寧に描いた映画だった。
けれど先がすぐよめ、予定調和が過ぎるのも否めない。
とはいえ、脇を固めたベテランの演技が印象的だった。

そんな時に、昨日のTV番組で遺品整理業の話題があった。
一人暮らしの方の為に遺品整理の生前予約まであるとは…。

いつかは私も消えていくのだけれど、その後のことを考えると今から少しずつ身の回りを整理していかなければと思う。
しかし、どちらかというと、私は捨てられない性格ゆえ、物は増えるばかり。
たまにドカンと景気よく捨てても、気が付けばまた増えている。

最近、妙?な経験をした。
というのも、幹線道路沿いに増えてきたサイクルショップ。
ブックオフやハードオフは行くけれど、生活用品を扱うリサイクルショップには入ったことが無かった。
試しにどんなものがあるのかと、単なる興味から某リサイクルショップの中に入ってみた。
ショップの人も見えず、ましてお客の姿も無いちょっと嫌な雰囲気。

そこで雑然と並べられていたものは、リサイクル品とは決して呼べないようなものばかり。
どう見ても何十年前の履き古した靴や、痛んでいる古い家具、どこかの家の古い飾り棚に並んでいるようなこけしや人形。
まるで、普通なら捨てるようなものばかりが、沢山置かれていたのだ。

そして、突然私の体調が急に悪くなった。
頭痛はするし、お腹は差し込むように痛くなるし…

そのショップから出ただけで、症状は治まった。

その後に、遺品整理業の方が書かれた本を読んだ。
するとその中に、哀しいけれど遺品として整理としたものを売る業者がいる、と記されていた。
そこで初めて、あの時見た物、感じたことが何だったのかを納得した。
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東京見物

2009年03月10日 | art
           


国立西洋美術館で開催されている『ルーブル美術館展』の招待券を2枚戴いたので、珍しく火曜日休みの夫と上野に出かけた。

多分、チケットを戴かなかったら、この美術展は行かなかったかもしれない。
あの膨大なルーヴルの中から、いったいどんな作品をセレクトするのか、又フェルメール展のように何時間も並ぶ危惧もあったし…。
しかし、出かけてみれば並んでいる人も無く、内部はそこそこ混んでいたけれど意外にゆっくりと鑑賞を堪能することができた。

さすが、フェルメールの「レースを編む女」の前は混雑。

光と影、明と暗を描くことで有名な、ラトゥールの代表作「大工ヨセフ」も期待通りだった。
父親のヨセフが、息子の十字架刑を暗示する大工道具の錐で、木材に穴を開けている姿、そしてそれを蝋燭の光の中で眺めているイエスの静謐な姿には感動さえ覚えた。
好きなハルスの作品もあった。
この画家の描く肖像画は、どれをみても生き生きとして描かれた人の性格や内面が伝わってきてハルスの絵にはいつも惹きつけられる。

絵画らしい絵画を鑑賞した、というのが今回の感想。



美術館を出て見渡せば、上野公園の桜は、ソメイヨシノではないけれど、既にちらほらと花がほころび「オオカンザクラ」と記された桜は美しく満開だった。

           


ランチは、上野では有名な洋食屋さん『黒船亭』へ。
今回は1組待つだけで、即座れラッキー。
私は和風ハンバーグ、夫はロールキャベツ、オードブルも取ってビール。
ここはハーフにもして下さるので、色々味わっている人もいる。
会計を済ませると、まだ10人以上待っていた。


黒船亭を出て、次に向かったのは黒船亭から数分歩いたところにある『旧岩崎庭園』へ。
なかなか行く機会がなく、やっと今回実現した。
日本の洋館って好き。
庭園というけれど、ここは明治時代にイギリス人建築家のコンドルが設計した三菱の創設者である岩崎久弥の邸なのだ。

          



岩崎家の家紋である、三階菱が彫られている。
その家紋が、今の三菱スリーダイアモンドに変化していったらしい


イギリスのジャコビアン様式で、タイルはミントン、壁紙は復刻した金唐紙革、床は寄木細工。
贅を尽くしたお邸だ。

            




                              


室内はイスラム風あり、カントリー風ありと、そして併設された和館の書院造との相性もなかなか。

           


そして、次は岩崎庭園の真裏にある湯島天神へ。
湯島の白梅というけれど、もうほとんど梅は終わっていた。




                        

合格を願う絵馬、そして反対側にはお礼参りの絵馬、いずれにしても絵馬の多さにはさすが湯島天神!


湯島からメトロ千代田線で帰路へ。

久々の、東京見物

さすが、疲れましたぁ~~。
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◎ DONUTS ◎

2009年03月09日 | my favorite things
イマドキ、新装の不二家をみつけた。
確か以前は道路の反対側にあった店舗が、移動したようだった。
すると急に、不二家のドーナツが食べたくなり、即車をUターンさせ、誘われるようにお店に直行。
何故か妙に、食べたくなるときがある。

            

私にとってのドーナツはミスドやクリスピー、ダンキン(今はないらしい)などの凝ったドーナツでなく、あのほろほろと崩れる、単純な昔ながらの砂糖がけのドーナツ。
そして、不二家のドーナツは、とても懐かしい味なのだ。
子供の頃に親に連れられて銀座に出ると、帰りには不二家のショートケーキとデリシャスパイとドーナツをおみやげに買ってもらった。
あの頃は、銀座といえどもケーキ屋は不二家くらいしか無かった。

ドーナツは、1箱300円で5個入っていた。
300円では今どきのケーキ1個分より安いし、もう1箱いただこうと思ったら最後の1箱だった。
味は変わらないけれど、大きさが随分と小さくなっていた。
丸が小さいので、真ん中に穴が無い!
つまり向こう側が見えない。
今の不二家を象徴しているような? 

しかし、あの不祥事以来だから本当に久しぶりのドーナツだった。
子供の頃のドーナツはレモンの香りが効いていたような気がするけれど、変わらない懐かしい味だった。


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大根

2009年03月07日 | diary
大根をいただいた。
デッカイ!
オモイ!
重さを量った。
3キロちょっと。
スーパーで買うレギュラーサイズの2倍はありそう。


毎年、私は冬太りをする。
ところが、今年は春めいても少しも痩せない。
他人は全然変わらないというけれど…
体重を量らなくても、自分では太ったことぐらいは分かる…着るものがキツイのだもの(怖)

先日、意を決して量ったら、エ~~ン(泣)4キロも太っていた。

つまりこの重~~い大根より、重い重い肉襦袢を着ているのだ。
4キロって結構な重さ。

テニスをやめてから、全然スポーツなんてしてないし。
ご飯美味しいし、食欲が無くなる胸キュンな事もないし。

今更のように、この重い重い大根を抱え途方にくれている。

いかに料理をするべきか、いえ、いかに痩せようか…と。

               
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再び 観梅

2009年03月04日 | おでかけ


まだ観梅をしていないという友人を誘い、公園の梅を見に出かけた。

                     

                    これは静岡などで梅干にするという野梅の種類だそう。
                    だから梅の実がなる頃に、こそこそと梅を叩き落す族がいるのね



先月に訪れた時より、ほとんどの梅が満開。
その中で、椿の紅は鮮やかだった

                    

                     鳩の群れはどこか淋しげ

遠くから見るとメジロは花の中にもぐりこむように盛んについばんでいるので、今まで花を食べているのかと思ったら、どうやらちょんちょんと嘴で花の蜜を吸っている様子。
実は、ハチドリのように、普通の鳥が蜜を吸うことを知らなかった。


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