初ショートステイ

2011年12月11日 | diary


今朝のこと、いつも母が持っている家の鍵が見つからない…と大騒ぎ。
また母の「見つからない病」が始まったのだ。
(実は、私も既にこの病に罹っているけれど)

私たちが福島に行く時に、初めて母をショートステイにお願いしたので、もしやその時のバッグに入っているのかと捜せば、案の定バッグの内ポケットに入っていた。
鍵やお財布はもつ必要が無いのだが、母はこっそり持ったらしい。
しかし、その事はしっかりと忘れていた(苦笑)

今までは、遠方に出かけるときは亡き姉に母を頼んで出かけたけれど、今はそれもできなくなった。
なので、母にとっての初めてのショートステイになった。
デイケアには母は喜んで行く。
けれど、お泊りを嫌がったらどうしようと思いながらも、私だけで施設を事前に見学に行ってみた。
我家から歩いて7,8分のところに、去年ショートステイ専門の施設がオープンしたのだ。
宿泊はすべて個室で、ホテルのシングルルームのような綺麗な部屋だった。

母にはお泊りを何とかお願いし
ショートステイ滞在中には、姪に母を訪ねてもらうことを頼み。
その時の姪の報告では、母は周囲の方々に溶け込んで「この方と友達になったの」と、他の利用者さんと仲良く過ごしていることを旅先で聞いて安心した。

それまで私には、親を預けることにどこかしら後ろめたさというか、そういう感情があった。
しかし、それは杞憂だった。
母自身も楽しかった様子が見て取れた。
食事も美味しかったらしい。
これからは私自身が臆せずに、母にショートステイに行っていただきましょう。
そうしましょう。

 

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福島へ

2011年12月08日 | おでかけ

        
     
              冬景色


1年ぶりに、夫と共に福島にいる息子を訪ねた。
息子は親が来ることは、内心は迷惑らしいが(苦笑)
その気持ちもわかるけれどね。
しかし震災以後、息子のいる福島がどうなっているのか知りたい想いもあり。

会社の社宅となっているアパートよりも、小洒落たワンルームマンションに入る人が多く、去年訪ねた時は10室以上も無人となっていた。
現在は地元の被災者家族を受け入れたらしく、既に満室。
地区の広い空き地にも、仮設住宅が建ち並んでいた。

県外にいると震災、津波、原発や放射能問題など、それらが少しずつ私たちの心の中から正直なところ、薄れつつあるのを感じる。
しかし福島に入れば、目前には未だ乗り越えられない問題ばかりと言うことを突きつけられる。

何度か訪れた海岸まで足を延ばしてみた。
震災後10ヶ月近く経とうというのに、時間が止まってしまっているような印象だ。
人影も見えず、今は瓦礫も撤去されているけれど、家も土台を残すだけで、津波にあわなかった高台に建つ家にも人がいるのかいないのか。

    


そして復興への青写真は、出来つつあるのだろうか。

     

海に目を向ければ、何事も起きなかったように、波間にはカモメが漂っているばかり……

     

海岸からの帰りに、昼食をとる店をさがしていたら、やっと和食レストランを見つけた。
海を臨む高台に建つ、結構お高そうな店構え。
ところがメニューは「復興支援メニュー」と称してオール700円。
天ざるを頼んだら、わぁ~、スゴイ量の天ぷら。
海苔のかかったざるそばに、五目御飯までもつき、お店の方が多かったら詰めて下さいとプラスティックの折り箱を下さった。
食べきれないほどの天ぷらを早速包んだ。
周囲が壊滅的だった中で、奇跡的に助かったお店だとか。
なのに、ひとり助かってしまい申し訳ないという気持ちで、近くの方々、道路を往来する方のために安く、そしていっぱいお腹を満たしてもらいたいと言う。   

 

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もう12月

2011年12月01日 | diary

とうとう、12月。
今年もラストスパートの時がきてしまった。

11月中に,なんとか喪中葉書も出すことが出来てホッとしたのも束の間、我が家にも年賀欠礼の葉書が次々と届くようになった。

つい亡くなられた方の年齢をみてしまうと、やはりまだまだ若い働き盛りの方が多いのだ。
私は葉書には、あえて年齢は入れなかった。
長生きの姑と、死ぬには早すぎる姉の年齢が対照的過ぎて…

しばらく会う機会の無かった友人達から「葉書を見て驚いてしまって…」と、丁寧な電話が入る。
久しぶりに懐かしい声を聞けば、嬉しいやら、恐縮するやら…。

そして話しながら互いに様々な感情がない交ぜになり、電話の向こうで逆に泣かれてしまうと、私もまた新たに悲しくなる。

 

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