宮本輝の「天の夜曲」流転の海・第四部を読んだ。
再起をかけて大阪から富山に移り住む松坂一家だが商売は思惑通り進まず熊吾だけ大阪に戻る。
戦後しばらくは金に困らなかった熊吾だが昭和31年になると、従業員には裏切られ、台風の被害にあうなど運にも見放され、金策に窮する。その割り女にはマメや。こういう星の元に生まれているんやろな。
息子の伸仁、憎めんガキや。奥さんの房江はアル中になりそうやし、質通いせなあかんようになるし、読んでてハラハラした。
この小説、宮本輝の半自叙伝的な作品らしい。つまり伸仁が宮本輝。1990年に森繁久弥、野川由美子の共演で映画化されてるらしい。その頃はアメリカに居た。どうりで記憶にないはずや。
年末から流転の海・第一部から再読し始めて、ようやく第四部まで読破。少し前に文庫本化された第五部が出た。これは読んでないんで買ってぜひ読まないかんな。
これも再読。5年も前に読んだ本なんでストーリーはほとんど忘れてた。