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ですが、朝はこんな空で明けました。
それでも午前中は曇り空でしたが、
午後遅くには青空も・・。
暑い暑いと言っているうちに季節は
巡り10月に。
10月と言えば、「天高く馬肥ゆる秋」
ですね。
今年は9月が、とびきり暑い夏だった
せいか、秋が遅くなり、気持ち的に何だか
余裕がありません。その上、今年も紅葉は、遅くなるのだとか・・。
一方、『アンの世界』 の10月は・・。
“二人を巡る風景は、全て秋を囁いていた。
遥か向こうの海は虚ろな唸りを上げ、裸になった野原は干からびて、
僅かに きりん草 を飾り付けているだけだった。
グリーン・ゲイブルスの家の下手に当たる谷間の小川には
薄紫の紫苑 の花が、こぼれるばかりに咲いており、
「輝く湖水」 の水は青―― 青―― 青一色であった。
変わりやすい春の青ではなく、夏の薄い空色でもなく、今日の湖は、
あたかもあらゆる気分や感情の乱れは既に治まり、
今は最早空しい夢にかき乱される事のない落ち着きに達したかの
ように、澄み切った普遍の沈静な碧い色であった。”
【「アンの愛情」 第1章】
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相変わらず 「キバナコスモス」 は、
盛りですが、その間からピンクや
白のコスモスが・・。
各地のコスモス園も、そろそろ
見頃を迎えているそうで、新聞紙上
等を賑わしています。
こちらのコスモスは、花屋さんで
売られているものと違って背丈も高く、
相当頑丈です。乱れ咲いていますね。
コスモスと書いて 「秋桜」。その秋桜は、なぜか淋しい、可憐、儚げ・・
そんな印象を持ってしまいますね。
それは花もそうだけれど、繊細な葉っぱにもあるのでは・・と、
思ってしまいます。そう言えば、山口百惠が歌っていたのも、どこか悲しげな・・。
「薄紅のコスモスが 秋の日の何気ない 陽だまりに 揺れている・・~♪」
哀愁のこもった歌でしたね。
薄紅色のコスモスは、青い空が一番似合う気がします。
そして、明日はその空が戻って来るそうです。