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晴れてはいるけれど・・といった、
空を吹き飛ばすような空になりました。
久し振りに気持ちの良い秋晴れです。
そよそよと、これも又、気持の良い
秋風が吹き、真っ赤な花を付けた
チェリーセージの上を今日も、
ヒラヒラと蝶が舞っています。
連日、外出していた事もあって、
今日は久し振りに家でゆっくり・・。
慌しく日々が過ぎ去るも、
こんな日々の瞬間に心を留める事が出来るのは、
紛れもない心のゆとりなのだと、今痛切に感じています。
“この 10月 は、よく風が吹いた。
小さな風は、谷をさやさやと渡り大きな風は、
楓の梢を打ち据えた。・・・・
こけもも の茂みは緋色に変わり、
枯れた 羊歯 は、深い赤褐色をしていた。・・・・・
芝生の えぞ松 がある隅には、
金色や赤褐色の菊 が咲いている。
リスは、至る所で喜ばしげにお喋りをし、無数の丘でコオロギが、
妖精達の踊りのためにバイオリンを弾いていた。”
【「炉辺荘のアン」 第29章】
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せんが、ついこの間までの暑さが嘘のような
陽気に誘われて、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』
では、お茶の場所を “私だけの東屋” に、
移動です。
今日は、ハーブティーを。
ローズマリー、パイナップルミント、
レモンバーム等など・・。
適当に摘んで熱湯を・・。
ちょっぴりの苦味が五臓六腑に染み渡ります。
そんな私を今日も、ハイビスカスがお出迎え。
ハイビスカスの花と一緒に、木漏れ日の中で
読む本は、肩の凝らない詩集が丁度いい気がします。
今日は、中原中也で。
そうそう、カップもハイビスカス柄でした。
ちょっと季節に合わない気がしますが、
まだ実際に、ハイビスカスが咲いているのですから、いいですね。