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雨はそれから降っていません。
でも、重い今日の空に変わりありません。
今日は二十四節季の一つ、『寒露』 ですね。
昨日が蒸し暑かったので、今朝は随分、
寒く感じましたが、これで平年並みとか。
いい加減、待ちくたびれましたが、
いよいよ本格的な秋に突入しそうです。
そろそろ、白いレースも終わりでしょうか。
ちょっぴり季節外れの感が・・。
これも片付けなければ・・ と、思いつつ、
今日のような 薄暗い室内も、
レースの 反射で結構、明るいのです。
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敏感に変化して行く
レースの繊細な陰影に、
心奪われてもいます。
こちらは、一昨日
衝動買いしてしまった
土物の壺と小鉢です。
小鉢は、どこの物か
分らないのですが、
壺は清水焼です。
白薔薇が描かれています。
同じような壺で、椿の絵が描かれて
いる 九谷焼 は、持っているのですが、
こんな壺に薔薇の絵は珍しいので
即、買ってしまいました。
そして、もう一つ、薔薇のアロマキャンドル。
可愛くて小さな、小さなハート型の小片が
寄せ集められています。
昨日、折角薔薇に拘ったのに、
このキャンドルの事、うっかりしていました。
1日遅れですが、仄かな薔薇の香りに包まれています。
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レースのドイリーを持って来て
キャンドルの下に敷き・・・。
そして、これも昨日のカップで、
今度は、薫り高い紅茶に舌鼓です。
薔薇と紅茶の香りに包まれながら
アガサ・クリスティーの短編を一つ。
至福のひと時です。
右上の写真は昨日の黄昏の空です。
だんだん日暮れも早くなり、
束の間の空の様相を眺めるのが、
この所の日課になりました。今日は一面の灰色。
“日は沈み、
灰色がかった淡紅色に深く染まった空は
物思いに沈む木々の後ろで色が薄れ・・・・・”
【「炉辺荘のアン」】
秋の黄昏は俄かに、こんな表現が、
ぴったりの空に変わって行ったものです。