【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

美学の源流

2009-03-03 16:05:55 | 四季のスケッチ


   桃の節句、雛祭りの今日は、
  こんな優しい空になりました。

   ただ、お天気は早くも下り坂の
  ようで、その後は真珠色の空が
  広がっています。

   今、何気なく空を見ましたら・・。
  いつ頃から降り出したのでしょう。
  みぞれ混じりの雨が降っています。
  
   道理で、なかなか温度が
  上がらなかった筈ですね。

   「あかりをつけましょ雪洞ぼんぼりに お花をあげましょ桃の花 
     五人囃子ばやしの笛太鼓 今日は楽しい雛祭り」
 ~「嬉しい雛祭り」

   この歌を歌っていますと、雪洞(ぼんぼり)ならずとも、心にパッと明りが灯りますね。
  (作詞:サトー・ハチロー 作曲:河村 光陽)

   「何も何も小さき物はみな美し」 ~「枕草子」

   清少納言は、この美しき物に 「雛の調度」、
  すなわち雛人形の道具を
  挙げていると言いますから驚きます。

   因(ちな)みに、その他の美しき物とは・・。
  瓜(うり)に描かれた幼子の顔、呼べば踊るように来る雀の子だとか。面白いですね。

   元々、雛人形はお祓(はら)いのため川や海に流された人形(ひとがた)が、
  起こりとされています。公家や武家から民間に広まり、雛人形も鑑賞用となったそうです。

   「源氏物語」 の時代にも、この雛人形は登場しますが、日常の遊びで季節や、
  日を限定したものではありません。

   それが現代の形となったのは、
  江戸時代の初めだそうです。

   ところで、桃の節句の今日、裏庭に見つけた
  のが、まだまだ小さな冒頭の写真の蒲公英
  (たんぽぽ)です。

   蒲公英って、語感もポンポン弾むようで、
  可愛らしくて・・。
  
   思わず、笑顔になれる花ですね。
  そう言えば蒲公英の別名は、「鼓草」。

   裏庭は、今では夢の種が色々な花を運んで
  くれる特別な場所になっています。

  



   今日は、先日の新聞(2╱22付)に、 掲載されていた詩を紹介致します。

             美しい日本語
     
           少し違う? と思って
        日本の方では
        ないのですか と
        たずねたら
        わたくしは台湾から
        まいりました と言う
        その人は 「美しい」 と
        日本の庭を
        カメラにおさめていた
        私は 「美しい」 と
        その人の日本語を
        心にとどめた