桃の節句、雛祭りの今日は、
こんな優しい空になりました。
ただ、お天気は早くも下り坂の
ようで、その後は真珠色の空が
広がっています。
今、何気なく空を見ましたら・・。
いつ頃から降り出したのでしょう。
みぞれ混じりの雨が降っています。
道理で、なかなか温度が
上がらなかった筈ですね。
「あかりをつけましょ雪洞に お花をあげましょ桃の花
五人囃子の笛太鼓 今日は楽しい雛祭り」 ~「嬉しい雛祭り」
この歌を歌っていますと、雪洞(ぼんぼり)ならずとも、心にパッと明りが灯りますね。
(作詞:サトー・ハチロー 作曲:河村 光陽)
「何も何も小さき物はみな美し」 ~「枕草子」
清少納言は、この美しき物に 「雛の調度」、
すなわち雛人形の道具を
挙げていると言いますから驚きます。
因(ちな)みに、その他の美しき物とは・・。
瓜(うり)に描かれた幼子の顔、呼べば踊るように来る雀の子だとか。面白いですね。
元々、雛人形はお祓(はら)いのため川や海に流された人形(ひとがた)が、
起こりとされています。公家や武家から民間に広まり、雛人形も鑑賞用となったそうです。
「源氏物語」 の時代にも、この雛人形は登場しますが、日常の遊びで季節や、
日を限定したものではありません。
それが現代の形となったのは、
江戸時代の初めだそうです。
ところで、桃の節句の今日、裏庭に見つけた
のが、まだまだ小さな冒頭の写真の蒲公英
(たんぽぽ)です。
蒲公英って、語感もポンポン弾むようで、
可愛らしくて・・。
思わず、笑顔になれる花ですね。
そう言えば蒲公英の別名は、「鼓草」。
裏庭は、今では夢の種が色々な花を運んで
くれる特別な場所になっています。
今日は、先日の新聞(2╱22付)に、 掲載されていた詩を紹介致します。
美しい日本語
少し違う? と思って
日本の方では
ないのですか と
たずねたら
わたくしは台湾から
まいりました と言う
その人は 「美しい」 と
日本の庭を
カメラにおさめていた
私は 「美しい」 と
その人の日本語を
心にとどめた