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思わず、ブルッ!
“花冷え”と言うより、
真冬並みの寒さが続いています。
3月も、明日で終わりなのですから、
光は勿論、春そのものなのですが・・。
お陰で、桜も、
三分咲きと言った所でしょうか・・。
ここでも待つ楽しみ、
もう少し味わえそうです。
“ジェーンは楽しい事を待つのは嫌な事を待つのとは、
大違いであるのを悟った。
こうして笑い、目を輝かしている所を見たらスタンレー夫人は、
ジェーンを見違えたに違いない。・・・”
【「丘の家のジェーン」 13.】
アン ばかりか、ジェーン も、こんな風に・・。
でも、その通りですものね。
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さて気温は少々低くても、暖かな春の陽射しは、ゆったりした気分にさせてくれます。
折からの電話で、友達からお花見の誘い・・。
その事を理由に・・情報交換の名のもとに、話に花が咲くこと!
そして・・。先日来から、“どの模様にしましょう・・?” なんて、
悩んでいました、レース編み・・。結局、クラシカルなパイナップル編みに・・。
華やかさと気品は、何と言ってもパイナップル編みですものね。
やっと編み始めました。
レースは、クラシックな家具にも新しいそれにも、自然の美しさを添えてくれます。
いつも通りの暮らしの中に、1枚の白いレースを加えるだけで、
優しさをも、もたらしてくれるのです。
レース編みの物は、単独でも楽しめますが、布クロスと組み合わせれば、
表情を一変させてくれます。
お茶を楽しむには、なくてはならないものですし、たった1枚のそれで、
優雅にも・・手頃な気分転換にもなるのですから。
“・・・うららか街60番地では午後のお茶の最中であった。
淡紅色の金魚草やチューリップや羊歯を惜しげもなく飾った、
広い客間には大勢の人がいた。
母は、ゆったりした、引きずるほどの レース の袖が付いた、
蘭色のシフォンをまとい、笑い興じていた。・・・
ゲルトルート伯母さんとシルビア伯母さんは、
ベニス・レース に包まれた姿で、長いピンクの蝋燭が
灯っているテーブルでお茶を入れていた。・・・”
【「丘の家のジェーン」 4.】
レースは、インテリアだけでなく、着るものにも優雅さを与えてくれますね。
お茶も、優雅な気分で頂けそうです。