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こんな優しい空で明けました。
しかしながら、その空も
変わりやすいものとなっています。
パ~ッと太陽が・・と思うと、
暑い雲に覆われ・・。
そして相変わらずの花冷えです。
それにしても、何と美しい言葉・・。
この言葉で救われる事ってありますね。
“・・・炉辺荘の安楽椅子に喘ぎながら身を沈めた途方もなく
肥った婦人は溜息を付き、春も私の若い頃のようには
素晴らしくないと悲しげに言った。”
“「ねえ、ミッチェルさん、変わったのは春ではなく・・・
あたし達だと、お思いになりませんか?」 と、アンは微笑した。”
【「炉辺荘のアン」 第22章】
春には、万人・・様々な思いがあるようですね。さて、冒頭の写真・・。
今、着々と、その存在を主張し始めている苺の葉っぱ。
青々とした、その中に・・まるで苺の実のような、紅い葉っぱを見つけました。
苺の粒々? まであります。
これは、「病葉」 だそうですが・・。
古語には 「たまたま」 とか、「まれに」 という、
意味を表わす言葉に、「わくらば」 があったという説もあります。
他にも「脇枯るる若葉」 等など・・。
ただ、いずれにしましても、この葉っぱは別れなければいけないのですね。
こんな色鮮やかな葉っぱも、そんな悲しみを秘めているのですね。
でも、それは人間にも言えますね。
元気そうに見えるからと言って、必ずしも内面までそうとは限りません。
“空元気” という事だってありますから。
本当は今にも崩れそうな心なのに、笑顔・・という事もありますものね。
レース編みの本の間からパラッと落ちた紙片・・。
それは、4年前の新聞の切り抜きでした。17歳の少女の素敵な詩です。
折角ですから記して置きますね。
願いごと
魚になりたい
寂しくて泣いていても
海が涙を隠してくれるから
太陽になりたい
誰からも必要とされ
愛されるから
雲になりたい
何事にも捕われず
ありのままの自分でいられるから
風になりたい
どんな時でも
大切な人のすぐ側にいられるから