
思わず寒い! と思って目覚めた割には、居間の気温は13℃。
暖かかった昨日が14℃でしたので、僅か1℃の差です。
でも、ここに来ての1℃は、大きいのかも知れません。
何せ昨日は、そよ吹く風にも春を感じた私でしたから。
それでも今日のように少しだけ戻った “冬” に、何だか幸せを感じたりもしています。
お馴染みの、庭の小さな野の花が顔を見せ、春定番の花も芽吹いて来て、
春が来るのは間違いない・・それだからこそ、なのかも知れませんね。
それにしても、起床時の空は又々、一面の真珠色なのですが・・。
日中も薄日が射す程度です。
“・・・ 3月の風 が渦巻きながら砂丘を吹き過ぎ、
港に出て、丘を越えて行った。
兎が復活祭の卵を産んでいるのですよ、と
スーザンが言った。”
『アンの世界』 の3月は、風がきつそうですね。
風の子、ジェム だけは、
「母さん、3月ってわくわくする月じゃない?」
以上【「炉辺荘のアン」 第14章】
~なんて言っていますが・・。

さてこの所、お気楽に読んでいました、内田康夫著 『華の下にて』 を読み終えました。
次に取り出したのは、こちらです。題名は、『やんごとなき姫君たちの食卓』。
もう既に読み進めていますが、ヴィクトリア女王 の愛した 「フルーツケーキ」 とか、
マリー・アントワネット の 「クグロフ」 等など・・。
彼女達に愛されたそれらは、時代を越えて今もなお、生き続けていますものね。
当時の宮殿を彩った、幾多の晩餐会や舞踏会・・。
想像するだけで、(ジェムではありませんが)わくわくするというものです。
主にヨーロッパの王侯貴族の事が描かれていますが、作曲家の事も・・。
例えば、ロッシーニ は音楽よりも料理が得意だったとか、
ヘンデル の “奇妙な飲酒癖” というのもあります。
又、イギリスのティータイムの誘いから、テーブルの逸品まで多彩に取り上げています。
当時の王妃や貴婦人がどんな気分で、どんな食器に盛って、この料理を味わったのかしら・・
なんて、遥か遠い、その時代に思いを馳せるのも格別な事ですね。