風に乗ってやって来たのでしょうか、
庭のあちこちに、
小さな小さな野の花が
可憐な花を咲かせ始めました。
それと同時に春の花のチューリップや
ヒヤシンスなども芽吹いて来て・・。
いよいよ待ちに待った春の到来ですね。
空も朝からお日様が顔を覗かせています。
今日は風もあるのですが、頬を撫でる
その風は、肌に心地良く・・
もうすっかり春風です。
そうそう、芽吹いて来たと言いますと・・。
こちらの 「西洋十二単」。
こんなに素敵な名前を付けて貰った
この花、元はと言えば野に咲いていた
それを、たった1輪だけ採って来て、
庭に植えたものです。
僅か2年の間に、
こんなに繁殖してしまいました。
紫色の花穂が立って来るのは、
もう少し後ですね。
今年は、大層増えましたので、
さぞかし壮観なのでは・・と、
今から楽しみにしています。
ところで、この花の本当の名前は
ヨーロッパ原産の、「アジュガ」 なのだそうですね。
ですから、「西洋十二単」 と言うように、「西洋」 を付けたのでしょう。
面白い事に、これもギリシャ語の 「a(無)+jugos(束縛)」 が、
語源と言います。昨日に引き続き、ここでもギリシャ語なのですね。
尤も、正真正銘の 「十二単」 も、
存在しているようです。
ただし、こちらの花の色は、
白っぽい薄紫色との事。
前述の 「西洋~」 と違って、
蔓を伸ばして繁殖はしないそうです。
本物も、いつか見てみたいですね。
それにしても、
何と古式豊かな名前なのでしょう。
名前も然る事ながら、
紫色の花色と言い、どうしても
平安王朝を想像してしまいます。
「この庭が大好きですわ。
古風な花がいっぱいあるんで
喜んでいるんですよ。・・・」 【「アンの夢の家」 第8章】
アンの言う古風とは、その花も全く違いますが、こちらも古風な花には違いありません。
でも、そんな儚い? 共通点に喜んでいる私って・・何をか言わん・・と、
言ったところでしょうね。