【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

“どこでもカフェ” 開店!

2013-01-11 19:21:11 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編






薄暮 は ――
別名 「猫の明り」 とは上手く言ったものだ ――
猫がその本性を現す唯一の時である。             
                【「エミリーはのぼる」 第16章】



   今日は雲、1つない空で明けました。
  そんな朝は、とりわけ寒さが堪えます。

   起床時は、まだまだ暗いのですが、
  冬至から20日以上過ぎた今は、日の出も随分、
  早くなったような気がします。

   その分、日の入りも遅くなり・・。
  「薄暮の時間」 も長くなりました。
  これから2月にかけて・・夕方の、この時間帯がなぜか大好きな私です。







     さて、寒空の中を野暮用で出掛けて帰って来ました。
    喉の乾きも覚えます。
    テーブルセッティングしている時間などありません。

     見廻してみますと・・ミシンの傍らに空間が・。
    蝋燭もティーベル(陶器の人形)も揃っていますし、
    カップだけ運べば、そのままティーテーブルになるではありませんか・・。


   見逃す手はありません。
  そんなこんなで。

   随分、久し振りのような気がします。
  年末・・そう、クリスマス以来ですね。

   『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』、
  開店と致しましょう。

   幸い、昨日生協から届いた、
  大好物のお菓子、
  『かもめの玉子』 があります。

   以前、1度頂いてやみつきに。
  岩手県は大船渡市の
  「さいとう製菓」 のもの。

   大船渡と言えば、津波で
  大変だったようですね。

   本社は津波で壁だけ・・
  となったようですが、
  幸いにも主力工場が被害を免れ、
  早期に製造を再開出来たとか。

   生協のお陰で、こんなに美味しいお菓子を知る事が出来たのですもの、
  せいぜい定期的に購入する事に致しましょう。
  ほんの僅かですが、復興の足がかりになれば・・と思います。

   そうそう、お茶だけでしたら、この位の空間でも十分ですね。
  今持っている、小振りのスペイン家具のティーテーブルの幅は、ありますから。
  尤も、とうの昔に物置き台と化していますけれど。   

冬のスケッチ

2013-01-10 23:07:57 | 香る庭の花綴り



【紅葉した 「ゼラニウム」】


・・・その全ての上に見たところ死と
悲しみのような葉のない木が立っていた。
けれどもそれはただ見たところだけだった。
命の血は木々の心の中にある。
やがて、青い葉とピンクの花の
花嫁姿で自分たちを装うだろう。
そして1番沢山に吹き溜りが重なっている所に
横たわっている小金は、
やがて朝のラッパを吹くだろう。               
              【「エミリーの求めるもの」 第15章】




【午前7時半の空】


   寒気が緩んでいた昨日までと違って
  今日は、ぐっと寒くなりました。

   おまけに太陽は日光を出し惜しみしていますから、
  余計に寒く感じられます。従って典型的な冬空になっています。



【土の中から顔を出した 「ミント」】


   空が空なら庭もそう。
  ここ数日、一気に冬枯れと
  化した庭になっています。

   鉢植えのパンジーや
  ヴィオラをを除いては、
  ピンクのゼラニウムと
  黄色のユリオブス・デージーが
  咲いているだけ。

   おまけにゼラニウムは
  この時期、葉っぱが紅葉して
  鮮やかです。

   周囲がモノトーンだけに
  その色は、余計に
  映えるような気がします。

   そうそう、蕾の薔薇も。
  堅く閉じていたものが、
  ここまで開いたのですが、
  連日の寒さで全開とは
  なかなか行きませんけれど。

   ところで朝の紅茶に混ぜて
  必ず頂いているハーブ。

   ローズマリーは1年中ですが、
  セージなど、ほとんどのハーブが終わり、
  どうしたものかと思っていたものです。

   何と・・。ひょっこり土の中から顔を出しているのはミントではありませんか。
  ミントは育てやすいそうですが、我家には合わないのか?
  植えても、いつの間にか消えているのが常でしたから嬉しくて。

   他にオレガノも。
  こんな冬の季節にもちゃんと新芽を出しているのですね。
  今頃気付くなんて。これまで何を見て来たのでしょう、私って。  

マリラの吐息

2013-01-09 18:00:18 | 私の手作り夢時間








すみれの丘の白い窪みの上で
西の空が炎のように赤く燃え、
アンは居間の暖炉に
岩楓の薪を燃やして座っていた。
灯火というものは
いつ見ても美しいものだとアンは思った。
それはいたずら好きで、
思いもかけない事をする。
部屋の一部がぱっと現れ、又去った。
絵が浮かび出て、又消えた。
影が潜んだり、跳ね出したりした。                 
               【「炉辺荘のアン」 第12章】


   冬日和が続きます。そして引き続き暖かい朝。
  尤も今晩辺りから冷え込み強くなるそうですけれど。

   こんな風に記しながら・・
  昨日のブログ記事ではありませんが、
  私自身、お天気好きは相当なものだな・・と思う次第です。

   食事の前菜のように、その日のお天気の話題は、
  スムーズに本題に入って行けるものですから、
  欠かせないものになっています。





   さて、 マリラ の三つ編みマット。
  随分長い事、
  放り出していたものです。

   いかにも気分屋の私らしい
  のですが、再び取り出しました。
  それと言いますのも・・。

   『アンの世界』 では、
  1人1人がそれぞれ精一杯、
  生活を楽しんでいます。

   家の中も外も、
  自分の手で生み出したものに
  囲まれて暮らしています。
  落ち着いて、そして生き生きと。

   リンド夫人 を筆頭に、
  アンダイアナ も。

   勿論、マリラもですが、
  マリラの代表的なものが
  前述の三つ編みマットという訳です。その素材。

   初めは捨てる寸前のパンティストッキングから靴下、
  やがて足りなくなりますと、今度はバッサ、バッサと古着を裂(さ)いて。

   従って配色はバラバラですが、そこは我慢して。
  それに敷物ですから、どうしても気に入らない時には、
  どこだって使い道はありますから。

   ただ、だんだん大きくなるに従って1周するのに、
  大層な時間がかかるようになり、なかなか進みません。
  尤もレース編みほどではありませんが・・。

   次は、いつやめるかですが、もう暫く続けてみようかと。
  本来は、上記のような暖炉の前に敷くのが1番良いのですが・・。

   この三つ編みマットの長所は、床に敷いた時、
  ずれが少ないように思います。重みがあるからでしょうね。   

大地と神様との架け橋

2013-01-08 18:00:18 | リラのお気楽ユメ日記






【午前7時半の空】


   連日、晴れの天気が続きます。
  そう言えば、今年になってからまだ雨を見ていません。

   寒さもちょっと一休み。
  昨日に引き続き、穏やかな冬日和です。
  今日も趣きのある空と共に1日が始まりました。

古代人は、豊かな収穫は神の恵みであり、
不作は神の機嫌を損ねたせいだと信じたから、
厳粛な農耕儀礼を持ち、
農作物が豊かに実るような天気を
その儀礼によって得ようとした。
天気に対するまじないの力が1番強い人が
キミ(気見)すなわち “君” であり、
それに対して田のめんどうを見る人が
タミ(田見)つまり “民” である、という
語源説さえある。
日本人の、天気に対する挨拶も、
そういったまじないが
日常語化したものとみていい。             
          【水沢周・藤井幸雄 「気になる天気の話146」】


   さて、今年に入ってなぜか古代人(いにしへびと)に想いを馳せている私。
  そんな私が何気なく手に取ったのは、 の本。 
  『気になる天気の話146』 という本です。(冒頭の写真)

   お天気の本ですから、たいして期待もせず、
  パラパラとめくっていたものです。しかしながら・・。

   気象という言葉が日本で初めて使われたのは、
  『古事記』 だというではありませんか。
  その序文には、ニュートンもびっくり? の科学記述が。

   そこには日本という国の成り立ち(イザナギの神)から、
  様々な神が登場して来ます。まさに神の国。
  ついつい引き込まれて一気に読んでしまいました。

   因みに 「天照(アマテラス)」 は太陽と昼、
  「ツキヨミ」 は昼と夜、そして 「スサノオ」 は海を支配する神様です。

   どうやら日本の天気の話は、神様と無縁ではないようです。
  それに日本人ほど天気の話題が好きな民族もありませんものね。
  (私もその1人に入りますけれど)

   手紙の時候の挨拶もそうですし、「こんにちは」、
  「今晩は」 でさえ、その後に天気の事が略されている形と言いますから。

   ところで日本国歌の 「君が代」。
  日本国民でありながら、アレルギーの多い国歌のようですが、
  ↑ の記述は成程・・と思えます。

   最後に。高校生の歌う素晴らしい 「君が代」 を。
  そして余談ながら、この 「君が代」、
  「世界の国歌ベスト6」 の4位に入っていました。
  尤も何の根拠もないのでしょうが・・。(YOU TUBEで)


 



 

たおやかに古人(いにしへびと)

2013-01-07 17:53:37 | リラのお気楽ユメ日記




   起床時こそ、
  写真のように雲の多い空。

   でもそれは、趣きのある
  紫水晶色の空です。

   しかしながら、
  日の出の頃にはその雲は
  見事に消えていました。

   快晴の空です。
  久し振りに日溜りの
  温もりを実感した1日となりました。




   ところで今日は、「七草の節句」 ですね。
  今更ながらではありますが、正月の松の内が明ける1月7日の朝、
  「七草粥」 を頂くと病気にならないと言われていますね。

セリなずな御形ごぎょう繁縷はこべら仏座ほとけのざすずな蘿蔔すずしろ、これぞ七草
                           ~「連歌至宝抄」

   所謂(いわゆる)、見て楽しむ 「秋の七草」 に対して、
  食して味わう 「春の七草」。

   この中で薺は俗に言う 「ペンペン草」、御形は 「母子草」、
  菘は 「蕪(かぶ)」、蘿蔔は 「大根」 である事を付け加えて置きます。

君がため春の野に出でて若菜 摘む
           我が衣手に雪は降りつつ
                   
                                ~光孝天皇 
 

   百人一首でお馴染みのこの歌は、男性の光孝天皇の作。
  若菜(七草)摘みは若い娘の方が縁起が良いとされていたそうです。

   しかも摘むのは、その日の朝。
  大切な人のために雪のために袖を濡らしながら、春の七草を摘む・・。

   何と風流なのでしょう。
  たおやかな古人(いにしえびと)に学ぶべき事は多そうです。

   そんな古人に比べ、現代人の私は、
  袋に入ったフリーズドライの七草粥を。

   お粥を炊いて出来上がったものにパパッと加えて、
  2、3分煮込んだら OK という手軽なもの。

   とは言え、この手のものを使う時、
  ある種の後ろめたさのようなものを感じる、昔人間?
  ではありますが、ついつい・・
  ~なんて、何をか言わんと言ったところですね。

   そうそう余談ですが、因みにしなやかで優しい女性の事が
  「手弱女たおやめ」 なら、その逆は 「益荒男ますらお」。
  こちらは男性の美称であり、凛々(りり)しい男性の事だとか。

   この件に関しては、漢字大好き人間の私ですが、
  男性は兎も角、女性の漢字はもう1つですね。

“いとをかし”~自然の神秘

2013-01-06 17:03:17 | ハーブと香り雑学



【秋の名残りの落葉】


「ご覧なさい。綺麗でしょう?」
アンは急いで言葉を続けた。
「1年は本のようなものね、マリラ。
のページはすみれとさんざしに書かれているし、
は薔薇にかえでのもみじ葉に、
ひいらぎと常緑樹にね」
                 【「エミリーはのぼる」 第1章】


                                   【膨らんだ 「水仙」】
    雲は多いながら、
  今日も太陽を伴っての
  1日の始まりとなりました。

   今朝も如露の水は、
  凍っていました。

   ただ体感的には昨日よりは
  若干、暖かい気がします。

   それにしても・・
  気が付けば冬枯れ状態の庭。

   年末には葉っぱの紅葉も
  含めて、まだまだあちこちに
  彩りが感じられた庭でしたのに。

   長いこと咲いていた
  チェリー・セージの赤い花も
  ボッグセージの青い花も
  今では姿を消し・・。

   美しい檸檬イエローに
  染まった紫陽花の葉は見るも
  無残な状態で地に落ちて。




   さて、厳しい寒さが続いているとは言え、年が改まり、
  新春、迎春・・などの文字に触れますと、心、華やぎ浮き立ちますね。

   そんな中でも秋の名残りの、今では黒くなった枯れ落葉を押しのけ、
  新芽を出さんとしている植物の逞(たくま)しさ。あやかりたいものです。

   そうそう冒頭の写真。しばし、晩秋に想いを馳せて。 
  年末に訪れた京都の雑貨屋さんのディスプレイを真似たものです。

   秋に収穫した紅葉した葉っぱ(桜、柿等)のポプリを
  透明の袋に入れ、硝子鉢に。それを立て掛け、額に見立てたものです。

   ただ、誤算は写真画像よりも実物の方が素敵な事。
  1つには光線のせいでもあるのですが、妙に赤っぽくて。

   (因みにレースのリボンの色は実際はグリーン)
  今度、もう1度撮り直す事にして我慢です。
  ポプリはざっくり編んだ、レースのサシェスに入れてもいいですね。

心を結ぶ糸

2013-01-05 16:50:38 | 四季のスケッチ








言葉の ―― どんな言葉も ――
あらゆる言葉も及ばないものが
あるように思われる ――
つかもうとすると逃げてしまう ――
それでも掴もうとしなかったら
得られなかったに違いないものが、
少しばかり手の中に残っている。
(中略)
「君は言葉を浪費し過ぎる ――
あまり気前良くばらまき過ぎるよ。
節約と抑制 ―― それが君には必要なのだ」
                【「エミリーはのぼる」 第1章】


   

   昨日よりは少々、雲はあるものの、
  太陽と共に1日の始まりを迎える事が出来ました。

   そう言えば明方、丁度南側のカーテンの隙間から半月がぽっかり。
  こんなに寒いのに、雨戸を閉めるのを忘れて休んでしまったようです。
  折しも今日は、「下弦の月」なのですね。

   そしてもう1つ、今日は二十四節季の1つ、「小寒」。
  これから 「大寒」 に向けてまだまだ寒さも厳しくなりますね。
  心してかかりませんと。

   ただ一時に比べて大分、日も長くなって来ました。
  そして水仙の蕾の膨らみ。厳しい寒さの中で春を感じる瞬間です。







   


   さて、今年の年賀状。
  いいえ、その前に今日のタイトル、「心を結ぶ糸」。

   糸と言えば、レース糸大好き人間の私ですが、
  文字(手紙)や言葉に引っ掛けています。
  ~なんて当たり前ですね。

   そうそう年賀状、私の場合、印刷、一部印刷、
  手書き&写真・・というように使い分けています。

   気を付けて出しているつもりでも、うっかりして抜けていたもの、
  はたまた暫く途絶えていたのに再び・・というものもあり、
  年が明けてからも、年賀状書きに追われています。

   とは言っても年末の慌ただしさに比べれば、
  何という事はありませんけれど。

   寧(むし)ろ、今の方が時間的な余裕も出来、
  気持ちがこもっていたりして。

   年賀状だけの付き合いというのもありますが、
  僅か1行の近況が記してあるだけで、
  その方の1年間を知ったような気がするから不思議です。
  細い糸ですが、繋がっているのですね。

凛とした年の初めに

2013-01-04 23:45:15 | 四季のスケッチ


   くっきり、はっきり、
  快晴の空で明けました。

   そのせいもあって、
  この冬1番の寒さ。

   しかしながら、ぴんと
  張り詰めた空気の冷たさが、
  まだ始まったばかりの
  新しい年に相応(ふさわ)しく、
  心まできゅっと引き締まる
  気がしたものです。

   いつもの見慣れた光景すら、改まり、
  より厳かに見えるから不思議です。

   起床時の居間の気温も、ほんの僅かですが、
  10度を切ったのも初めてです。
  案の定、如露の水も凍っています。初氷ですね。

   そして今日は風花も、チラチラと舞って。
  「風花」 という美しい言葉は、空が晴れているのに舞う雪の事。
  今日のように殊の外、寒い日に咲く花。何と風流なのでしょう。

   さて、お正月も今日で4日。
  年末からお正月にかけ、お天気にも恵まれ、
  幸先の良い新年となりました。







   

   ところで、こちらは平安時代から伝わる言祝ぎの歌。
  “天地を袋に縫ってその中に幸いを入れる”

   それにしても大きく出ましたこと!
  でも、お正月ですもの、このくらい許されますね。

   この1年、幸せを袋一杯に詰められたら・・と思います。
  小さな幸せで十分。

   その上、このような美しい言葉は、口にするだけで幸せ気分。
  せいぜい美しい言葉を探し出して使う事に致しましょう。
  これくらいなら、訳なく出来そうですから。

   今年もたいして変わり映えのしない、こんなブログですが、
  どうか皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。