外出自粛の期間は自宅でオイルポンプと遊ぼう!
せっかく自粛で自宅にいるんならオイルポンプに関して少し考えてみよう!
って言うか
自粛をお願いされているんだから遊びに行かないでオイルポンプと遊ぼうよ!
と言うことで基本編は「オイルポンプってなに?」
2ストロークエンジンにとっての生命線ともいえるオイルポンプ(写真はHS1)
エンジンの回転数やスロットル開度によって決められた量のオイルを送る賢いカラクリ
オイルポンプはクランクシャフト軸に取り付けられているプライマリードライブギア経由で駆動されている
そのためエンジンの回転が高くなると自動的に吐出量が多くなる
正確にはオイルポンプ内の内部駆動軸の回転数が上がる
ツインの場合はこの駆動軸が1回転するとプランジャーが2回前後方向に動く
このプランジャーが後方に移動するタイミングでオイルがエンジンに送られる
それだけでは回転数依存のみになっちゃうのでスロットル開度も併用して吐出量を調整している
つまり・・・
エンジン回転数が高くなるとスロットル開度が少なくても吐出量は増える <これ重要
スロットル開度が大きくなるとエンジン回転数が低くても吐出量は増える <これも重要
ツインの場合は各気筒に別々のデリバリーパイプでオイルを送り込む
よく聞かれるのが・・・
左気筒の方がデリバリーパイプが長いからオイルが送られにくく焼きつきやすい?
いやいや
そんないい加減な構造ではない!
単純に2分岐されているわけではなくオイルを送り込みカラクリは2系統に分けられているから大丈夫
駆動軸が1回転すると左気筒と右気筒に交互にオイルが送られる
構造的にはシンプルだけど内部には3個のオイルシールが使われている
HS1は製造されてからすでに50年が経過している
50年経過したオイルシールが正常に機能しているとは考えられないでしょ!
だ・か・ら
モトプランニングではオイルポンプのメンテナンスを推奨している
んで
これからが重要!
何度も書いてるけど「最小ストローク」に関して
「最小ストローク」とはスロットル全閉時のストローク量
つまりオイルポンプのワイヤーが引っ張られていない状態での吐出量を決める重要な数値
この動作が最小ストローク
右側のワッシャーが左右に微妙に動いてるでしょ?
このストローク量が0.25ミリ確保されていなければダメ!(車種によって違う場合もある)
なんで重要かと言うと・・・
ストローク量はエンジンの回転数ではなくスロットル開度に関係するということ!
たとえばエンジンブレーキ等でスロットルを戻した場合オイルポンプのワイヤーも戻るのでストローク量は少なくなる
でもエンジンの回転数は高いので必要な吐出量は確保される
と・こ・と・が!
「最小ストローク」が減っていたりなくなっているとスロットル全閉時にオイルがまったく送られなくなる
これがエンジンブレーキ時に焼き付く原因のひとつ <これもんげー重要!
んで
写真の隙間が0.25ミリ
こんな感じでシックネスゲージを使って測定する
別にシックネスゲージを持ってなくても0.25ミリの板を探せば代用できる
オートバイの整備をやるんだからノギスくらいは持ってるでしょ?
ブリスターパックの樹脂なんかにちょうどいいのがあるから探しましょう!
さて・・・
スロットルを開けていくとどうなるのか?
エンジン停止状態なのであくまでもスロットルワイヤーのみの操作
スロットルワイヤーによって灰色のプーリーが回転してプーリーの斜面がピンによって押し下げられる
これがスロットル全開時のオイルポンプ動作
ストローク量が大きくなってるでしょ
この動画では内部駆動軸を手で回転させている
エンジン回転数が高くなると駆動軸の回転数も上がり結果としてストロークのタイミングが短くなる
それによって吐出量も多くなると言うこと
こんなに小さな部品なのに驚愕の動作をしているオイルポンプって偉いと思う!
何よりも一番最初に気をつけるべき部品と思って欲しい
だから「面倒くさいなぁ・・・」って思いながら記事にしてみた
自粛で自宅で悶々としてるかもしれないけど
50年間メンテナンスもしてもらえず悶々としてるオイルポンプに救いの手を差し伸べてみよう
近日中に応用編をアップする予定です
自信がない場合はまだオイルポンプを分解しない方が良いです
構造はシンプルでも小さな部品があり分解作業中に異次元空間に飛び去る危険があります
モトプランニング 山本
せっかく自粛で自宅にいるんならオイルポンプに関して少し考えてみよう!
って言うか
自粛をお願いされているんだから遊びに行かないでオイルポンプと遊ぼうよ!
と言うことで基本編は「オイルポンプってなに?」
2ストロークエンジンにとっての生命線ともいえるオイルポンプ(写真はHS1)
エンジンの回転数やスロットル開度によって決められた量のオイルを送る賢いカラクリ
オイルポンプはクランクシャフト軸に取り付けられているプライマリードライブギア経由で駆動されている
そのためエンジンの回転が高くなると自動的に吐出量が多くなる
正確にはオイルポンプ内の内部駆動軸の回転数が上がる
ツインの場合はこの駆動軸が1回転するとプランジャーが2回前後方向に動く
このプランジャーが後方に移動するタイミングでオイルがエンジンに送られる
それだけでは回転数依存のみになっちゃうのでスロットル開度も併用して吐出量を調整している
つまり・・・
エンジン回転数が高くなるとスロットル開度が少なくても吐出量は増える <これ重要
スロットル開度が大きくなるとエンジン回転数が低くても吐出量は増える <これも重要
ツインの場合は各気筒に別々のデリバリーパイプでオイルを送り込む
よく聞かれるのが・・・
左気筒の方がデリバリーパイプが長いからオイルが送られにくく焼きつきやすい?
いやいや
そんないい加減な構造ではない!
単純に2分岐されているわけではなくオイルを送り込みカラクリは2系統に分けられているから大丈夫
駆動軸が1回転すると左気筒と右気筒に交互にオイルが送られる
構造的にはシンプルだけど内部には3個のオイルシールが使われている
HS1は製造されてからすでに50年が経過している
50年経過したオイルシールが正常に機能しているとは考えられないでしょ!
だ・か・ら
モトプランニングではオイルポンプのメンテナンスを推奨している
んで
これからが重要!
何度も書いてるけど「最小ストローク」に関して
「最小ストローク」とはスロットル全閉時のストローク量
つまりオイルポンプのワイヤーが引っ張られていない状態での吐出量を決める重要な数値
この動作が最小ストローク
右側のワッシャーが左右に微妙に動いてるでしょ?
このストローク量が0.25ミリ確保されていなければダメ!(車種によって違う場合もある)
なんで重要かと言うと・・・
ストローク量はエンジンの回転数ではなくスロットル開度に関係するということ!
たとえばエンジンブレーキ等でスロットルを戻した場合オイルポンプのワイヤーも戻るのでストローク量は少なくなる
でもエンジンの回転数は高いので必要な吐出量は確保される
と・こ・と・が!
「最小ストローク」が減っていたりなくなっているとスロットル全閉時にオイルがまったく送られなくなる
これがエンジンブレーキ時に焼き付く原因のひとつ <これもんげー重要!
んで
写真の隙間が0.25ミリ
こんな感じでシックネスゲージを使って測定する
別にシックネスゲージを持ってなくても0.25ミリの板を探せば代用できる
オートバイの整備をやるんだからノギスくらいは持ってるでしょ?
ブリスターパックの樹脂なんかにちょうどいいのがあるから探しましょう!
さて・・・
スロットルを開けていくとどうなるのか?
エンジン停止状態なのであくまでもスロットルワイヤーのみの操作
スロットルワイヤーによって灰色のプーリーが回転してプーリーの斜面がピンによって押し下げられる
これがスロットル全開時のオイルポンプ動作
ストローク量が大きくなってるでしょ
この動画では内部駆動軸を手で回転させている
エンジン回転数が高くなると駆動軸の回転数も上がり結果としてストロークのタイミングが短くなる
それによって吐出量も多くなると言うこと
こんなに小さな部品なのに驚愕の動作をしているオイルポンプって偉いと思う!
何よりも一番最初に気をつけるべき部品と思って欲しい
だから「面倒くさいなぁ・・・」って思いながら記事にしてみた
自粛で自宅で悶々としてるかもしれないけど
50年間メンテナンスもしてもらえず悶々としてるオイルポンプに救いの手を差し伸べてみよう
近日中に応用編をアップする予定です
自信がない場合はまだオイルポンプを分解しない方が良いです
構造はシンプルでも小さな部品があり分解作業中に異次元空間に飛び去る危険があります
モトプランニング 山本