最近、難民問題がメディアで頻繁に取り上げられていますが、
無国籍者の問題を考えた時、
ふと、この映画の存在を思い出しました。
現実には、ありえないストーリーだと映画評で読んだ記憶がありますが、
映画ならではの構成とストーリーは素晴らしく
娯楽の視点から観れば、良い映画だと思います。
船室の丸窓に映るデッキの少女を観ながら
即興でピアノ演奏するシーンの美しさは心に残りますね。
心に残る場面のNo.1は、
主人公の“1900”がニューヨークに着いて船のタラップを降りるシーン…
タラップの途中から引き返す直前の表情と
引き返した理由を語るシーンはとても印象的でした。
限られたピアノの鍵盤上で自由に表現すること
自分の周りの囲まれた場所で生きていることの安心感…、
その一方で、
生まれてからずっと限られた世界で生きていることへの葛藤…
不思議なほど、彼の気持ちに共感している自分がいました。
赤錆びに侵食された廃船の中での、かつての同僚との再会シーンは、
どうしても私の中では
( もう、とっくに1900は亡くなっている…
だから、これは幻覚だ )
という捉え方しかできなかったのですが、(~_~;)
観終わった後の余韻は長く残りました。
そのエンドタイトルを観ながら浮かんだのは、
音楽は流れていくもの…
風にように…
時間の流れとともに
消えていくもの…
今は、
CDでもyoutubeでも残す方法はありますが、
残せない名演は、
世の中に数限りなくあるのでは?
そう思わせてくれた映画でした。
清水由美
無国籍者の問題を考えた時、
ふと、この映画の存在を思い出しました。
現実には、ありえないストーリーだと映画評で読んだ記憶がありますが、
映画ならではの構成とストーリーは素晴らしく
娯楽の視点から観れば、良い映画だと思います。
船室の丸窓に映るデッキの少女を観ながら
即興でピアノ演奏するシーンの美しさは心に残りますね。
心に残る場面のNo.1は、
主人公の“1900”がニューヨークに着いて船のタラップを降りるシーン…
タラップの途中から引き返す直前の表情と
引き返した理由を語るシーンはとても印象的でした。
限られたピアノの鍵盤上で自由に表現すること
自分の周りの囲まれた場所で生きていることの安心感…、
その一方で、
生まれてからずっと限られた世界で生きていることへの葛藤…
不思議なほど、彼の気持ちに共感している自分がいました。
赤錆びに侵食された廃船の中での、かつての同僚との再会シーンは、
どうしても私の中では
( もう、とっくに1900は亡くなっている…
だから、これは幻覚だ )
という捉え方しかできなかったのですが、(~_~;)
観終わった後の余韻は長く残りました。
そのエンドタイトルを観ながら浮かんだのは、
音楽は流れていくもの…
風にように…
時間の流れとともに
消えていくもの…
今は、
CDでもyoutubeでも残す方法はありますが、
残せない名演は、
世の中に数限りなくあるのでは?
そう思わせてくれた映画でした。
清水由美