声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

スローシティの課題

2017-12-26 12:35:52 | まちづくり
回覧板を返しに班長の家の前を通ると、
軒先に大根が干されている。

去年戴いたが、ここの家のタクアンは最高に美味しい…。

無人の家が近くに二軒…。

一軒は入院中らしく、たまに親戚が掃除しに来ているらしいが、

もう一軒は、住人が亡くなってから一年以上、そのままの状態だ。

まるで、ゴミ屋敷状態だ。
どうするのだろう…。

このままだと、きっとハクビシンが棲みつくかも…。😰

他人事ながら、通るたびに気になっている。


そういえば、

スローシティ加入を軸に移住者を呼び込もうという計画があると聞いたが、進んでいるのだろうか?

自然の中で暮らすということには、

それなりのリスクもあることを移住希望者に伝えておく必要があると思うのだが…。


赤城スローシティに含まれる場所に3年半住んでみて、

ゴミ出し1つにしても、車なしでは暮らせないことや、

冠婚葬祭など地域の慣習を理解するのに、それなりの心構えも必要であることに気がついた。


それに加えて、

もう1つ、伝えておく必要があるのは“臭い”についての理解だ。


以前、住んでいた町の近くにも家畜の最終処分場があり、
そのなんとも表現し難い“臭い”が、その地域一帯に漂っていた。

小学校も近くにあり、スーパーができて
便利さを謳って売り出した新興住宅地に家を買った知人が、

夏は窓が開けられないという理由に

「こんなに臭いがするとは思わなかった」

とボヤいていたのも堆肥と家畜の臭いだった。


我が家の場合は、

前オーナーに“臭い”のことを訊くと

「風向きによって気になる時と気にならない時があります」

との感想を信じて、迷いに迷った挙句に購入を決めたのだが、

困ったことに、時期によっては
いくら晴れていても、外に洗濯物が干せない。


午前中は、風もなく臭いがないので安心してベランダに干して出かけると、
午後なって風が臭いを運んでくる。

洗濯物を取り込むのが、少しでも遅くなると

いつの間にか臭いが染み付いていて、
洗い直しをせざるを得ない事もあった。


嗅覚は麻痺してくるもので、慣れると気づかない場合もある。


それで思い出すのが、

かつて、四国の放送局にいた頃、よく一緒に取材に行った報道記者のKさんの臭いだ。


取材に行くタクシーの中で、
彼のジャケットから、物がすえような変な臭いがしていたことがあった。

それは毎回のことで、

エレベーターで一緒になった時にも、Kさんのジャケットからは、同じ“物がすえた臭い”がしていた。

もちろん、ご本人には言えなかったが

( 奥さんは、気づかないのかな?)

と思っていたところ、

ある大きな農家の取材に言った時に、臭いの原因に気づいた。

K記者のジャケットの臭いは、堆肥の臭いだったのだ。

そういえば、彼の家は新興住宅地で周囲は畑だらけだと言っていたことがあった。

ジャケットを外に干すことはないにしても、
窓を開ければ、臭いは家の中に入ってくる。


たまにクリーニングに出す厚手のジャケットだからなのかもしれないが…

奥さんの嗅覚も、だんだんと麻痺してきて慣れてしまって気づかなかったのかもしれない…。


臭いは、気にならない人と気になる人と極端に分かれる。

悪臭だと思う人もいれば、気にならない人もいるため、規制が難しい。

ましてや、農業や畜産業が盛んな地域では

“臭い”を気にしていては産業が成り立たなくなるため、

皆わかっていても問題にはしない「悪臭防止条例適用外」になる。

以前、市役所に電話して相談した時に、その事実を知って愕然としたが、

私のように気になって仕方ないという人間もいるのだ。


それと、花粉症がある人は要注意。

数日前にも来客が目がショボショボすると訴えていたが、

天気の良い風の強い日には、冬でもイネ科の植物の花粉が飛んでいる。

春先は、スギやヒノキの花粉攻撃に耐える日々、

自然豊かな場所とは、そんな所である。



後で悩まないよう、

赤城スローシティに移住計画のある人には

事前に何度か足を運んでもらい、
環境をチェックしていただくようお勧めする。


その方法としては、体験移住は必須だ。


NPOなどでの取り組みは始まっているのかもしれないが、
例えば、空き家を貸別荘にリフォームして
貸し出し、週末や休日に住んで貰う。

地域の人が参加する、
“どんど焼き”“町民運動会”“盆踊り”などにも参加してもらい、

田舎生活に自分が適しているか否かを判断してもらう。


もう1つは、自治会活動への理解。

活動が盛んな地域では、
病気など余程のことがない限り、全戸加入が基本だ。

また居住者が少ない地域では、自治会費が上がって行く場合もある。

我が自治会では、来年から月200円上がって、年間の自治会費が9600円になった。

年金生活が始まる頃には、けっこうな負担になりそうだ。😓

それらを覚悟して来てもらえれば、
楽しいスローライフが送れるはずだ。


私個人の意見を申し上げれば、

赤城スローシティには、
現状では産廃施設の問題など課題も多いと思っている。

“臭い”や自治会活動などの課題は、

言うまでもないが、外から来て住んでいる者だから気づくことがある。

参考にしていただければ、ありがたい。


そのうちリタイヤしたら

『スローライフ』を実践する方法をネットラジオで配信することも計画中だが、


それまで、もつかな??🙄



しみずゆみ 🍵



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