音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

毎日の練習

2008-05-28 23:38:22 | Weblog

コンサートの後は、基礎を見直して、コンサートで学んだリ、発見したことを自分の中で明確にし、定着させ、どこでも、引き出せるようにします。・・・そう自分に言い聞かせないと躁状態後の欝で、練習する気力が落ちてしまいします。ここで、もう一度、日課の基礎練習を見直してみましょう。

ソノリテについて 方法と技術 マルセル・モイーズ著 Alphonese Leduc

  • はじめのロングトーンの重要性はもちろん、「キーの音さえしてはならない」とモイーズは書いています。
  • 低音の柔軟性の部を形を変え、リズムも3連符にしたり、シンコペーションにしたり、アルペジオにしたり、また、強弱も変化させて練習。
  • アタックと音の連結もしかりで、特にF♯の段は16分音符を8個を二回繰り返し、次の音をロングトーンにする。G♯の段をG♯とGのトリルを4拍分して次の音をロングトーンに行く、同じ要領でF♯Eのトリル。こうやって、左手小指と右手の薬指の動きをよくします。

音階と分散和音 フルートのための480の技術練習 マルセル・モイーズ著 Alphonse Luduc

  • はじめのページのCDCD DCDC CDEF FEFE EFEF FEDC と4回全ての音階で繰り返す。その際、初めはゆっくり、音と音の間にどんな音も入らないように。その後、段々早くする。
  • 全ての分散和音の練習でリズムの変化をつけて練習する。

フルートのための日課練習(中・上級) Alphonse Luduc

  • リズム、アーティキュレーションを変化をつけて練習する。

タファネル・ゴーベール 日課練習 Alponse Luduc

  • 上に同じ

どんなに音符が多くてもゆっくり、音と音の間に音が混じらないように、音をよく聴いて練習する。

 


子どもたち

2008-05-28 00:21:23 | Weblog

放課後の児童会には養護学校から通っている児童もいます。
「うー、うー。」というしか発音できないRくん3年生。
他のこどもがやっている宿題が気になって、気になって仕方ありません。
人の宿題に手を出すのですから、子どもたちは黙っていません。
とげとげしいやりとりが続きます。
その度に「やめて」「怖く言わなくてもRくんはわかるよ」
私はそのうちにRくんがいろんなことがわかっていることに気がついてきました。

そこで、人の本に手を出そうとしたときに、「Rくん、あなたが触っていいのは、自分のものか、みんなで遊んでもいいことになっているもの、それから、他の子が持っているもので、その子が「触っても良いよ」っていったものだけなんだよ。」と話しました。

「Rくんが触っていいのはどれ?」ときくと、Rくんはみんなで使っていい漫画のところへいきました。
「そうだね、Rくんはよくわかっているね。それと他の子がどうぞっていったときだけだね」


すると「どうぞ、触っても良いよ」3年生の女の子が、自分の宿題ノートをポンとRくんに差し出したのでした。

それをすぐにつかんだRくんに「よかったね。ありがとうって言って使うんだよ。」って言うと、すぐに他の子が「先生、Rくんは話せないんだよ。うーうーしか言えないよ。」って教えてくれる。

「そうだね。先生もRくんの言っていることほとんどわからないよ。でもね、よーく見てるとわかることもあるんだよ。今はほら『ありがとう』って言ってくれてるよ。ほら、よく見て、Rくんうれしそうにわらっているよ。ね、『ありがとう』って笑ってるよ。」

「ほんとだぁ。」「うれしそう。」「よかったね」

そして、3日ほど空けて、また児童会に入った途端。そのときそばにいた子どもたちが走ってきて「先生、Rくんが話していること私、わかったよ。『ちょっと、待って』って言ってたみたい」
「私もわかったよ、昨日ね『これがすき』って言ってたよ」

本当に子どもにはびっくりさせられます。あなたたちのポジティブな力は私の希望の光です。
このトピ音楽とどう関係あるかって?こういう一つ一つの出来事が私に、人の前で表現してもいいよ。大丈夫だよ、きっとみんな受け止めてくれるよって音楽をするとき私の耳にささやいてくれるんです。音楽は孤独な作業だけど、孤立はしなくていいんだよ。ってね。