色が変化するのは、紫陽花だけではありません。ランタナは七変化。ピンクとオレンジ、他にも、オレンジだけ、白、紫いろいろあります。
「The Flute」8月号 100号記念号を買いました。
17年間の軌跡として、世界のフルーティストの過去に掲載されたインタビュー記事が載っていました。
アドリアン、ラリュー、マリオンの巨匠対談。ランパルと吉田雅夫さんの世紀の対談。金昌国、工藤重典など、日本のフルート会をひっぱてきた人たちからのメッセージなどとても興味深い内容でした。
フルートを勉強する人へのメッセージとして、パユ、アドリアン、ギヨー、ガロワ、ゴールウェイ、マリオンなどが寄稿していましたが、おもしろいのは、ほとんどの人が、テクニックよりも、音楽であることが大切であると書いていることです。
アドリアンは「音楽は言葉」だから「聴いたことの無い人でも語りかければ必ずわかってもらえるはず。」
パユは「表現のことや、こんな音楽にしたい。頭を使って知的に練習すること、
ギヨーは「耳の感覚、音の構成、音楽的な理論の基礎が合って、音楽的な解釈ができる。」
ガロワ「どうやって年を重ね、成長していくかが問題。音楽家の役割は句読点をさがすこと、解答は一つではない、どうしてこの音を吹くのかがわかっていない音は一つも無い。それぞれの音がどうしてあるのかを知りたい、だからこそ研究し、勉強する。」
ゴールウェイ「毎日これを克服するにはどういうことをすればいいのだろう?」と考え続けること
ラリュー「音というものは毎日、いつまでも探求しなければならない」いつも感覚の中で、より明るくより多くの色彩を持った音をみつけることです。深く納得の行くまで追求しつづけるのです。やめてはいけません。「永遠の追求」これが最高のフルーティストへの道です。
グラーフ「完璧に」ということではなく、聴衆との間に存在するある種のコミュニケーションが大切なのです。
ランパルは大切なのは「音」です。自分の出している音をよく聴くこと。指なんか問題外です。
そして、マリオンは「演奏家は演奏することが好きであること。どんな問題があろうとも、一度舞台にたったら幸せ、と言う気持ちを持つこと。聴衆は幸せを味わいに来るのです。テクニックやアナリーゼは演奏者のすることです。演奏者はたとえ憂鬱であっても、それを舞台で見せてはいけないし、ひとたび舞台に上がったら光り輝いていなくては。」
100号おめでとうございます。おかげさまで、音楽を愛し、続けていく勇気をもらえました。