土曜日、近江八幡に行ってきました。
近江八幡といえば、水郷のまち。川が、街中にあって、それを活用しながら生活するだけでなく、日本中に出て行く近江商人の基盤を支えたのもこの水郷が大きな役割を果たしたのだと思います。何より街が川が美しい。
近江商人は、全国に散らばって、商売をしましたが、稼いだお金を何につかったのか?というのが、その町の文化度を示します。
町で目立つのは、白塀の商家の家、白壁にのぞく松。見越しの松というそうです。
中に入ってみると、長い廊下、各部屋にある中庭。立派な倉の数々。中のしつらえも、重厚な、文化の厚さを感じます。
そして、力を入れたのは、小学校。左義長祭は、男たちは信長を真似て、着飾り。ダシ飾りは、全て食料品。rこの竜のうろこはごまめの田作り。金色の玉はふかひれ!角は大豆。
3月14日、15日に、行われ。街ごと出されたダシは、出会うとぶつけ合って喧嘩をするそうです。2日間練り歩いた後、最後には火をつけて燃やしてしまうそうです。
そして、目立たないものですが、驚いたのがこれ↓ 葦を種類わけして、いろいろな場所に使い分けていること。文化というと、大きな建築物や、美術品を思い浮かべますが、身近にある植物を深く理解し、さまざまに利用する。こういうものも文化なのだと改めて思い至らせられたものです。
そして、近代に至っては、メンソレータムの近江兄弟社。キリスト教の精神にのっとり稼いだお金を、教育や福祉に注ぎ込んだ。
ヴォリーズの建てたものが、街のあちこちに残っています。これほど理念を形にした会社は少ないのではないかと思います。
それから、お昼に食べたたねやさんのランチ。近江牛や、丁子麩。お茄子の田楽。本当においしい水羊羹。
近江牛は別にして、当たり前の素材を当たり前に調理して、おいしい。正に質を問われるランチに、葦原や、水を活かした街づくりなど、近江商人の伝統を感じました。